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アッキーナの勝負強さ半端ない【Мリーグ】

 アッキーナの勝負強さは半端ないです。

 U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロが2023年11月16日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第69戦でトップを獲得しました。

 2着目で迎えたオーラスに瑞原プロは満貫をツモって勝利。逆転の手をしっかりと作り、他家の選択の裏目で訪れたチャンスを逃しませんでした。

 第69戦はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロの並び順。

 南4局を迎え、持ち点は東家・園田35300、西家・瑞原31600、南家・高宮24500、北家・猿川8600です。

 2着目の瑞原プロとトップ目で親の園田プロは3700点差。700、1300のツモか、3900点の出あがりで逆転できます。

 瑞原プロが4巡目に八萬を重ねた手牌です。

 瑞原プロは3索を外しました。

 メンツ手ではなく、1枚あるドラの南を使ったチートイツ・ドラ2に狙いを定めたイーシャンテンに取りました。

 瑞原プロは7巡目と8巡目に続けて8索を引き入れ、狙い通りチートイツの南単騎待ちで聴牌。黙聴に構えました。

 瑞原プロは出あがりでもツモっても逆転トップです。場況によって三萬や八萬、5筒をツモれば、タンヤオ・イーペーコーのシャンポン待ちの聴牌に変えることもできます。

 南は山に2枚残っていました。

 園田プロは瑞原プロの1人聴牌の流局でも逆転されるので、あがりに向かいました。

 園田プロは9巡目に7索をチー。片あがりの6筒・9筒待ちで聴牌です。

 あがれるのは「789」の三色がつく9筒だけ。9筒は山に4枚残っていました。

 ところが、この鳴き仕掛けが裏目となります。

 園田プロが10巡目にツモったのは6筒。役がないのであがれません。

 園田プロは6筒をツモ切りました。フリテンになったので9筒の出あがりができなくなりました。

 園田プロは11巡目に北を暗刻にして8筒を切り、7筒単騎待ちの形式聴牌に変えました。

 一方、筒子の一色手を進めていた3着目の高宮プロが11巡目に南を重ね、メンゼンホンイツ・チートイツ・ドラ2のイーシャンテンです。

 高宮プロはこの跳満の手を決めれば、園田プロと瑞原プロの2人を一気にまくって逆転勝利です。

 瑞原プロのあがり牌の南は山に残り1枚となりました。

 ラス目の猿川プロも11巡目に6筒を引き入れ、4筒・7筒待ちで聴牌しました。

 猿川プロは「456」の三色の手変わりを待ち、黙聴に構えました。

 全員あがりに向かっていたので、ここでリーチ・ピンフ・赤ドラ1の手で即リーチの選択もあったと思います。

 園田プロが12巡目に九萬をツモり、7筒を外しました。

 猿川プロはあがらず、7筒を見逃しました。ラスを自ら確定するピンフ・赤ドラ1の2000点のあがりは受け入れられないという判断です。

 この後に敢行した見逃しリーチを狙っていたのだと思います。戦略的な猿川プロらしいです。

 ラスを自ら確定する安いあがりをしないのはよく理解できます。しかし、その結果、2000点増えるところが3000点減らす裏目となりました。

 もし、猿川プロがあがっていれば、園田プロは放銃しても持ち点は33300点でトップでした。

 この7筒を高宮プロが12巡目にポン。チートイツを見切りました。

 猿川プロは12巡目に中をツモ切りリーチ。7筒の見逃しリーチで高宮プロの直撃による3位浮上を狙いました。

 猿川プロからリーチが入ったことで、瑞原プロの1人聴牌はなくなり、園田プロは13巡目に6索をツモって北を1枚外し、聴牌を崩しました。

 ただし、高宮プロが聴牌し、園田プロの1人ノーテンで流局だと瑞原プロの逆転勝利です。

 猿川プロの7筒見逃しで訪れた逆転のチャンスを瑞原プロは流局間近にものにしました。

 16巡目にラス牌の南をツモ。チートイツ・ツモ・ドラ2の2000、4000(+1000)です。 

 第69戦の結果は瑞原40600、園田31300、高宮22500、猿川5600。

 瑞原プロの勝負強さが光る一局でした。

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