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【海外】2007 マレーシアでの話 その4

マレーシアにきて3日目、仕事にも慣れ、環境にも徐々に慣れてきたところで新たな試練が訪れる。

前回書いた通り、お腹を壊してしまったのだ。

しかも仕事中、仕事場でのことだ。

仕事場は、乗り合いのトラックなどが多く通る工業地帯で、ホテルや観光地とは違ってあまり衛生的ではなさそうな環境だった。

仕事場でお腹を壊したと言う事は、そんな環境のトイレに行かねばならないのだ。

壁や床にウジ虫がいたりしないか、そもそも吹き曝しの環境だったりしないか、そう思って前日まで一度も仕事場のトイレを使った事は無かった。

だが、無情にも便意は止まらない。

このままではいずれ決壊してしまう。

覚悟を決めてトイレへ向かうことにした。

トイレに入ると、想像とは全く違っており、普通にキレイなトイレだった。

掃除された直後のように綺麗で、匂いも全然なかったのだ。

水洗だったし、ホテルのトイレと遜色がない。

一安心して、トイレを済ませた所でふとある事に気が付いた。

紙が置いてないのである。

ならばウォシュレットがあるのかと思ったがそんなものもない。

ただ、蛇口に繋がれたホースが一本あるだけだった。

頭はもう大混乱である。

最終手段として、おいてあるホースを使ってウォシュレット替わりにするか?

それともハンカチか何かでふいて使い捨てるか?

そう思ってポケットをまさぐると、ポケットティッシュがある事に気が付いた。

心もとない量ではあったが、なんとかポケットティッシュを使ってその場は事なきを得た。

だが二度目は無い。

これからはホテルにあったトイレットペーパーを何セットか折りたたんでポケットに入れておこうと心に誓ったのだった。

後日知ったことだが、最終手段に考えていたホースでお尻を洗うのが正しい使い方だったらしい。

それと、ティッシュを流すのは、下水があまり発展していない海外ではやめたほうが良い行為だそうだ。

この日以降、仕事場でお腹を壊す事は無かったのでトイレを使う事はなかったが、今またこういった国に行ってトイレを使うことになったら、正しくホースでお尻を洗う事になるだろう。

次は、また食についての話を語っていきたい。

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