インドで成人男性に対する強姦が合法化。これは日本の未来か?
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今月(2024年7月)から、インドでは成人男性に対する強姦が合法化された。
インドが7月1日に導入した新しい刑法では、全ての条項で強姦の被害者を女性に、加害者を男性に限定しており、男性に対する強姦は犯罪とならない。
以前、米国の実業家であるアンドリュー・ヤン氏が「男性はどんどん厳しい立場に追いやられている」とコラムで述べていたが、インドでも男性の置かれている立場がより悪くなった形だ。
ただし、児童に対する強姦は性別問わず犯罪である。
しかし、他国と同様、インドでも少年の性暴力被害は、少女のそれと比べて社会的な理解が足りておらず、適切な対応を取られていないのが実情だ。
インドの政府調査によって、未成年女子よりも未成年男子の方が性暴力被害に遭遇する可能性が高いことが明らかになっているにもかかわらずである。
また、トランスジェンダーの女性に対する強姦は刑罰の対象となるが、シス女性に対する強姦と比べて、その罪は非常に軽い。
シス女性に対する強姦の刑罰は終身刑もありえるのに対し、トランス女性に対する強姦の刑罰は最長でも2年である。
フェミニストの念願叶う
元フェミニストの女性が男性差別を撮ったドキュメンタリー映画「THE RED PILL」では、「レイプに関する法律に男性被害者も含んで欲しい」という要望にフェミニストらが反対していた事が語られているが、その要望が実現した形である。
ただし、今回の男性に対する強姦合法化に、フェミニストらの影響がどの程度あったのかは不明である。
日本の場合
日本でも、長らく強姦の被害者として扱われるのは男→女性の強姦のみだった。
※ただし、より軽い別の罪(強制わいせつ等)に該当する可能性はあった。
だが、2017年に110年ぶりの改正があり、「強姦罪」が「強制性交等罪」に変更され、男性が被害者であっても"強姦"として認められるようになった。
さらに、2023年には「強制性交等罪」が「不同意性交罪」へと変わり、女性間の強姦も"強姦"として認められるように変更された。
社会の無理解はともかく、法律上はセクシャルマイノリティも含め男女平等になった形だ。
インドは日本の未来?
インドの現状は酷く男性差別的であるが、我々も他人事ではいられない。
つい先日、シンガポールで性的暴行をしたとして日本人がむち打ち刑を言い渡されていた。
このむち打ち刑は、50歳未満の男性犯罪者にのみ科されるのだが、X/Twitterでは多くの女性たちが、シンガポールのむち打ち刑を絶賛していた。
日本の女性たちも、シンガポールやインドと同じく、男→女性の性犯罪のみ厳罰にしたいという考えなのだろう。
性別問わず性暴力の加害者にも、被害者にもなりうる。そして刑罰は平等であるべき…
女性たち(主語大)には、そんな話が通用しないのである。
日本は先述通り、昨年ついに男女問わず強姦の被害者・加害者として扱われるようになったが、男性限定むち打ち刑を支持する女性が大勢いる事からも、そうした男女平等な法律は長くはもたないのかもしれない。
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