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吹奏楽部に思うこと

わたしの教室の生徒たちは、吹奏楽部に入部する子がたくさんいます。音楽教室だから。演奏会に招待してもらうこともよくあります。


2011/04/23 吹奏楽部 生徒の演奏を観覧する

朝、小学校の参観会。昼、H中学吹奏楽部(教え子が出演)演奏会。夕、I高校吹奏楽部(教え子が出演)演奏会。

3階席の端っこ。隣にスポットライト。高過ぎてお尻が痛い。パーカッションに教え子が。去年も行った。キビキビと数多くのパーカッション演奏をこなし、移動する。よく間違えないなー、ポーッとした子だったのに。ノリのいい体の動きをして、表情も豊か。すごく情感にあふれるピアノを弾いてた。いつの間にこんな演奏ができるようになったんだろう。

誇らしくて、誇らしくて、涙が出て来た。やっぱり私は、子どもが自分の足で成長する様子が好きだ。

将来、吹奏楽部に入りたいと言う教え子(小6男児)と、進ちゃんを連れて行った。2人とも食い入るように見ていた。私がボーッと聴いていたSOUL INTROで、「あっ!チキンだよ!!先生、チキンだよ!!」って顔で私のことを見てた。

I高校の先生は、吹奏楽が大好きなんだそうだ。吹奏楽バカ、って自分のことをパンフに書いてあった。選曲に対する熱意、この曲を演奏できることに対する感謝と誇り、あふれるほどの情熱が感じられた。だから、完成された音楽も、とても音楽的であり、それだけでなく、子どもたちが心から楽しんでいる、音楽を味わっているのが分かる演奏だった。

一方、人間を育てようという感情もなく、ポリシーもなく、さらに音楽的な感性もない指揮者の元に存在する吹奏楽の演奏は、「こんなにも感動のない音楽が存在できるのか」っていうほど、音楽じゃない。

今年は、いろんな高校の定演を聴きに出かけようと思う。それで、生徒が高校に入っても吹奏楽部に入りたいと言ったら、私なりの意見を言えるようにしようと思った。

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