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白人の男性は全てイケメンか?(1)〜日本在住白人男性、誰も彼もがカッコよく見えてしまう問題〜

 さて、誰の需要もなさそうな自分の冴えない思い出を綴った本noteであるが、そういえば大学時代に感じていた違和感の中でも最も大きい問題がこの「日本在住の白人男性(あえて差別的だが「白人」と言わせていただきたい)が誰も彼もカッコよく見えてしまう問題」である。大手企業のSPIにも難関の中学入試や大学入試には多分出ないが、とても大事なことなので、マーカーで線を引いてください!

中学生の頃から愛聴していた元ユニコーンの奥田民生もかつて、PATIPATIなどの音楽雑誌のインタビューで同じようなことを言っていたが、「日本人が欧米人(特に男性に対して)を異様に持ち上げてしまうメンタリティー」は一体なんなのだろうか。これも地味に日本を覆い尽くす、どうでもいいことのように見えて割と根深い問題である。

 ICUの授業の(一OBとして率直に不満に思っているが、大学の立ち位置として「PR」の意識が皆無なように見受けられ、あまり世間一般には知られていない)特色として、大学一年生の時に全学生が英語の授業を英語で受ける、というカリキュラムがあり、私も人生で初めて「女史」と言いたくなる都内の女子大卒の先生と、性格のねじ曲がった林家こぶ平似の塾の先生以外の英語の達者な先生たちがゾロリと勢揃いする授業にワクワクして(ほとんどの授業を9割寝ていた私だが英語の授業はたまにしか寝なかった!)そのプログラムはとても面白かったし英語ができるようになってよかったわぁと、今になってもしみじみ思い出すのだったが、授業を受けている中で、私は間違いなく、白人のネイティブ★スピーカーの先生たちから直接英語の授業を受けられる、ことにテンションが爆上がりしていた。

 先生たちは全員が白人だったわけではないし、アメリカ出身者だけだったわけではないのだが、その辺りの区別は、当時はよくわかっていなかった。たまに日本人の先生もいらっしゃって日本人が英語で授業をしているというのは衝撃的だったのだが、やはり日本人の先生に教えてもらうよりも、背が高く、金髪、碧眼(碧眼の定義は曖昧)かつ英語圏からの先生(ネイティブ★スピーカー)、という存在に、直接授業を受けられる、ということのありがたみというか、「すごい授業だ!さすがICU!」という感覚があったことは今も強く覚えている。教え方が上手だったということもあるけれど、高校まで胃の半分ない老人や教え子と結婚した難関私大卒の男性、また家では魂が抜けきっていた父親と通学中に出会う痴漢しか男性との接点がなかった私の目から見ると、大学一年生の授業に登場する先生たちはハリウッドスターの次に初めて見かけるアメリカ人であったわけで、メガネをかけていればショーン・コネリーに見えたし、メガネをかけていなかったらウディ・ハレルソンに似て見えた。

白人男性はおっさんであっても全員カッコよく見えたのだ。もっと意地悪な言い方をすれば、白人の男性は、「カッコ良い人とカッコよくない人の区別がつかない」のだ。また、英語のリスニング力がそこまでないので、たとえば結構日本に対して意地悪なことを言っていたとしても、それが皮肉なのかとかがわからないし、もっと言えば「彼らの性格は、わからない」のである。

「あのアメリカというすごい国からやってきた明るい人たち」にしか見えない(中にはニュージーランド出身の先生などもいたがアメリカ人だと思っていたような気さえする)。

白人男性であれば全員カッコ良く見えたのである!!!

 

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