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なぜパワハラ、セクハラが起こるのか 〜誰も皆、自分のことを27歳くらいだと思っているのでは説〜

近年twitterなどを通じて、多くの職場での、セクハラ、パワハラの記事の告白などが明るみになり、取り沙汰されるようになりました。その記事を読んでいると、いつも辛い気持ちになります。

どう考えても非対称な関係性の中で、多くは立場が上の男性や女性から、若い男性や女性に向けて行われていると思います。場合によってはパワハラ主は人事権を持っていたり、昇格や昇進、あるいは非正規雇用の人が正規になるためにこの人に気に入られたい!というようなことが絶望的な不具合になってハラスメントにつながることが多いかとは思いますが、場合によっては若くて優秀な人から、ちょっと年配の「使えない」とみなされた人に向けられる攻撃、ということもあるような気もします。

雇用関係が様々な条件の異なる人が集う場で、人が3人以上集まったら絶対に揉め事が起こると確信してしまいます。つまりほとんど起こると言っても過言ではないのではないでしょうか…。

そのようなことが起こってしまうのはいったいなんでなのかを、自分自身の(パッとしない残念な職場での)経験からも、考えてみました。

それは、誰も皆、立場が上だとしても、自分のことを27歳くらいだと思っているのでは、ということです。その視点で人を見ているので、新しく入ってきた若い女性や男性にたやすく擬似恋愛感情のようなものを持ってしまうのではないか。それが時によってはおかしな方向に向かって攻撃に変わったり、あるいは、若い女性や年配の女性(場合によっては男性のことも)のことを嫌悪してしまい攻撃に変わるのではないかと。

ちなみに、自分も若い人が新しく入ってくるとワクワクしてしまいます。というのも、自分と同世代の人々は日々の生活に疲れ果てており、誰もが怖くて、誰と話していても楽しくないからです。常に競争にさらされ続けてきた同世代の人々は、もし成功を収めておれば、成功を収めてなさそうな人を負け組だと攻撃してしまいますし、もし思っていたような人生を歩めていなければ、そういう人生を歩めていそうな人のことを、嫉妬の思いを燃料に薪をくべまくり、燃え盛るストーブのように、さんざんにこき下ろしたりしてしまいます(この辺は身に覚えが…)。

故に、誰と話をしていても、とても、非常に、つまらない。Boring! It's boring! It's を主語にするのは不自然!?受験英語しか学んでないからわからないよ、It's a Sony というコピーは実は変なのか?学生時代に将来に希望を膨らませ目を輝かせていた人たちは、一体全体どこへいったのか?昔のウォークマン(”Walk Man "という英語がそもそも不自然!?)はまだ使えるのか?チーズはどこへ消えたのか?ユダヤ人の富豪が教えてくれるのか?ユダヤ人の富豪と私にいったいなんの関係があるのか!?

27歳くらいの人は、誰もが、まだあまり怖くないのです(ざっくり)。それは人生がまだ変わりうる、という希望があるからかもしれません。

困ったことに27歳(位)のままの視点を固定させている、オッサンやお局さんは、組織内で人事権などの権力を所有していたり、組織に所属していなかった場合でも、その人とのつながりが、何かその業界における立ち位置や、今後の仕事のプラスになるだろう、というような思いを持って、人が寄ってきているわけです。特に、若い人は、うっすらとした、しかし強大な権力の存在を感じながら彼ら、彼女らと接しているわけですが、権力を持っている人の側は、その人の個人的な魅力によって慕われているように錯覚してしまうのかもしれず、権力の存在はあまりはっきりとは見えません。

自分は現在40代に差し掛かり、子供もすっかり大きくなりました。

まだまだ若いつもりで、最新のhip hopなどを聞いて「cool」「dope」などと言って喜んでいるわけですが、coolという言葉は本当に2022年の現在でも使われている単語なのかは、よく分かってはいないし、dopeに至っては意味すらわかりません。

恐らく20代、30代の人から見たら、彼らの視点では私は異世代の年代の人間であり、感覚が近いとは思うはずもないのです。私がhip hopを聞くこともあると話したら、行きつけの若い美容師さんに「ねすぎさんが!hiphop!意外ですね!え、えぇぇぇー!?い、い、意外ですね!」と連呼されました(多分彼女は内向的な人でも好きになれた「スチャダラパー」の存在を知らないのかも…。)。これは90代くらいの方がHIKAKINのyoutubeを見ている、というくらいのズレでしょうか。でも、もしかすると孫の影響でHIKAKINのyoutube映像を毎日見ている90代の方もいるかもしれないので、もっとズレているような気もします。

しかし、自分は、20代の人が作った映画や音楽などを、自分が20代後半くらいだった時と変わらないテンションで、見たり聞いたりしているのです。

自分の場合、20代後半〜30代前半くらいまでは(メンタルを病んではいたものの)なにぶん体力もあって、愉快な友人たちとの出逢いにも恵まれ、音楽フェスや海外旅行もたくさん行っていました。その時期が「人生の感性を揺さぶるような出来事」が日々起こる時代のピークだったかもしれません。その後、残念な職場で過ごす生活が中心となり、記憶に残る出来事や人との出会いはどんどん少なくなっていった気がします(それでもいろんな出会いはあったと思うけど!)。27歳の気持ちのままであることに自覚的であらねばと思ったりします。

中途半端な内容ではありますが、今日はこの辺で・・・。

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