見出し画像

亜空間殺法ほうふつ 内川プロトイトイで逆転トップ サクラナイツ連勝

 KADOKAWAサクラナイツがおかぴーとウッチーの活躍でデイリー連勝を果たしました。

 Mリーグ2022-23の2023年2月21日(火)の第1回戦・第2回戦です。

 第1回戦では、岡田紗佳プロが南3局の親で6000オールを決め、トップを獲得しました。

 第2回戦では、オーラスに内川幸太郎プロが大胆な鳴き仕掛けでトイトイの5200点をあがり、逆転勝利しました。

 この手がまさかトイトイに仕上がるのかと思う配牌からの思いきった打ち回しです。「手順マエストロ」の異名を持つ内川プロの引き出しの多さを実感しました。

 第2回戦はKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロの並び順。

 接戦でオーラスが勝負どころとなりました。

 南4局を迎え、持ち点は東家・たろう31200、南家・内川27600、西家・優24600、北家・高宮16600です。

 内川プロは南3局にたろうプロへの痛恨の満貫放銃でトップ目から2着目に落ちました。

 内川プロはトップ目で親のたろうプロと3600点差。700、1300のあがりでトップを獲得できます。

 トップ目と3着目の優プロは6600点差で1300、2600、ラス目の高宮プロは14600点差で3000、6000をツモれば逆転トップです。

 内川プロの配牌。役牌の發がトイツであるものの、ドラも赤ドラもなく、逆転条件を満たすには難しい手です。

 この手がトイトイに仕上がるとは想像できませんでした。

 内川プロは1巡目に6索、2巡目に8索を引き入れました。

 3巡目に發を1枚目からポンしました。

 ドラも赤ドラもないのに思いきった鳴き仕掛けです。

 聴牌・ノーテンで逆転される恐れがある接戦なので、親のたろうプロからリードを広げようとリーチ棒が出ることを内川プロは想定していました。

 そこで、内川プロは赤ドラを1枚引き入れて、發・赤ドラ1の500、1000でも逆転できる手に組みました。

 もちろん、他家の動向に左右されず、逆転の条件を満たすトイトイ・發も視野に入れています。手が伸びなければ2位でもやむなしという判断です。

 内川プロは4巡目に中をツモり、重なりを期待して2筒を切りました。

 5巡目に6索、6巡目には8筒を重ねました。遠くに見えていたトイトイが現実味を帯びてきました。

 内川プロは9巡目に1萬をポン。トイトイのイーシャンテンです。

 内川プロは12巡目に6筒を暗刻にして中を切り、8筒・6索のシャンポン待ちで聴牌しました。

 内川プロはトイトイ・發の5200点の手。どこからあがってもトップです。

 この中を優プロが12巡目にポン。3筒・6筒待ちで聴牌しました。

 優プロは中・ドラ2・赤ドラ1の満貫の手。あがればトップです。

 内川プロと優プロが続けて逆転条件をクリアし、たろうプロは追い詰められました。

 跳満ツモを目指す高宮プロが12巡目に3萬をツモった手牌です。

 高宮プロはチートイツ・ドラ2を狙い、6索を切りました。

 高宮プロはこの6索で放銃。内川プロはトイトイ・發の5200点です。たろうプロを逆転してトップを飾りました。

 最終結果は内川32800、たろう31200、優24600、高宮11400です。

 かつて一世を風靡した故・安藤満プロの「亜空間殺法」をほうふつさせる内川プロの鳴き仕掛けに魅せられました。

 一方、この日、連闘した優プロは最後までツキに恵まれませんでした。 

 KADOKAWAサクラナイツはデイリー連勝でチームポイントは8チーム中5位に浮上しました。

 セミファイナル進出のボーダーラインとなる6位をめぐる争いはし烈を極めています。

 4位渋谷ABEMAS-63.5、5位KADOKAWAサクラナイツ-86.5、6位TEAM雷電-109.6、7位セガサミーフェニックス-243.3、8位赤坂ドリブンズ-582.6です。

 レギュラーシーズン残り16戦で、直接対決の結果が明暗を分けそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?