見出し画像

塩とこしょうを別々に持つ必要性【4/29】

ここ数年でやっと「レシピをしっかり参照して料理を作る」と「おいしそうな食材をちゃんと選んで買う」を覚えた。このふたつの学びによって、わたしの自炊の味は飛躍的に上昇した(と思う)。

昔はほんとうに気分ひとつで調味料を配合していたのだ。味見こそしていたものの、だいぶ無茶苦茶だった。計量スプーンはきっと「この家では、自分の有益性がまったく実証される機会がないじゃないか」とさぞ寂しがっていたにちがいない。もしくは怒っていたのではないか。

塩とこしょうは別々に持っているほうがいいと気がついたのはいつだっただろう。上京してしばらくのあいだは、味・塩こしょう、というあらゆる味がひとつになった調味料を使っていた。

これはこれで便利なのだけれども、塩だけたくさん入れたい、こしょうだけたくさん入れたいというニーズには対応していないのがネックなのだ。塩とこしょうの比率を変えることも難しい。

あほみたいにこしょうを振りまくのが好みな自分にはミスマッチなものなんだと、散々使いたおしたあとにやっと理解をした。

そんなわけで、なんとなく無茶苦茶に料理をしていたころから一転、工程や分量、素材とちゃんと向き合って料理をするようになり、いつのまにか、自分のうちでもおいしいごはんにありつける回数が増えた。

これから私の自炊はどう変わっていくんだろう。

大学時代の友人と会って、食べものや生活の話をしていたとき、友人から「自炊、外食それぞれどんなことを重視している?」という質問があった。

それを受けて別の友人が言った「自炊は、おいしくなりすぎないように気をつけてる(意訳)」の話になるほど〜となった。

私もいつか「おいしくなりすぎないように」と思う日とか来るのかしら。とりあえず今は、予定よりもおいしく作れると、おっしゃーって気持ちになりがちだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?