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道の歩き方が雑だと、毎日が発見の連続になる【4/19】

最近、自分の歩き方が雑だと気づいた。

ぼんやり歩いているともいう。周囲を見ているつもりがちゃんと見ていない。そのおかげで見知った道でも頻繁に新しい発見がある。

毎日が発見の連続だ、とか言うとなんかちょっとかっこいいけど、要は日々見落としがたくさんあるから、発見することが終わらないのである。

この前は、近所の人が寄り集まるような、個人販売もしてくれる卸問屋を見つけた。ちなみにこの街に住んでからはもう3年近く経ち、そのお店の前を100回くらいは通っている。

その場所のことは、ずっと倉庫だと思っていたのだが、違っていた。決まった日にだけ、いかにも客っぽいいでたちの方々が、入り口にするすると吸い込まれていくのにふと気づいた。こんなに人の往来があるというのに、なんで今まで見落としていたんだろう。気がつかなかった理由はわからないけど、そのお店はどうやら評判のいいお店らしかった。

ちゃんと見上げてみたら4階くらいの高さのビルの上のほうにお店の名前もしっかり大きく書かれていた。一度も見上げようと思ったことがなかったことに、見上げてから気がついた。きっと見上げると首が痛いからだ。ストレートネックに過度の負担はかけたくないのである。

先日は新しい道を見つけた。この道はたぶん知らん道だ!と直感で思い、うきうき歩き進めてみたら、やっぱり知らない道で防水用の井戸を見つけた。

この前も新しい道を見つけた。とても細い道。バイクがぎりぎり入れるかどうかというくらいの細さ。写真に撮って感嘆するほどのかっこよさは特になく、表だった特徴のない道だったけど、通ったことに妙に誇らしさを感じる道だった。きっとほかの道に比べて、通ろうと思う人が少なさそうだからではないか。メジャーじゃない道を通ることに対する優越感というやつなのか。

そういえば以前住んでいた街では住んで8年目くらいに、近所にこだわりのおいしいパン屋があることを知り、引っ越したあとになって、店の前をよく通ってはいたが滅多に買いに行くことはなかったお豆腐屋が巷で大変評判のいいお店だったことを知った。

この性質のいいところは、しいていえば世界に飽きにくいところだと思う。得な性質ということにしておきたい。


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