研修の思い出①
僕が20代前半に就職した会社は大阪が本社だった。
僕は一応は東京支社に入社した。
ちなみに僕と一緒に入社したアツシは、
いわゆるコネってやつだ。
今回は東京支社での募集は無しだったのだが、
支社長とのコネで僕ら二人は東京支社で入社。
その為、僕とアツシは大阪の新人研修に参加することになった。
僕らは会社が用意したビジネスホテルに1ヶ月滞在して、
1ヶ月の研修を行うということ。
研修は3月末から始まった。
ちなみに僕とアツシは地元の友達。
正確に言うとアツシは僕の後輩である。
アツシの友人の紹介で、この会社に入れた。
僕らは研修初日の午後から参加になった為、
大阪本社の新人より何時間か送れての登場。
さらに自己紹介等が終わった後に登場だったので、
僕ら二人だけが自己紹介をさせられた。
その時の空気は覚えている。
東京支社から来たという紹介の後、
明らかに嫌悪感を出す奴がいた。
やはり関西では東京から来たというのはダメなのか。
研修初日から少し大変そうだという感じを受けた。
何日か研修が進んで、大阪出身以外の人とは、
それなりに話すようになったりした。
全部で50人ぐらいで10人ぐらいが女性かな。
まぁ、理系の仕事はこんなもんでしょ。
研修ってのは授業みたいなもので、
最終的にはチームになって、一つのものを完成させる。
そんな流れの1ヶ月だ。
僕とアツシは基本的には会社が終わると、
ホテルに戻って、二人でメシを食いに行くという生活。
地元の時と大差がない生活。
そこまでお金がないので、食事もジャンクなものばかり。
で、土日は友達も居ないので結局は二人で遊ぶ。
朝からパチンコ屋でスロットを打つ始末。
アツシは持ってきた所持金を1週間で失って、
地元の彼女から5万円を借りていた。
さらにそれも無くなって、僕も貸したけどね。
そんな感じで適当な二人の研修は進んでいった。
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