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女子と語学力(9) 〜少しずつ できるようになる 嬉しさよ〜

TOEICのスコアが、ノンネイティブとしては最高水準である(笑)私の語学学習の思い出について書きたい。日本の残念な英語教育環境と、その割には英語ができたらとても良い、と思っている人が多い現状と、なぜか英語ができるとやたらに凄い!と思われることの疑問について書いてはいるが、少しは肯定的な点も挙げていきたい。

英語を勉強する、ということ自体、高校時代の息苦しい受験勉強の中では、自分にとって非常に楽しいことだった。自分は地方にある決して名門ではない(失礼)出身高校の方針で、受験先を私立大学だけに絞るという選択肢はなく、国立大学も受けさせられていたため、センター試験(当時の全国共通に行われる試験の名前)においては、すべての科目を平均的に85%くらいから90%くらいの正答率を目指して点数を上げなければいけなかった。特に、世界史の範囲は膨大で、出てくる問題は数問なのに、全範囲を勉強しないと対応ができない。

日本における受験勉強はひたすらに暗記、暗記、そして暗記、暗記パン(©️ドラえもん)もない時代に暗記、である。世界史は、縄文時代から、ほとんど触れられない近現代史に渡るまで、ローマを統治した人々の名前から、中国の王朝名の名前から、とにかく覚えなければならない量がとんでもないのである。今はどうなのか知らないけれど、少なくとも自分が受験勉強をしていた時代は、ひたすら覚えるしか方法がないとされていた。googleもない時代、日本の教育においては「暗記」が全てだった。

英語(あるいは他の外国語も)の勉強は、暗記すればするほど読めるものが増えていく。語学の勉強においては、やはり機械的に暗記をする、ということがとても重要である。そして、暗記をすることによって、徐々に徐々に、知っている単語が増えて楽しくなる。単語が増えれば、読めるようになり、書けるようになり、話せるようになる。ある意味、地道なスポーツのトレーニングのような、徐々に能力が高まっていくことを実感できるのが語学の学習である。映画の台詞を理解したいとか、ドラマを原語で見たい、その言語をネイティブとして話す人と仲良くなりたい、英語を使っていろんな人と話をしたい…その純粋な「できるようになったらすごく嬉しい!」という思いこそが、語学を学ぶ上では本当に大切なものだと思う。

女子と学歴(10)に続く…。

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