チョコザップに半年行ってない【4/21】
チョコザップに行っていないことを、週に2回くらい思い出すんだけど、週に1度も行かないまま1週間が終わっている。そんな暮らしを気がついたら半年近く過ごしていた。
この前友だちから電話が来た時にも「チョコザップには行ってんの?」と聞かれたので「行ってない!」と元気よく答えた。
ジムに通うと決心して結局行っていないというのは、よくあることではあるが、自分の持続性のなさを浮き彫りにする確かな証拠でもある。そう考えると、そこまで元気よく答えることではないんだろう。でも別に隠すほどのことでもない。聞かれたことには正直にありのままを答える気質なのだ。
思えばその半年以上前には「来る人たちの格好が、いわゆるスポーツウェアじゃない気軽な感じなのが気に入っている」「1日10分頑張ればいいと思って続けたい」と、「行ってない!」の声と同じくらい元気な声で話していたのだけど、2、3種類のマシーンをそれぞれ20回くらい前後させたり上下に動かしたりして満足することを2、3回繰り返したあと、いつのまにかするすると行かなくなって今に至る。
足用のマシーンにほのかに故障の気配があったが、問題なく前後に動かせていたので、特に気にせず使っていた。入り口付近には、入会プレゼントが平積みになっていて、行くたびにちょっとずつ量が変わっていたのを覚えている。この街にはたしかに、日常的に運動をしたい人たちが存在しているのだ。そう思うと心強い。だけどあんまり混雑してほしくないので、混雑しない程度の人たちとこの空間を分かち合いたいと願った。そして今では、そのジムの混雑状況の緩和に貢献を続けている。
このままだとチョコザップに毎月一定額の寄付を続けることになってしまう。だけどまだ退会する勇気がない。退会する勇気とはなんなのか。
一度退会して、でもまたやっぱり入会したいと思ったときには入会手続きが必要になる。それが妙におっくうなのだ。入会手続きはそこそこシンプルなものではあるが、ちゃっと1分でできるようなものではない。それよりは、明日もしかしたら久しぶりにチョコザップに行くかもしれない自分を信じてみたい。過度な期待が消えないままだ。
時々日中、近所をぷらぷらと散歩しているとふと、あ、今日こそ仕事が終わったらチョコザップに行こうと思う。チョコザップのマシーンを上げ下げしている自分を想像すると、今度こそ痩せるかもしれないと期待も生まれる。
だが、勤怠管理の退社ボタンを押すころには「おなかすいた」「あのドラマを見よう」「犬の写真を見よう」という気持ちのほうがぐんと高まっていて、チョコザップの記憶がひっそりと息を潜める。
この前、チョコザップのごく一部の店舗にカラオケが導入されたと聞いた。これはついにチョコザップとの再会が近いのでは近隣の店舗のカラオケ導入状況を調べてみたところ、どの店舗にもまったく導入されてなかった。
残念。私はいつになったらチョコザップに行くのだろう。それは来週かもしれないし来年かもしれない。
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