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コロナとSDGsについて知るきっかけをつくる

【言葉が通じない人にも届けるには?】

中学校総合学習の時間をプロデュースいたしました。全10回で「コロナとSDGs」というテーマで3年生が取り組みました。

ざっとカリキュラムはこんなラインナップでした。

①導入、コロナによって持続可能性はどのような影響を受けたか?仮説を立てる
②問いの講義→仮説に対する問いをできるだけ挙げてみる
③調べ学習
④中間発表
⑤インフォグラフィックについて
⑥まとめ

まず、「コロナはSDGsの各ゴールの持続可能性を上げたのか?/下げたのか?/はたまた影響がないのか?」について予想を立ててもらいました。

そのなかで自分が関心のあるゴールを取り上げ、「なぜ上げたのか?下げたのか?」についての仮説を作ります。

そのあとに「問い」の講義。問いをどうやって広げればよいのか?なぜ問いが大事なのかについてNestからお話ししました。仮説について、問いをできるだけ広げていきます。

問いをもとに世界各国の状況、日本の状況を調べて自分の仮説を説明するための根拠をそろえました。

発表の方法は、プレゼンテーションではなく、今回はインフォグラフィックを用いての1枚スライドに挑戦しました。

「SDGs」は世界共通の課題。プレゼンテーションはあくまでも言葉が通じる人向けの発表方法です。仕事の潮流を見ても、プレゼンは「できて当たり前」のスキルになってきており、彼らが大人になるころにはいかに一目で伝えられるかが大事になってくるだろうと思い、担任の先生にご無理を申し上げて、課題として設定していただきました。

結果的にやはりインフォグラフィックを短い時間の中でまとめるのは難しかったようですが、「コロナとSDGs」というテーマで調べ、まとめる中でこれまで考えたこともない視点を得た生徒もいたようでした。

「飢餓について調べてみて、一番印象に残ったのは、NPO法人ハンガー・フリー・ワールドさんの「世界に足りないのは食べ物ではなく、一人ひとりの行動」で、これを見た時に、やるべきことが、変わった」

「もし、将来大人になってこのような仕事の課題をあたえられたとき、仮説を立てる→根拠を探す→情報を集める→まとめる→発表 というかたちになっていると気づいたので、また調べ学習をするときは活用し糸思いました」

かなり無茶なプログラムではありますが、ちらほらと受け取ってもらったと思える振り返りもありました。

最後、担任の先生の締めにもあったとおり「発表を完成させること」が目的ではなく、「世界のことを知るきっかけとすること」が目的。多くの生徒が視野を広げた時間だったと思います。

生徒たちも抽象的な支持にもよく食らいつき、お互いの発表をよく聞き、また良いところと改善点の指摘などもだれることなく書きあえる環境に学ぶことが根付いていると感じました。信じて伴走させていただく先生方にも大変感謝しております。

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