見出し画像

フェミニストの精神科医が男児を診察した様子を無許可で公開か

*この記事は無料で最後まで読めます。もし参考になったら応援の購入をして頂けると嬉しいです。

フェミニストにして精神科医の内田舞氏がBuzzFeedへ以下のような記事を寄稿しています。

日本の女性、「嫌なものは嫌」と言えないのはなぜ? 幼い頃から培われた女性観の罠

この記事では診察中に患者の男の子が語ったことを掲載しています(引用では念のため少年の個人情報に当たる点を伏せています)。

先日、日本のアニメをこよなく愛するアメリカ人の〇歳の男の子を診察した際、「日本の漫画の女の子は、どうしてストーリーに関係なく制服の短いスカートの斜め下から下着が見えそうな角度で描かれるの?」と聞かれました。
「どうしてだと思う?」と聞き返してみたら、〇歳の少年はこう答えました。
「日本では制服を着るような幼い少女を性的にみてもいいと思われてるんじゃないかな?こんなシーンが頻繁に漫画に出てくるのは、女の人の同意を得るとか、女の人を尊敬するとかいう気持ちがない男の人が多いんだと思うよ。僕は、アニメでも、自立した強い女の人が描かれてないとおかしいと思う」
私が住んでいる〇〇は、アメリカの中でも最もリベラルな地域です。ここで育った男の子はこんなことに気付き、それを言語化できるのか、と私はアニメ好きの少年の洞察力に感動してしまいました。

なお、BuzzFeedには診察中の写真まで掲載されており、男の子の後ろ姿まで掲載されています。

これらの情報は無許可?

重要なのは男の子が語った内容ではありません。

これら(会話の内容や写真)が男の子の許可を得ず掲載していると考えられる事です。

BuzzFeedの元記事を読めば分かりますが、どこにも「本人及び保護者の許可を取って掲載している」とは書かれていません。

仮に許可を取っていたとしても、それを示さずに掲載するのは不適切ですし、医師が患者に対して「今の話をメディアで公開したい」と問うのも不適切でしょう。

医師が診察中の意見を平然と公開する恐ろしさ

医師が診察中に患者と話したことを勝手に大手メディアやSNSに掲載する事は許されているのでしょうか?

しかも、「(地域)で育った〇歳の男の子」という情報と、男の子の後ろ姿と思われる写真、そして医者が内田舞という女性...

見る人が見れば個人を特定するのに十分な情報です。

勝手に患者の診察中の意見、それも社会問題というセンシティブな意見を個人を特定されかねない形で書くのは信じられない事です。

「自分が日本のパンチラが溢れるエロ漫画を読んでいる」と明かすのも酷い態度ですし、そもそも精神科に通っていること自体、明かされたくないという方は少なくないでしょう。

しかも、BuzzFeedという大手メディア(新興メディアですが、出資は朝日新聞やZホールディングス(YahooやLINEの親会社でソフトバンクの子会社))がこれを掲載したというのですから驚きです。

皮肉にも本人は「同意の教育」の大切さを主張

この記事で内田舞氏はこう記しています。

私の息子達が通う学校では、2歳の時点で「同意」について教えられていました。もちろんこの年齢では、性的な同意ではありませんが、相手の気持ちを考え、自分の意思を尊重することの大切さが、日常の学校生活の中で教えられていました。
特に日常の中に潜む差別、「マイクロアグレッション」に関して、今までなんとなくムズムズ感じていた違和感

同意の大切を説く割には、患者の同意を取っているのか不明です。

もし、性犯罪の被害にあった女性と相談中の会話を勝手にメディアに掲載するでしょうか?

産婦人科に訪れた女性との診察中の会話を勝手にメディアに掲載するでしょうか?

掲載しないし、他者に話すことすらしないでしょう。

すなわち、これに疑問を思わない内田舞氏、BuzzFeed、そして支持者は「男児のプライバシーはどうでも良い」という日常の中に潜む差別をまさに体現しています。

まとめ

フェミニストが男児の権利を軽視するのは決して珍しくありません。

しかし、名前を出し、医師として実際に活躍する人や大手メディアまでもがこのレベルの人権意識というのは正直驚きです。

精神科という未だ偏見ある科に通っているという事、自分が日本のパンチラだらけのエロ漫画を読んでいる事、社会問題に対して持っている意見、これを(人によっては)個人が分かるレベルで勝手に掲載されるというのはたまったものではありません。

本人や保護者の許可を取ったのならそれを明示すべきですし、許可を取ったとしても個人情報をよりぼかして掲載するでしょう。

そもそも、医師と言う立場で患者に「メディアで診察の内容を公開したい」ということ自体、問題があるのではないかと思います。

もちろん、これはアメリカのある州の話です。その州では"そういうもの"なのかもしれません。

しかし、いずれにせよ日本で平然と公開してしまう点には驚きです。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?