見出し画像

2年連続個人MVPへ瑞原プロ猛追 初の連闘で1位・2位【Мリーグ】

 アッキーナが2年連続個人MVP獲得に向け、猛追をかけました。

 Mリーグ2022-23の2023年3月16日(木)の第1回戦・第2回戦です。

 U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロはМリーグで自身初の連闘。第1回戦は冷静な黙聴からのあがりでリードを広げトップを飾り、第2回戦は執念の跳満でラス目から逆襲して2位を確保しました。

 レギュラーシーズンの大詰めを迎え、U-NEXT Piratesは2試合を残し、瑞原プロの個人ポイントが316.0で2位に浮上。首位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロは334.5で、18.5ポイント差まで迫りました。

◎冷静・沈着な黙聴の加点

 第1回戦は南3局1本場(供託2)にリーチでの打点アップにこだわらず、冷静・沈着にあがりやすさを優先し、黙聴に構えた瑞原プロの判断が光りました。

 TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロの並び順。

 南3局1本場(供託2)を迎え、持ち点は北家・瑞原31100、南家・東城22900、東家・松ヶ瀬22000、西家・瀬戸熊22000です。

 トップ目の瑞原プロはいち早く10巡目に2索・5索待ちで聴牌しました。

 個人MVP獲得のため、リーチして少しでも多く打点を増やしたくなるところです。

 けれども、瑞原プロは黙聴を選択しました。

 瑞原プロは瀬戸熊プロ、松ヶ瀬プロと9100点差。ピンフのみの1000点をあがれば、供託の2000点と本場の300点を合わせ、3300点の収入になります。

 少なくとも12400点差に拡大するので、南4局に南家・瀬戸熊プロ、北家・松ヶ瀬プロに満貫をツモられても逆転されません。

 オーラスを迎えたときにこの点差は大きいです。

 リーチしたい気持ちを抑え、着実にあがりを狙った瑞原プロの判断が奏功しました。

 2着目でイーシャンテンだった東城プロが13巡目に赤5索を切って放銃。瑞原プロはピンフ・赤ドラ1の2000点(+2300)です。

 南4局を迎え、持ち点は西家・瑞原35400、南家・瀬戸熊22000、北家・松ヶ瀬22000、東家・東城20600。

 この一局は松ヶ瀬プロが瀬戸熊プロとのリーチ合戦を制し、満貫をツモあがりしましたが瑞原プロに届きませんでした。

 最終結果は瑞原33400、松ヶ瀬31000、瀬戸熊19000、東城16600。

 ラス前の一局で黙聴を選んだことが瑞原プロの勝利につながりました。

◎ラス目から執念の粘りで跳満

 第2回戦は瑞原プロが執念の粘りを見せました。南3局に跳満をあがってラス目から2着目にあがり、そのまま2位を守りきりました。

 セガサミーフェニックス・茅森早香プロ、EX風林火山・二階堂瑠美プロ、TEAM雷電・黒沢咲プロ、U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロの並び順。

 跳満や親満のあがりが飛び交う乱打戦となり、瑞原プロは持ち点が一時7700点のラス目に沈んでいました。

 南3局1本場を迎え、持ち点は東家・黒沢39800、北家・瑠美22200、西家・茅森22100、南家・瑞原15900。

 瑞原プロは東4局に親満を決めて巻き返し、3着目にあがったものの、その後、跳満の親被りなどで再びラス目です。 

 瑞原プロはトイツの4萬が茅森プロの暗槓でドラになりました。

 8巡目に3萬をツモって東を外し、イーシャンテンです。 

 瑞原プロは9巡目に絶好の赤5萬を引き入れました。もちろん2萬・5萬待ちでリーチです。

 3着目の茅森プロが10巡目に6筒をツモって聴牌。5萬を切って7萬・3索のシャンポン待ちでリーチしました。

 茅森プロはリーチ宣言牌の5萬で放銃。瑞原プロは裏ドラが2枚乗り、リーチ・ピンフ・ドラ2・赤ドラ1・裏ドラ2の12000点(+300)です。

 瑞原プロはこのあがりで2着目に浮上しました。

 南4局はトップ目の黒沢プロが茅森プロからタンヤオ・ピンフの2000点をあがり、激しい乱打戦の幕を閉じました。

 最終結果は黒沢41800、瑞原28200、瑠美22200、茅森7800。

 瑞原プロは4位になりそうな一局で2位を確保。個人MVP獲得への執念を感じる一局でした。

 瑞原プロに個人ポイントで18.5ポイント差に迫られた伊達プロ。レギュラーシーズン残り4試合となったKONAMI麻雀格闘倶楽部がどこで伊達ちゃんを起用してくるのか注目です。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?