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よりみちってなんかいいよね

昨日は心斎橋パルコへ、スタンダードブックストアのトークイベントに行ってきた。


人生迷ってばかりの私にとって、キャリアブレイクという言葉は興味がひかれるところがあり、好きな本屋さんであるスタンダードブックストアのイベントで中川さんのお話も聞けるということだったので、聞いてみようかなと思い参加してみた。

会場が丸福珈琲店の店内で行われていたので、距離感も近めで和やかな雰囲気でトークが行われた。
ここでのイベントに参加するのは始めてだったけど、平日の夜にもかかわらずお客さんはたくさん来られているようで、スタンダードブックストアのファンのたしかな存在を感じた。

トークの内容は参加したからこそ聞ける醍醐味なので詳細は割愛しますが、何気ない言葉にもどこか腑に落ちてくるものがあって、聞いていてとても面白かった。

キャリアブレイクについては初めて知った話だったけど、自分の悩んでいることに繋がる話もあって、参考になったので聞けてよかった。
選択肢についての話が特に参考になったと思っていて、これに関してはまさに今回のようにイベントに行ってみて話を聞くことで、自分が思い浮かばなかった考え方を知ることができて、そういうふうに捉えてもいいのか…と、自分のなかでぐるぐる悩んで閉じこもっていたものがフッと開けた感じがした。

そのほか、中川さんからスタンダードブックストアの裏話(?)も聞けたのが嬉しかった。なんとなく他とは違う本屋さんだなあとは思っていたけど、これまでのストーリーを聞くと、それらのエピソードが繋がってここにたどり着いたのか…!という背景を知ることができてよかった。

イベントのときの写真はないけど、会場であるパルコのなかで展示されてていいなって思った作品の写真(つまり話にそんなに関係ない)

(ここからは私の話です)

にわか者の手前味噌な話ですが、たしか私が学生の頃に友人から「いい本屋さんがあるよ」とスタンダードブックストアの心斎橋店(2000年頃で、当時は1階と地下のの2フロアのとき)を勧められ、それまでジュンク堂とかの一般的な本屋さんしか知らなかった私は衝撃を受けて、細々ではあるがその後もお店に行くようになり、いろんな本や雑貨も買ったし、カフェも利用していた。他にもイベントに行ったり、展示を見に行ったり、なにかしら行くことがあった。
昔結婚していて色々追い込まれ生活に疲れていたとき、その当時の職場がスタンダードブックストア心斎橋店の近くで、たまに寄り道してスタンダードで本を買って同店内のカフェで読むのが、ちょっとした現実逃避というか、好きな本も読めて幸せな時間だった。
さらにたどると、阿倍野のお店にも行ったことがあるし、通ってますというほどではないけど地味にときどき行っていた。(短歌の展示が面白くて印象的だったな…。)

多分、私と同じ感じのお客さんは他にもたくさんいるやろうなとは思ってたし、私はそんなに熱く思いを伝えられるタイプではないので、ラジオでいうサイレントリスナー的な立場でいいかなと思っていた。のですが、歳を取るにつれて、好きだったお店が閉店したり、それこそ好きなアーティストや作家の悲しいニュースを聞く機会が増えてきて、「あのとき行けばよかった」「感想書けばよかった」とかタラレバ考えるようになった。そこから、流石にすべてを追うことは出来ないけど、出来る範囲でいいから、行きたいと思ったものには行ったり、見たいものは見に行ったりしようと思うようになった。

そういう訳で、スタンダードブックストアの古本屋台のお知らせを見て「これは…!」となって、予定の合間ではあるが意を決して行くことにした。
普段ギャラリーとか1人で全然行くほうだけど、イベントとなるとなんか緊張してしまうので内心ドキドキしてたけど、行ってみたらかなりゆるい感じのイベントで、ちょっと寄った程度でも全然大丈夫だった…!と内心ホッとしたし、行ってみてよかった。実際に行ってみたからこそふれられた空気感みたいなものがあった。なんかこんな感じで他のイベントも気負わずに行ってみたらいいのかも、と思えた。

というきっかけがあったので、今回のトークイベントも「ちょっと聞いてみようかな」と気軽な感じで行くことができたし、行ってみてよかった。またなにかあれば行きたいし、スタンダードブックストアだけでなく、他でも興味関心があることにもっとふれていきたいと思った。