伊藤沙莉のナレーションに救われる(大豆田とわ子と三人の元夫の感想)

『大豆田とわ子と三人の元夫』がめちゃくちゃ好きで、こないだの週末に見返していた。ここのところ心身の調子がすぐれず、ズルズルとゾンビのように過ごしていたが、1話で穴にハマったとわ子を八作が助けて介抱していて、それだ!私が求めていたのはそれなんだよ!!と誰かに言いたくなった。

放送時に一度視聴しているものの、改めて見て本当に話がよく出来ているドラマで素人ながら感心していた。ふと気になって調べたら、脚本を手掛けているのは坂元裕二さんで、めっちゃ名作を書いてしらっしゃるんですね。知らなかった…。まだ脚本家についての知識は浅いけど、こういった視点からも作品についた掘り下げたり、他の作品へも視野を広げたりしていきたいな。

あとスタイリングも少し気になっていて、とわ子と元夫たちのスタイリングが毎回最高すぎて、中の人に分かり手の方がいらっしゃるのかな…と思っている。とわ子の、オンオフそれぞれにらしさがあらわれてて、仕事のときの形がキレイなフォーマルスタイルも好きだし、ちょっとカジュアルめやオフのときの大胆な柄物や、オフのときのゆるっとした羽織りものが松たか子にはよく似合う…。これはもう期末テストに出るね、出ちゃうね。絶対的なバランスだよ…。
それを言ったら慎森のスタイリングもめっちゃ好きなんですけど、あんなパーマ眼鏡男にハイネックとジャケット着せたら、そんなんもう最高ですわ。最高の岡田将生をありがとうございますだよ…。
それに加えて八作が私のめちゃくちゃドストライクなんですよね。あのお店での、ちょっとゆるめのシャツスタイルに、オフのときのスウェットとかブルゾンとか、もう彼に馴染みすぎててかつ魅力が倍増してて、あれはもう冗談抜きで見てて惚れるやつやん…。

人物で言うと、すべてをひっくるめて私は綿来かごめが本当〜に好きで、元々市川実日子さんのファンなので、もう何してても愛しさで大洪水が起きてしまう。ふわふわのパーマや個性的なキャラらしい可愛い服たちも似合ってるし、飄々と自由を謳歌している姿も大変よかった。社長業を頑張っているとわ子とは、傍から見ると正反対のようでもあるけれど、大らかで人生を楽しもうとしている姿勢は二人共同じで、そういう根っこのところで繋がってる友達っていいなあと思った。

この作品、みんなちょっとずつおかしいんやけど(何かしらの長所短所のくせがすごい)、そのいびつな感じがみんなで集まることで奇跡を起こしたり、問題を解決することができて、こうやって人は足りないところを補い合うようにして生きていくのだなあとしみじみ思った。元夫たちがとわ子にめいめいの愛の言葉を伝えているのもまた良かった。ああいう自分なりの形で伝えてくれるってめちゃくちゃ嬉しいですよね。

自分の場合、ちょっとした失敗や日常的なことでも深く悩みすぎてストレスを抱えてしまうところがあるんやけど、あの伊藤沙莉のナレーションが脳内で流れると、ちょっとしたことはなんとなく大丈夫な気がしてくるので、伊藤沙莉の力は偉大だ…。
それから、この作品に出てくる人たちは、何かつらいことや大変なことがあっても、投げ出したりやけくそにならず、なんやかんやで生活もちゃんと維持しながらそれぞれの問題と向き合っていて、そういうところがとても大人のやり方って感じがして、私も見習いたい。

私も一人でも大丈夫だけど、やっぱり寂しいときもあるので、いろんな居場所をみつけて、大事な友人たちとはこれからも助け合ったり、ときにはバカなこともしたりしつつ、大切に付き合いつづけていけたらいいなあ…。