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瀬戸熊最強位が初のファイナル手繰り寄せる魂の2位確保【Мリーグ】

 チーム初のファイナルを大きく手繰り寄せる魂の2位確保です。

 Mリーグ2022-23セミファイナルの2023年5月2日(火)の第1回戦。TEAM雷電・瀬戸熊直樹最強位がオーラスに3着目から逆転しました。

 チームにとってセミファイナル最終日の重要な一戦で、麻雀最強戦を連覇している底力を発揮しました。

 この試合を迎えた時点での総合ポイントです。

 ①渋谷ABEMAS251.7②EX風林火山212.3③TEAM雷電197.0④KONAMI麻雀格闘倶楽部146.0⑤U-NEXT Pirates84.8⑥KADOKAWAサクラナイツ-347.3

 TEAM雷電はこの日の第1回戦と第2回戦でセミファイナル全20試合の戦いを終えます。

 この日の試合がない最下位のKADOKAWAサクラナイツは総合ポイントで大きく沈んでいます。3位のTEAM雷電がファイナル進出のボーダーラインである4位以内に入るには、この日にセミファイナルの試合を終える5位のU-NEXT Piratesよりも終了時にポイントを上回る必要があります。

 第1回戦はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロの並び順です。

 TEAM雷電から重要な一戦を託された瀬戸熊プロはトップを目指したものの展開に恵まれず、南3局の親を迎えてラス目でした。

 持ち点は北家・松ヶ瀬44300、西家・滝沢22300、南家・仲林21600、東家・瀬戸熊11800です。

 この一局で瀬戸熊プロは起死回生の一撃を決めます。

 瀬戸熊プロは8巡目に5筒をツモってイーシャンテンです。

 9巡目に三萬をツモりました。場に七萬が3枚出ていたので萬子のペンチャンターツを嫌い、九萬を外しました。

 どうしても連荘したい瀬戸熊プロ。盲牌に力は入りますがなかなか聴牌できません。

 12巡目に二萬を引き入れ、6筒・9筒待ちでリーチしました。

 瀬戸熊プロは15巡目に6筒をツモ。裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・ツモ・赤ドラ1・裏ドラ1の4000オールです。

 南3局1本場を迎え、持ち点は北家・松ヶ瀬40300、東家・瀬戸熊23800、西家・滝沢18300、南家・仲林17600。瀬戸熊プロは一気に2着目に浮上しました。

 瀬戸熊プロのファイナルへの執念が伝わり、渾身の力を振り絞る闘牌に魅せられたあがりです。

 ところが、南3局1本場では、仲林プロがリーチしていた滝沢プロとのあがり競争にぎりぎりで勝利。タンヤオ・ハイテイ・ツモ・赤ドラ2の2000、4000(+1300)です。

 仲林プロの持ち前の勝負強さが光る一局でした。

 南4局を迎え、持ち点は西家・松ヶ瀬38200、東家・仲林26900、北家・瀬戸熊19700、南家・滝沢15200。仲林プロが2着目に立ちました。

 オーラスは劇的な展開となりました。

 トップ目の松ヶ瀬プロが9巡目にいち早く、東・北のシャンポン待ちで聴牌しました。

 闘志満々でオーラスに再逆転を狙う瀬戸熊プロはすぐ9巡目に3索・6索待ちで追いつき、リーチしました。

 松ヶ瀬プロは11巡目に3索をつかみ、北を切ってオリに回りました。

 親の仲林プロが13巡目にカンチャンの七萬を引き入れた手牌です。

 6索を切ればカンチャンの2索待ちで聴牌です。

 しかし、6索は瀬戸熊プロに通ってなく、切れば放銃です。

 仲林プロは逆転トップを目指して勝負したい気持ちをぐっとこらえ、第2回戦につなぐため2位を守ろうと現物の六萬を外しました。

 苦渋の選択ですが見事な放銃回避です。

 それでも瀬戸熊プロに麻雀の神様はほほ笑みました。

 瀬戸熊プロは13巡目に6索をツモ。リーチ・ピンフ・ツモ・ドラ1の1300、2600です。

 最終結果は松ヶ瀬36900、瀬戸熊24900、仲林24300、滝沢13900。 

 瀬戸熊プロはオーラスの逆転で魂の2位確保です。
 
 第1回戦を終えた時点での総合ポイントです。

 ①EX風林火山269.2②渋谷ABEMAS251.7③TEAM雷電201.9④KONAMI麻雀格闘倶楽部99.9⑤U-NEXT Pirates69.1⑥KADOKAWAサクラナイツ-347.3

 TEAM雷電と瀬戸熊プロにとって2位確保は大きいです。ファイナル進出に向け、4位のKONAMI麻雀格闘倶楽部と5位のU-NEXT Piratesに総合ポイントでリードを広げました。

 一方、KONAMI麻雀格闘倶楽部とU-NEXT Piratesのポイント差は30.8に縮まり、続く第2回戦では両チームの争いに注目が集まりました。

 EX風林火山・勝又健志プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロ、TEAM雷電・萩原聖人プロの並び順。

 勝又プロが「軍師」の異名らしい的確なゲーム回しでトップを獲得。寿人プロは着実に2位を確保し、萩原プロは守備的に打ち3位、優プロは無念のラスに沈みました。

 最終結果は勝又49400、寿人30900、萩原11900、優7800です。

 第2回戦を終えた時点での総合ポイントです。

 ①EX風林火山338.6②渋谷ABEMAS251.7③TEAM雷電173.8④KONAMI麻雀格闘倶楽部110.8⑤U-NEXT Pirates16.9⑥KADOKAWAサクラナイツ-347.3

 この日セミファイナルの試合を終えた3位のTEAM雷電はファイナル進出が確実。5位のU-NEXT Piratesは自力によるチャンスはなくなり、93.9ポイント差で4位の座を守ったKONAMI麻雀格闘倶楽部の残り2戦の結果次第となりました。

 Mリーグで何度も苦杯を喫してきた瀬戸熊プロにとって、捲土重来で成し遂げたうれしいファイナル進出だと思います。

 

 

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