就職氷河期世代の年金問題:10万円未満で生きるために必要な選択
就職氷河期世代として迎える老後の年金問題。手取り10万円未満でどう生きていくか?解決方法は限られている。老後にどんな準備をすべきか、その具体的な選択肢について考えた。
就職氷河期世代の現実
私は就職氷河期世代だ。バブル崩壊後、社会に出た我々の世代は厳しい雇用環境を経験し、多くの人が非正規雇用や低賃金の仕事に就かざるを得なかった。その結果、年金への影響も避けられない。年金の手取りは、私が老後を迎える頃には月10万円未満であると想定している。これは決して楽な生活を約束する金額ではない。
将来の年金と物価の問題
さらに厳しいのは、物価が上昇し続けることだ。年金の手取りが10万円未満であったとしても、現在の10万円と同じ価値を保てるわけではない。今10万円で購入できるものが、将来にはもっと少なくなるだろう。私たちが老後に直面する現実は、生活費の上昇と年金の手取り減少という二重の負担である。
2つの選択肢:働くか資産を築くか
この厳しい状況に対して、解決方法は主に2つしかない。働き続けるか、現役時代に十分な資産を築くかだ。私はすでに後者の道を選び、老後の資産形成を終えている。もちろん年金も一応は期待しているが、それがなくても生きていける設計にしている。しかし、資産が十分でない場合には、働き続けることが必要になるだろう。
健康と働き続ける選択肢
働き続けること自体は悪い選択ではない。むしろ、健康であれば、社会に関わり続けることは生きがいにもなるし、収入源を確保する手段でもある。ただし問題は健康寿命だ。日本人の平均的な健康寿命は70歳前後とされている。それ以降も元気に働ける保証はない。だからこそ、70歳を過ぎても働くことが難しいと感じる人も多いだろう。
年金受給を繰り下げる選択
もし70歳以降に働くことが難しい、あるいは働きたくないと考えるのであれば、年金受給を繰り下げるという選択も検討に値する。受給を繰り下げることで、もらえる年金額は増加する。この増加分によって、当初は10万円しか手に入らなかった年金が、生活を支えるための十分な額に近づく可能性があるのだ。
就職氷河期世代のこれから
私たち就職氷河期世代にとって、老後の生活は決して楽観視できるものではない。年金だけに頼るのは非常に危険であり、他の選択肢を今のうちから考えなければならない。働き続けること、または資産を形成することの重要性を十分に理解し、それぞれの道を早めに決めることが求められる。
未来に備えるために
結局、未来に備えるためには自らの行動が不可欠だ。私はすでに資産形成を終え、年金がなくても暮らせる計画を立てている。しかし、すべての人が同じようにできるわけではないだろう。そのためにはまず、自分が何を望むか、そしてどのようなリスクを許容できるかを考え、行動を起こすことが必要だ。
最後に
就職氷河期世代が老後に直面する年金問題は、厳しい現実だ。しかし、その中でも選択肢は存在する。資産を形成すること、年金を繰り下げること、働き続けることなど、それぞれのライフスタイルに合った方法を選んで、自分の老後をより良いものにしていくことが大切だと考えている。年金が少ないからといってあきらめるのではなく、今からできることを少しずつ実践し、未来に備えていきたい。
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