見出し画像

チームを鼓舞するフリテンリーチ・ツモ 内川プロがMリーグで連闘1位・3位

 最下位に低迷するチームを鼓舞するフリテンリーチ・ツモです。

 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロがMリーグ2022-23の2022年11月18日(金)の2試合に連闘。第1回戦でトップを獲得し、第2回戦では3位でチームにプラスポイントを持ち帰りました。

 第1回戦の東2局2本場であがったフリテンリーチ・ツモの6000オール(+600)は、「手順マエストロ」の名にふさわしい的確な打ち回しでした。

 この日の試合を迎え、KADOKAWAサクラナイツのポイントは-188.1で最下位。内川プロはチームを引っ張るエースとして、巻き返しに気合十分で臨みました。

 第1回戦はEX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロの並び順。

 東2局2本場を迎え、持ち点は東家・内川28000、南家・東城24000、西家・優24000、北家・松ヶ瀬24000です。

 優プロが8筒、白を続けてポンし、5巡目にカンチャンの7索待ちで聴牌しました。

 7索は山に3枚残っていました。

 親の内川プロは6巡目に2萬をツモりました。3巡目に1萬を切っているのでツモ切りしたいところです。

 けれども、内川プロは鳴き仕掛けしている優プロに2萬を切るのは厳しいと判断。9筒を外しました。

 フリテンになることも覚悟して2萬を残し、手牌の再構築を図る「手順マエストロ」ならではの柔らかい打ち回しです。

 内川プロは7巡目に3萬をツモって9萬を切りました。

 フリテンターツを残し、受け入れの広いイーシャンテンに構えました。

 8巡目に5筒を引き入れ聴牌。フリテンの1萬・4萬待ちでリーチです。

 1萬・4萬は山に3枚残っていました。

 他家に圧力を掛ける親のフリテンリーチの判断がずばりでした。

 優プロは10巡目に危険牌の4筒をつかみ、現物の8索を切って聴牌を崩しました。

 ドラをトイツで持っていた東城プロもオリに回りました。11巡目に7索をツモった手牌です。

 場に8索が3枚、9索が1枚切れていて、9索は通しやすいです。

 しかし、東城プロは現物の7萬を切りました。

 東城プロは内川プロがフリテンリーチとは思えず、慎重に対応しました。また、場に9萬が4枚全て切られていたことも鑑み、7萬・8萬のターツを嫌ったようです。

 東城プロは12巡目に8萬を重ねました。

 ここでも9索を切らず、現物の5萬を切って手を崩しました。

 まさに「親のリーチは怖い」。威力抜群です。

 ところが、優プロが12巡目に5索を引き入れました。4索・7索の両面待ちに変化したので、4筒を勝負して再び聴牌に取りました。

 さすが「戦闘民族」の異名を持つ優プロらしい強気の一打です。

 その直後、内川プロが高めの4萬をツモりました。リーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・ツモ・赤ドラ1の6000オール(+600)です。

 内川プロはリードを守りきり、第1回戦でトップです。

 自ら志願して臨んだ第2回戦。オーラスに逆転され3位にとどまりましたが東3局に西家で華やかなあがりを見せました。

 チートイツの8索単騎待ちでリーチし、ツモりました。

 裏ドラがなんと北と中。リーチ・チートイツ・ツモ・ドラ2・裏ドラ4の4000、8000です。

 裏ドラが4枚も乗るチートイツのあがりはめったにありません。強烈な一撃でした。

 この日の2試合を終えたKADOKAWAサクラナイツのポイントは-149.5。7位に浮上しました。内川プロの活力を与える闘牌をきっかけに、連覇を狙う強豪チームの逆襲が始まりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?