有色人種を使い捨てるディズニー。スター・ウォーズのスピンオフを打ち切りに!
※このnoteは有料の設定になっていますが、全文無料で読めます。参考になった際に購入して頂けると嬉しいです。
※この記事にはスター・ウォーズシリーズのネタバレが含まれます。
ジョージ・ルーカス氏が創ったスター・ウォーズは、白人男性だけでなく、強い女性(レイアやパドメ)やクレバーな黒人(メイスやランド)が登場する多様性に溢れた作品だった。
何十年も前の作品でありながら、ポリコレな作品だった。
そんなスター・ウォーズ(の権利を持つルーカスフィルム)は2012年に、ディズニーによって買収される。これが醜悪な差別の勃興だった。
ディズニーはレイア姫やランド・カルリジアンの存在を知らなかったのだろう。
彼らはスター・ウォーズにも女性や黒人のキャラを出すべきだと考えた。
そして、そんなポリコレ思想のもとに作られたのが、続三部作(エピソード7~9)である。
この三部作は(ポリコレ的に)本当に酷いものだった。
SW史上最悪の差別的映画
スター・ウォーズの続三部作には、フィン(黒人)やローズ(アジア系)、ファズマ(女性悪役)といったマイノリティのキャラクターが登場した。
しかし、ディズニーは彼らを魅力的なキャラクターにする事ができず、ろくに活躍させる事もなく使い捨てた。
最終的に、スターウ・ォーズ続三部作は、レイ(特権を自覚できない裕福な白人女性)とカイロ・レン(白人男性)の物語になってしまったのだ。
キャストの問題だけではない。キャラクターの設定的にも、このレイとレンの二者は恵まれた血統である。地球でいうところのギフテッドのような存在だ。
この2人は、あらゆる面で反ポリコレな醜いキャラクターなのだ。
スター・ウォーズの続三部作が白人の物語と化している事は、私の個人的な見解という訳ではない。フィンを演じた俳優のジョン・ボイエガ氏もこう述べている。
有色人種等のマイノリティをポリコレの為に起用するも、活用できず使い捨てる...
続三部作は、スター・ウォーズの中で(ポリコレ的に)もっとも差別的なシリーズと言えるだろう。
ろくな人権意識もない癖に、安易にポリコレに手を出した末路である。
反省しないディズニー。またしてもアジア人を使い捨て
なぜ続三部作(2015年~2019年)の不満を今更述べているのか?
それは、ディズニーがまたしても同じ過ちを犯したからだ。
ディズニーは、ドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」をシーズン1で打ち切りにした。
この作品は、レズビアンの脚本家であるレスリー・ヘッドランド氏が製作総指揮を担当した作品で、続三部作と違い、キャラクターは魅力的であり、それを演じるキャストも多様性に溢れており素晴らしかった。
ローズやフィンといった(全く魅力のない)有色人種のキャラが、裕福な白人女性(が演じるレイ)の周りをドタバタするだけの差別的映画こと続三部作とは違い、立派にポリコレしていた。
ちなみに、私のお気に入りはカイミール(ザ・ストレンジャー)だ。
カイミールを演じたマニー・ジャシント氏は、このキャラクターを演じるにあたって、ダース・ベイダーやカイロ・レンからインスピレーションを得たと語っているが、個人的にはカイロ・レンよりも魅力的だった。
アジア系のイケメンであり、身体もムキムキ。今までのスター・ウォーズにいない敵キャラだ。
このライトセーバー戦を見よ。素晴らしい。
アジア系の男性が魅力的な悪役を務めている。
同じくアジア系(韓国人のイ・ジョンジェ氏)が演じるジェダイと魅力的なライトセーバー戦をしている。同じアジア人として嬉しい。実に素晴らしいポリコレキャスティングじゃないか。
エイリアンが多いのも素晴らしい。スター・ウォーズの世界観がよく表れている。
…しかし、他は良くなかった。
地味で分かりづらいストーリー。続編前提の中途半端な伏線。本編や他作品との関り(≒ファンサービス)がほとんど無い。ついでに銀河感も無い。
それでいて、スター・ウォーズの世界観を理解しておかなければ深みが理解できないコンセプト(それ故に初心者が見ても楽しめない)。
本編であるエピソード1の100年前という設定だが、それを全く活かせていない時代設定(故にマニア向けという訳でもない)。
(余談だが、地味なエピソード、イケメンの半裸、陰湿な展開...スター・ウォーズ版少女漫画という意見を見て、なるほどなと思った。)
アコライトの評価が低い原因を、人種差別と女性嫌悪に求めるフェミニストも見かける。
確かにレビューサイトが差別思想を持った連中に荒らされているという報道もある。
だが、親ポリコレなRotten Tomatoes(レビューサイト)の批評家や(自身がアジア人である)日本人からの評価も今一つなので、差別意識を差し引いても普通にイマイチの評価だと思う。
実際、悪い声が目立ったというだけでなく、最終回の視聴回数はスター・ウォーズのドラマシリーズで最低となったとみられている。
一部の差別主義者が騒いでいるのではなく、大勢のファンに評価されなかったという事だろう。
マイノリティのキャストが魅力的なキャラを演じていたという点で、アコライトのポリコレは素晴らしかったが、他の部分が悪かった。
結果、打ち切り。
ディズニーはまたしても、有色人種を起用しておきながら、人気が取れないからと使い捨てたのだ。
総括:もうポリコレは止めなさい
スター・ウォーズ:アコライトが打ち切りと知って、ますますディズニーのポリコレ偏重が嫌になった。
ディズニーがスター・ウォーズでやってる事は、「マイノリティを起用し、作品が失敗したら彼らを使い捨てる」の繰り返しだ。
フィンを始め、どれだけのマイノリティが使い捨てられたと思っているのか。
ディズニーには、ポリコレばかり考えず、人権意識と創造力を兼ね備えたジョージ・ルーカス氏の様な人物を起用し、ポリコレとエンターテイメントを両立させ、ランド・カルリジアンやメイス・ウィンドゥのような魅力的なキャラを生み出してほしい。
それが出来ないならば、安易にポリコレするのは止めて、面白い作品を作る事に集中するべきだ。
ディズニーのCEOが昨年後半(2023年11月29日)に述べた意見を見るに、おそらくディズニーはそのつもりだろう。
しかし、(ディズニーの下でスター・ウォーズを作っている)ルーカスフィルムを率いているのは女性の活躍にしか興味がないゴリゴリのポリコレ信者であるキャスリーン・ケネディ氏である。
故に、ディズニーはともかくスター・ウォーズの未来に関しては、相変わらず暗いかもしれない。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?