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勝負どころでゆーみんの臨機応変な8筒残し【Мリーグ】

 勝負どころで臨機応変な8筒残しが光りました。

 セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロが2024年2月19日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第170戦でトップを獲得しました。

 三つどもえのトップ争いを繰り広げていた南1局1本場。魚谷プロは巧みな打ち回しで満貫をあがってトップ目に立ち、逃げきりました。

 第170戦はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロの並び順。

 南1局1本場(供託1)で持ち点は東家・高宮36600、北家・魚谷26400、西家・内川25500、南家・優10500です。

 先行する高宮プロを魚谷プロと内川プロが追っています。三つどもえのトップ争いの様相です。

 トップ目で親の高宮プロが11巡目に3索をツモって聴牌。四萬切ってカンチャンの七萬待ちでリーチしました。

 高宮プロは役もドラもない手です。七萬が四萬の筋で引っ掛けになっています。親のリーチによって他家の手作りに制約を掛けにいきました。

 その直後、2着目の魚谷プロが11巡目に8筒をツモった手牌です。

 アタマにしていたトイツの7筒に8筒がくっつきました。

 一萬、四萬、7筒、8筒は高宮プロの現物。一萬は内川プロもすでに切っています。

 ここでは安全牌の8筒をツモ切りしてイーシャンテンを維持。2人に現物の一萬を後から外す打ち手も多いのではないかと思います。

 ところが、魚谷プロの選択は一萬切りでした。8筒を残しました。

 高宮プロに通っていない6筒や9筒をツモったときは現物の7筒を外し、イーシャンテンを続行。他にアタマを求める狙いです。

 ツモの流れに臨機応変な魚谷プロの巧みな打ち回しです。

 この選択はずばり的中しました。

 魚谷プロはは12巡目に9筒をツモり、現物の7筒を切りました。

 13巡目に二萬を重ね、新たなアタマに固定。現物の四萬を外しました。

 14巡目に6索を引き入れ、無筋の三萬を押して1索・4索待ちでリーチしました。

 場に1索が3枚出ていたものの、果敢にリーチしました。強気なゆーみんらしい踏みこみです。

 山に1索・4索は2枚残っていました。

 魚谷プロは16巡目に4索をツモ。裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・ツモ・赤ドラ1・裏ドラ1の2000、4000(+2300)です。

 8筒を残していなかったらこのあがりはありませんでした。魚谷プロの巧さが光る一局です。

 魚谷プロは満貫の一撃で持ち点が36700点となり、高宮プロを逆転してトップ目に立ちました。その後も逃げきって勝利です。

 第170戦の結果は魚谷41400、高宮29100、優27300、内川2200。

 魚谷プロは個人連勝です。

 セガサミーフェニックスはこの日、第169戦で茅森早香プロが2位を確保しており、魚谷プロと「デイリー連対」を成し遂げました。

 セガサミーフェニックスのレギュラーシーズンの総合ポイントは-333.となり、8位から7位に浮上。セミファイナル進出ボーダーラインの6位のTEAM雷電に82.3ポイント差まで迫りました。

 

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