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黒沢プロ今季初トップ オーラスに執念の直撃で逆転【Мリーグ】

 お嬢がオーラスに執念の直撃で今季初トップです。

 2023年11月3日(祝)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第56戦。TEAM雷電・黒沢咲プロがオーラスにトップ目のKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロから満貫を直撃し、逆転勝利しました。

 黒沢プロは今季、ここまで2位と3位がそれぞれ1回、4位が3回と不調に苦しんできました。

 6戦目で待望の初トップ。さらに、この日の第55戦で本田朋広プロがトップを獲得しており、TEAM雷電は「デイリーダブル」の連勝です。

 黒沢プロとチームにとって会心の勝利となりました。

 第56戦はKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、TEAM雷電・黒沢咲プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロの並び順。

 黒沢プロが持ち前の「セレブ打法」を見せたのは南3局です。

 持ち点は西家・渋川43300、北家・猿川28900、東家・黒沢27400、南家・東城400。

 3着目で親の黒沢プロは8巡目にいち早く五萬・八萬待ち聴牌。迷わずリーチしました。

 黒沢プロは14巡目に五萬をツモ。裏ドラが1枚乗って、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・裏ドラ1の4000オールです。

 黒沢プロらしいメンゼン・高打点の華やかな一撃です。

 南3局1本場を迎え、持ち点は東家・黒沢39400、西家・渋川39300、北家・猿川24900、南家・東城-3600。黒沢プロが100点差で渋川プロを逆転し、3着目から一気にトップ目に浮上しました。 

 ところが、流局を挟んだ南3局2本場(供託2)に渋川プロが東城プロから満貫をあがり、再びトップ目に立ちました。

 南4局を迎え、持ち点は南家・渋川49900、北家・黒沢40400、西家・渋川24900、東家・東城-15200。

 2着目の黒沢プロはトップ目の渋川プロと9500点差。満貫ツモか5200点の直撃で再び逆転し、トップを獲得できます。

 7巡目に絶好のドラの八萬を引き入れ、いち早く聴牌したのは黒沢プロです。二萬・五萬待ちで黙聴に構えました。

 黒沢プロはタンヤオ・ピンフ・ドラ1・赤ドラ1の満貫確定の手。ツモるか、渋川プロから直撃すれば逆転勝利です。

 一方、役牌の白を暗刻で持っていた渋川プロは10巡目に4索をポン。三萬・六萬待ちで追いつきました。

 ラス目で親の東城も12巡目にペンチャンの7筒待ちで追いつき、リーチしました。

 その直後、渋川プロが12巡目にツモったのが二萬。東城プロには無筋の危険牌です。

 渋川プロはあがりに向かい、勝負を懸けて二萬を切りました。

 この二萬で黙聴の黒沢プロに放銃。黒沢プロはタンヤオ・ピンフ・ドラ1・赤ドラ1の8000点(+1000)です。

 黒沢プロの勝利への執念が実り、トップ目から満貫を直撃しました。

 第56戦の結果は黒沢49400、渋川41900、猿川24900、東城-16200。

 試合後のインタビューでファンに感謝の言葉を述べる黒沢プロの姿から、苦境を乗り越えて成し遂げた勝利の喜びがひしひしと伝わってきました。


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