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淡水のライトゲームについて

ごきげんよう。拶双魚です。
見に来てくださりありがとうございます。
表題にもあります通り、今回は淡水のライトゲームについての記事です。


淡水のライトゲームって?

ライトゲームと聞いて、皆さんはどんな釣りを思い浮かべますか?

ライトソルトゲームなら、アジやメバルが主なターゲットに上げられるでしょう。
その他にもカマスやメッキ、近年はハゼも身近なターゲットとして人気が出つつありますよね。

しかし淡水のライトゲームならどうでしょうか。

ライトタックルで狙う淡水魚といえば管理釣り場や自然渓流のトラウトが挙げられますが、釣りが成立するシチュエーションが限られており多くの人にとって身近な釣りとは言い難いでしょう。

バスフィッシングにも比較的軽量な道具を使ったフィネスの釣りがありますが、ライトゲームというよりはバスフィッシングのいちジャンルと言った方が近いのではないかと思います。

淡水ライトゲームの一例

そんな中、近年注目を浴びつつある淡水ライトゲームに「チャビング」というものがあります。

↑チャビングの創設者、雨男釣人氏の動画です。

チャビングとは
カワムツ(Dark Chub)、ヌマムツ(Japanese Chub)、オイカワ(Pale Chub)の3種を狙った釣りで、3種に共通するChubから取ってChubbing(チャビング)と名付けられました。

カワムツ。オイカワと比べて少し上流や流れがあって細い水路等に生息する傾向にあるが、用水路などで狙えば下流域でも十分に狙える魚である

ライトゲーム用のタックルセッティングで、身近な用水路の中にも泳いでいるこれらの魚をルアーで狙おうという手軽さが魅力の釣りです。
アジングやメバリングと違って昼間の釣りが中心になるので、夜釣りにハードルを感じている方にもおすすめです。
色鮮やかな婚姻色の出た良型が時折混じるのも良い刺激になりますよ。

これはルアーではなくテンカラで釣ったヌマムツだが、大きくなってくるとこのように追星が出て婚姻色も目立つようになる。

他にはどんな魚が狙えるのか?

チャビングで狙うカワムツやヌマムツ、オイカワの他にも、
身近な淡水にはライトルアーで狙える魚が数多くいます。

主なものとしては
・ハス
・ニゴイ類(コウライニゴイ、ニゴイ、ズナガニゴイ)
・ウグイ
・ナマズ類(ナマズ、ギギ等)
・ライギョ
・ドンコ 

etc…

他にもいろいろ狙えます。
参考までに上記以外で僕がライトルアーで釣った淡水魚たちも紹介します。
・ハゼ類(ウロハゼ、ゴクラクハゼ、ウキゴリ、ヌマチチブ)
・モロコ類(コウライモロコ、イトモロコ、タモロコ)
・タナゴ類(ヤリタナゴ、アブラボテ)
・ブルーギル 

etc…

皆さんの地域で見かける魚もいたのではないでしょうか?
ぜひ狙ってみてください。

地元の淡水に何がいるのか分からないという方にこそ、淡水ライトゲームに挑戦してみて欲しいです。思わぬ出会いがあるかもしれませんよ。

淡水ライトゲームに必要なもの

淡水ライトゲームは非常にシンプルな道具立てで手軽に楽しめます。

タックル

タックルも淡水ライトルアー専用のものは基本的にありません。
最低限、1g台か2g以上のルアーを投げられるものがお手元にあればそれを使っていただければ問題ないと思います。スピニングでもベイトフィネスでも構いません。

そのようなタックルを持っていないよという方は俗にいうライトゲームロッド、たとえばアジングロッドやメバリングロッド、トラウトロッドなどがおすすめですが、釣り具屋に置いてある鱒レンジャーやダイソーのルアーロッドとリールでも大丈夫です。

ツール

ソルトのメバリングやアジングでシーバスが食いついてくるように、ナマズやライギョ等の思わぬ大物が食いついてくることも多々あるので、ランディングネットを持っておくと安心ですね。

ルアー

ルアーは基本的に1g~3g前後の管理釣り場用スプーンやスピナー等を選べば問題ないと思います。ダイソーなどにもスプーンが売ってありますのでそれも使えます。ミノーやクランク、トップ、ワーム等でも楽しめます。

あまり多くは持ち込まない代わりにすぐルアー交換が出来るように、折りたたんでポケットに入れられる小物入れを愛用している。ブルピン系のルアーが多いのは単なる趣味。

フック

フックは目安としてカワムツやヌマムツを狙うならシングルフックの12番程度、オイカワを狙うなら14番程度、それよりさらに口の小さい魚を狙うのであればダブルフックの14番やそれ以上に小さいフックを使うと狙えます。

口の小さい魚を狙う時には僕は渓流で川虫を餌にした釣りなどで使うスレバリから作った自作フックを使っています。

川虫スペシャルの4号、PITBULL8⁺の2号、フライタイイング用のスレッドから作成。スプーンに貼り付くことがあるのがネックだが、長さを変えたりフラッシャーを付けたりフライマテリアルを添えたりと応用が効く。ナマズとのファイトにも耐えられるので淡水ライトゲームに使う分には耐久性は十分である。

使用するルアーの参考例

参考例として僕が使った中で淡水ライトゲームにおすすめのルアーを上げておきます。

スプーン

プレッソ アダム(DAIWA)1.8g オレ金W

ウレタンコートを使っていたのでツルツルぬめぬめだが、本来はオレンジ色の部分がマットな質感になっている。ケイムラピンクのマーカーで塗装したのでほぼ赤になっている

 ・赤金系で、エリア用スプーンの本来の仕事である管理釣り場の釣りで言えば放直カラーです。
 ・アピール力が高いため魚に見つけてもらいやすく、効率よく群れを探すことが出来ます。
 ・経験上、淡水ライトルアーの対象魚は(特にカワムツ等のコイ科魚類の場合)ルアーを数回通すとスレてしまうこともそれなりに多く、その場合は粘らず次に移動した方が良いのでこのようなサーチ力の高いカラーは最低でも1つ持っておいた方が良いです。僕はこれをナマズに持って行かれて以降釣りのテンポが悪化しました。

とりあえず最初はこれを投げていた。サーチルアーとして非常に優秀だった

プレッソ アダム(DAIWA)1.8g ダークフォレスト +コロラド型ブレードステンレス製(日本の部品屋)No.04

ドリフトする分には使い勝手が良い。

 ・両面がマットな質感で彩度が低めの茶色にオレンジ系の差し色が入った明滅系です。
 ・個人的には外でそのまま使うとアピール力が不足しがちな配色なのですが「日本の部品屋」さんから米粒より小さいコロラドブレードが出て売り尽くし価格になっていたので購入し、後ろのスプリットリングに接続しました。
 ・マットな質感が死んでしまうのでウレタンコートは使っていないため、塗装がところどころ小さく欠けて銀色の部分が露出しているのですが、それらに混じり極小コロラドブレードが光る形になります。
 ・サーチには向きませんが、泳ぐ生き物をあまり捕食しないオイカワ等をスプーンドリフトで釣る時に便利です。
 ・その場合、「小さい枯れ葉に付着した虫等の小動物」というイメージで使っています。

流れの速い堰でアップに投げてドリフト。経験上、スプーンを使ってオイカワを釣るなら毛鉤アシストフックを除けばこれが一番安定している

NOA Jr(ロデオクラフト)1.4g
 ・小粒のシルエットでありながら肉厚のスプーンであるため飛距離が安定的に稼げます。魚が小さい時などの交換先。

ヤリタナゴとウキゴリ。ここまで小さい魚だと通常の管釣り用スプーンを追うことはあってもフッキングに至るほどバイトを繰り返すことは少ない

デクスター(ヤリエ)2.5g
 ・2.5gと比較的重めでありつつ薄く広い(強度的には何ら問題ない)スプーンであるため、大きめのシルエットでアピール力を確保しつつ表層をゆっくり探ることが出来ます。魚は小さくないが上の層でゆっくりアピールしたい時などの交換先。

ブルーギル。このサイズになると良く引いて楽しませてくれる。スプーンが横向きになっていてどんな形か分かりづらいのはすみません。

・蛙スプーン(蛙スプーン)3.2g
 ・こちらはエリア用スプーンではなく沖縄のリーフ用に開発されたスプーンなんですが…3.2gという重量かつ肉厚でコンパクトなサイズ感であり、止水域での利用を前提としているエリア用のスプーンが苦手とする本流や深場で活躍します。

放出中の水門で蛙スプーンをダウンに投げて釣ったニゴイ。他のスプーンではすぐに浮き上がってしまう状況だった。

スピナー

AR-S。ジャッカルさんのイレグイマーカー(ケイムラピンク)でボディ部分とフック、ナッゾブレードを塗装している。

AR-S(SMITH)3.5g + ナッゾブレード(INX Label)#00 ゴールド + SD-26スティンガーダブル(OWNER)#14
 ・「着水した瞬間から回りだす!」といううたい文句の通り、その圧倒的な回転性能で定番の地位にあるスピナー、AR-Sの3.5gです。
 ・その高い集魚力で活性の高い小魚もまとめて呼び寄せてしまいますが、最初から付いているフックではフッキングが決まりません。
 ・試行錯誤の末、INXLabelさんのナッゾブレードに添える形で14番のダブルフックを接続しました。
 ・今までバイトやフッキングに至らなかった口が小さい淡水魚でも、フックをめがけて食いつくようになります。極小のブレードとダブルフックがバイトマーカーとして機能してくれるので、良い感じに上顎フッキングが決まります。

AR-Sでの釣果。ブルーギル、ウグイ、オイカワ、ハス、ナマズ、ヌマチチブ、オイカワ、コウライモロコ等様々な魚が反応する。

メタルジグ

ナッゾジグ(INX Label)1.8g アカキン/コパー
 ・底付近で虫などの小動物を食べている魚にアプローチしたい時によく効きます。フックとブレードを虫か何かだと思って食いついてくるみたいですね。

ボトム付近で釣ったオイカワ

ミノー

スピアヘッドリュウキ38S(DUO)2.8g
 ・渓流用ヘビーシンキングミノーの定番。
 ・フィッシュイーターになるカワムツやハス、ナマズ、ブルーギル、ブラックバス、ライギョ等に効きます。
 ・流れが効いている時に下流の方に投げるとスプーンでは浮き上がってしまったりスピナーでは抵抗が強すぎたりするので、その場合はミノーなどリップの付いているルアーが強いです。

トップ

ピグミーボックス ポッパー(Jackson)3.4g
 ・
小粒ながら重量があってよく飛びます。魚のいる場所が分かっていて水面でじっくり誘いを入れたい時向け。

ナマズ

・レッドペッパー ナノ(TIEMCO)2g
 ・
小魚逃走アクションで誘いを入れます。通常のペンシルベイトと比べて早いペースで動かし、時々止めて食わせの間を入れるといった使い方をします。スプーンを投げたら追ってくるけど食わない魚が水面にいる時に使うと反応してくれることが多いです。

上からナマズ、バス、バス

その他プラグ

アミコン40S(BlueBlue×INXLabel)3g
 
・冬などで活性が低い時にボトムステイでじっくり誘ったり、ダートアクションでリアクションバイトを狙ったりできます。根掛かりに強いので強気に攻められるほか、底でゆらゆらと揺れるのでフックを虫か何かと誤認して食ってくることもあります。

以上、淡水のライトゲームについてでした。
淡水のライトゲームで培った経験や考え方は海でも活かせますし、良かったら皆さんも試してみてくださいね。

ご意見、アドバイス、ご質問等あればぜひコメント欄にてよろしくお願いします。

ではでは。


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