麻雀賢者の巧みな字牌のシャンポン待ち 伊達ちゃんの5連勝阻止【Мリーグ】
「麻雀賢者」が巧みな打ち回しで伊達ちゃんの5連勝を阻止しました。
Mリーグ史上初の個人開幕4連勝を成し遂げたKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロが参戦した2023年11月2日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第53戦。シーズン個人初となる「5連勝チャレンジ」に注目が集まりました。
赤坂ドリブンズ・園田賢プロが先輩Мリーガーの意地を見せ、トップを獲得。伊達プロはラスに沈みました。
麻雀賢者の異名にふさわしい園田プロの巧みな打ち回しに魅せられたのは南1局。字牌のシャンポン待ちの黙聴で伊達プロから直撃した5200点のあがりは見事でした。
渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロ、EX風林火山・勝又健志プロの並び順。
南1局を迎え、持ち点は西家・園田34300、北家・勝又29100、東家・日向23300、南家・伊達13300です。
5連勝の懸かる一戦で伊達プロは厳しい展開が続きラス目。園田プロが要所で得意の鳴き仕掛けを決め、トップ目に立っています。
園田プロの配牌。役牌の發がトイツで1メンツあるものの、時間の掛かりそうな手です。
園田プロは1巡目に白、2巡目に6筒をツモりました。
伊達プロから3巡目に1枚目の發が切られました。
園田プロは手牌の形がまだ十分整ってないので、ポンせずに見送りました。3巡目にツモったのが7索です。
トップ目なのでしっかり字牌を残しています。
園田プロは4巡目に1索、5巡目に6索をツモりました。
手牌がだいぶ整ってきました。
6巡目に場に2枚切れの北をツモって残し、1枚切れの白を外しました。
安全牌を抱えながら慎重に手を進めます。
8巡目に絶好の赤5索を引き入れました。
園田プロは場に1枚切れの西を残し、安全牌の北を切ってイーシャンテンです。
赤ドラが入ったので、安全牌の北よりも自風の西の重なりを優先しました。麻雀賢者らしい臨機応変な打ち回しです。
この選択がすばり的中しました。
勝又プロから8巡目に2枚目の發が切られましたが、園田プロは見送りました。そして、9巡目に狙い通り西を重ねました。
すでにイーシャンテンだった伊達プロが10巡目に西をツモった手牌です。
伊達プロは場に1枚切れの西を安全牌として残し、9索を切りました。
伊達プロのこの選択が裏目となりました。
園田プロは10巡目にドラの8筒を引き入れ、西・發のシャンポン待ちで聴牌しました。
西・發で残っているのは西1枚だけ。園田プロは黙聴に構えました。確実な出あがりを狙ったほか、危険牌をつかんだときオリにも回れるようにしました。
トップ目にふさわしい攻守兼用の判断です。
伊達プロが13巡目に9筒を引き入れ、2筒・5筒待ちで聴牌。西を切ってリーチしました。
伊達プロはこのリーチ宣言牌の西で放銃。園田プロは西・ドラ1・赤ドラ1の5200点です。
園田プロに価値が高く、伊達プロには痛恨の5200点でした。
第53戦の結果は園田42600、勝又24400、日向21700、伊達11300。
園田プロの巧さが光る一戦でした。
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