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5%、40000円

こんにちは。香芝市の社労士、宮永です。
ここ数日、各労働組合の春闘について、連日報道があります。
今回は、賃金のことをメインに、綴っていきます。
春闘とは(厚生労働省)


5%(賃上げ要求)


3月7日、各労働組合が要求した賃上げ率(加重平均)は、
5.85%(5%超えは30年ぶり)との報道がありました。

40000円(日経平均株価)


今年に入り、日経平均株価が日々上昇していましたが、
3月4日、遂に4万円台となりました。

会社員時代を振り返り


私は正社員で2社経験があります。
いずれも金融業、1000人規模の会社です。
1社目は労働組合の無い会社、
2社目は労働組合のある会社でした。
そのため1社目在籍時から、
「労働組合」の存在は何となく知ってはいたのですが、
どのようなものか知る機会がありませんでした。

その後、労働組合のある会社
(且つ、組合活動もかなり熱心)に転職しました。
入社早々、メーデーや河川清掃活動を
労働組合に促され、参加したのですが、
これまで知らない世界に、少々カルチャーショックを受けました。
そして、定期大会や春闘で、
賃金制度や賞与等で、労使間で対峙する経験もしました。

労働組合のある会社、ない会社、
どちらが良し悪し、というわけではありません。
しかし、私はこれらの企業での経験も、
今後の社労士業務に役に立つことができる、
と感じています。

中小零細企業の現状


上述の賃上げの対象となる労働組合のある企業の多くは
そこそこの規模です。
そして、日経平均の銘柄は「大企業」です。
そのため、とりわけ日経平均株価は、
日本の企業「全体」の景気、現状と
乖離がある、と言われています。
「賃上げ、日経平均40000円というけれど、
お給料、上がっている実感ないよ…」
という声が聞こえてきそうです。

中小零細企業にできること


中小零細企業の多くで、大企業並みの賃上げは、
様々な理由で困難かと思います。
これだけ最低賃金の上昇幅が大きい中、
最低賃金分を払う、のがやっとだと思います。

例:奈良県の最低賃金は
令和5年10月~ 936円ですが、
時間給の求人の場合、
最低賃金ジャストの 時給936円だったり、
1の位を繰り上げた 時給940円
といったところでしょうか。

賃金は多いに越したことはなく、
労働者にとっても、魅力的です。
しかし、福利厚生等で、
大企業には無い「働きやすさ」は、
不可能ではないかと思います。
無理のない賃上げはしつつ、
御社の企業理念等を追求して、
法的にいかがなものかは、
社労士に相談されてもいいかと思います。



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