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沢崎プロにまたMリーグで輝いてほしい

 とても悲しい気持ちでいっぱいになる発表がありました。 

 KADOKAWAサクラナイツが2022年6月30日(木)、沢崎誠プロとの契約を今季限りで満了することを明らかにしました。

 体調の問題なので致し方ありません。けれども沢崎プロはMリーグ2021-22のレギュラーシーズンで個人ランキング2位に入り、チームの初優勝にも貢献していただけに残念です。

 まずは、沢崎プロの体調が早期に全面快復されるよう心から祈念しております。

 そして、なかなか簡単なことではないのを理解したうえで、沢崎プロがもう一度、Mリーグで輝く日が訪れることを強く願っています。

◎チームの精神的支柱

 沢崎プロがMリーガーでなくなるのはKADOKAWAサクラナイツにとっても、Mリーグにとっても大きな痛手です。

 沢崎プロは勝負強く、チームの精神的支柱となっていました。チームメイトの内川幸太郎プロ、堀慎吾プロ、岡田紗佳プロにとって大事なときに期待に応えてくれる大黒柱でした。

 それぞれの選手が「いざというときは沢崎プロがきっと何とかしてくれる」と頼りにしていて、思いきって打てていることを感じました。

 Mリーグという最高峰のチーム戦で一緒に栄冠を目指し、対局に臨む姿勢や打ち筋に学ぶことも多々あったと思います。

 また、少し茶目っ気のある温かい人柄でチームに溶け込んでいました。

 勝負の世界でチームに力を与えるベテランの存在は数字で測れないくらい大きいです。

 プロ野球でチームメイトを鼓舞し続けてきた日米通算2500本安打達成のベテラン・青木宣親選手がいなければ、昨年にヤクルトスワローズの日本一はなかったと、プロ野球ファンならば誰もが認識しています。

 KADOKAWAサクラナイツの悲願の初優勝も沢崎プロなしには語れません。

 沢崎プロが体調のためチームを去ることに3人のチームメイトは断腸の思いなのではないでしょうか。

 ◎「ガチ勢」のあこがれ

 沢崎プロは「マムシ」の異名を持ち、百戦錬磨の鳴き仕掛けや粘り強く手作りして逆転トップを目指す執念、ここぞというときに勝負手をあがる打ち筋で麻雀ファンを魅了してきました。

 noteでも沢崎プロのすごさをこれまで多く取り上げてきました。

 麻雀プロに何よりも強さを求めるいわゆる「ガチ勢」にとって、沢崎プロはMリーグに絶対にいてほしい存在です。沢崎プロの試合を楽しみにMリーグを観戦し、強さにあこがれている麻雀ファンも多くいると思います。

 そのスター選手が病気でやむを得ず舞台を去ることは、Mリーグにとって大きな損失であることは間違えありません。

◎新選手には強い決意を

 これでMリーグ8チームに所属する全選手の動向がはっきりしました。来季にはU-NEXT Piratesに2人、KADOKAWAサクラナイツに1人新たな選手が加わります。

 沢崎プロが契約満了となり、「Mリーガーの枠が1つ空いてチャンスが増えた」と考える麻雀プロもいると思います。

 残酷なようですがそれは当然です。麻雀プロとして活躍するためにMリーガーという肩書は大きいです。虎視眈々と選ばれるチャンスを絶対に逃さないよう狙うぐらいでなければ、勝負の世界では生きていけません。

 ただし、KADOKAWAサクラナイツに加わる選手には、沢崎プロのような強さ、結果を出すことを求める麻雀ファンからのプレッシャーは必至です。どうしても沢崎プロと比較されてしまうことでしょう。

 新たにMリーグの舞台に立つ選手には、プレッシャーなどに負けず、必ず輝いてみせるという強い決意で臨んでほしいです。

◎次のMリーガー候補

 個人的な願望でMリーガーになってほしいプロです。

 男性ならば鈴木優最高位、茨城啓太19代天鳳位、女性ならば日本プロ麻雀連盟の一瀬由梨プロです。

 いずれも攻めの打ち手で華があります。鈴木優プロは最高峰のタイトルを獲得し、実力とともに勢いがあります。

 茨城プロは先の「麻雀最強戦2022 男子プロ理詰めの極致」で国士無双を放銃しましたが、その実力は多くのプロの折り紙付きです。

 一瀬プロは昨年の麻雀最強戦でファイナルの決勝に進出していて、さらに強くなる伸びしろを感じます。

 将来的には日本プロ麻雀連盟北海道本部に所属する安藤りなプロにも期待したいです。

 U-NEXT PiratesとKADOKAWAサクラナイツが7月に予定しているドラフト会議で誰を指名するか注目です。

 最後にあらためてMリーグで素晴らしい闘牌を見せてくれた沢崎プロに心からの感謝を込めて、「ありがとうございました」の言葉を贈ります。

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