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瀬戸熊プロ巧妙な手作りの大逆転フリテンリーチツモ【紅龍戦】

 「卓上の暴君」が巧妙な手作りのフリテンリーチツモで大逆転です。

 強豪ぞろいの第2期紅龍戦のB卓。TEAM雷電・瀬戸熊直樹が制し、決勝進出しました。

 瀬戸熊プロは2回戦の南3局。役なしのツモあがりを拒否し、フリテンリーチで満貫をツモ。先行するEX風林火山・勝又健志プロをまくった打ち回しは、とても素晴らしかったです。

 紅龍戦は日本プロ麻雀連盟に所属するМリーガー20人が4組に分かれ、対戦しています。

 一発・裏ドラ・赤ドラありのルールで、順位点は1位+30ポイント、2位+10ポイント、3位-10ポイント、4位-30ポイント。オカはありません。

 半荘2試合を行い、総合ポイント1位の選手が決勝に進出します。

 B卓はTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、EX風林火山・勝又健志プロ、TEAM雷電・萩原聖人プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロが対戦。

 2回戦は魚谷プロ、勝又プロ、萩原プロ、瀬戸熊プロの並び順。

 南2局を迎え、ここまでの総合ポイントは、勝又90.2、瀬戸熊29.1、魚谷-55.1、萩原-64.2。

 この試合の持ち点は東家・勝又38300、西家・瀬戸熊38200、南家・萩原27200、北家・魚谷16300です。

 2着目の瀬戸熊プロは8巡目にドラの六萬をツモり、9索・西のシャンポン待ちでリーチしました。

 7巡目に6索をツモ切っていて、9索が出やすくなっています。

 親でトップ目の勝又プロが9巡目、一発で9索を切って放銃。瀬戸熊プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・一発・ドラ1・赤ドラ1・裏ドラ1の8000点です。

 2着目の瀬戸熊プロがトップ目の勝又プロから直撃。この試合の順位が入れ替わり、総合ポイントの差も一気に縮まりました。

 南2局を迎え、総合ポイントは、勝又62.2、瀬戸熊57.1、魚谷-55.1、萩原-64.2。

 この試合の持ち点は南家・瀬戸熊46200、北家・勝又30300、東家・萩原27200、西家・魚谷16300です。

 瀬戸熊プロは、この一局で大逆転の一撃を決めます。

 瀬戸熊プロは7巡目にカンチャンの六萬を引き入れ、4筒・7筒のノベタン待ちで聴牌しました。

 役もドラもありません。「567」の三色への手変わりを待ち、黙聴に構えました。

 9巡目に中をツモり、4筒を外して中単騎待ちに変えました。黙聴を続行です。

 瀬戸熊プロは10巡目に1索をツモりました。中を切れば、1索・4索待ちでピンフの聴牌です。

 瀬戸熊プロは1索・4索待ちに自信が持てず、1索をツモ切りました。

 おそらく、瀬戸熊プロは場に1枚切れの中に、手応えを感じていたのだと思います。

 5索を引き入れ、「567」の三色確定の中単騎待ちのリーチが狙いです。

 あるいは中をツモってもあがらず、8索切りのフリテンリーチも想定していたのかもしれません。

 場風の南を暗刻で持ち、鳴き仕掛けをしていた勝又プロが11巡目に五萬をツモり、2索単騎待ちでいち早く聴牌しました。

 瀬戸熊プロは13巡目、1索をツモりました。10巡目に1索・4索待ちに取っていたらあがっていました。

 もちろん、瀬戸熊プロは悔しそうな表情を見せません。

 14巡目に中をツモりました。

 瀬戸熊プロはあがらず、8索を外して「567」の三色を目指し、5索・8索待ちでフリテンリーチです。

 フリテンリーチの効果は大きく、勝又プロが14巡目に危険牌の8筒をつかみ、南を1枚外して聴牌を崩しました。

 萩原プロから追っかけリーチがかかったものの、瀬戸熊プロは17巡目に高めの5索をツモ。

 裏ドラが1枚乗り、リーチ・三色・ツモ・裏ドラ1の2000、4000(+1000)です。

 瀬戸熊プロは「この一局で勝負を決める」と信念を貫き、巧妙な打ち回しで三色をあがりました。

 南4局を迎え、瀬戸熊プロの総合ポイントは66.1となり、勝又プロに5.9ポイント差をつけ、逆転しました。

 さらに、瀬戸熊プロはラス親で大きく加点し、会心の勝利です。

 B卓の結果は瀬戸熊90.4、勝又27.9、萩原-49.2、魚谷-69.1。

 2年連続で決勝進出の瀬戸熊プロ。A卓を勝ち上がったTEAM雷電・黒沢咲プロとの「雷電対決」「アニキvsお嬢」が楽しみです。

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