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音楽教室ミューレ/おさんぽリトミック

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わたしが主宰している音楽教室ミューレとおさんぽリトミックについての記事です。
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#ならいごと

3年間、採用を徹底的に見直して、ようやく会社が安定した話(前編)

本日、6期目に入った、わたしの会社に新卒の新入社員が2名、入社しました。 小さな会社が新卒の社員を採用するなんて、あちこちで「そんな無謀な!」「うちでは新卒を採るのは無理」など聞いたので、何がそんなに?!とビクビクしていたのですが、よくよく聞くと、新卒は最初の数年間は生産性がないのと、研修をきっちりやって育てる必要があるから、その体力がない、とのことでした。(違ったら教えてください〜〜!) その点で言うと、この子達は、音楽教室ミューレの2歳児クラスから所属している、筋金入

レッスン中、他のものに興味を持つとき、どうしたらいい?

浜松市で0歳〜3歳親子にリトミックを教えています。 レッスン中、教室のさまざまなものに興味を持つ子がいます。 それは当然で、この年齢では、叱る必要も止める必要もありません。なぜなら、この子たちにとって、「学び」はレッスンだけではなく、ありとあらゆる体験だからです。先生が提供するレッスン以外に、周りの環境やお友だちなどから学べることがたくさんあります。 それに、この子たちはまだ「レッスンに来ている」という自覚を持つことができません。なので、「なぜダメなのか」という理解がで

はじめまして

はじめまして坪井佳織です。 浜松市で音楽教室を開いています。 わたしはどういうわけか、自分が子どもだったころのことをとてもよく覚えています。特に、なぜだろうと感じたことを。子どもから大人になる過程もよく覚えています。理解できなかったことが理解できるようになったときのこと。後悔も嫉妬も、嫌悪も覚えています。 だから、今、子どもたちに「自分で考え、自分で決めさせ、自分で体験させる」ことが得意です。どんな声かけをすれば、大人の顔色を伺うことなく、子どもが自分を振り返ることがで

なぜ、プログラマーとデザイナーを目指す息子たちに、幼少期はリトミックを習わせたのか

わたしの息子は、現在、大学院2年生と大学4年生です。 長男は、プログラミングを研究しています。 次男は、プロダクトデザイン学科で、家電や自動車のデザイナーを目指す、企業と直結したスタジオ(研究室のようなもの?)に進みました。 長男は、小学生から、科学の実験教室やダヴィンチプロジェクト(大学の先生に科学を教わる、国の方策)に、嬉々として通っていました。そうして、その道に進学しました。 次男は、小3から絵画教室。こちらも一本で、最終的には週3日通いました。長期休みは、東京

じょうずな体験レッスンの受け方

浜松市で0才〜18才の子どもたちにリトミックを教えています。 わたしの教室には、1年を通して、たくさんの親子がひっきりなしに体験レッスンを受けにいらっしゃいます。みなさんは、何を目的に、何をしに体験レッスンを受けに行かれていますか? 今日は、先生の立場で見たじょうずな体験レッスンの受け方をご紹介します。0才〜5才くらいまでの子についておはなしします。 何をするか分からない初めての場所で楽しめる?みなさんは、これから何をするか分からない場所に連れて行かれ、「さぁ、好きなら

音楽教室に通うのは自分。いつだって自分が中心。園児だって。

20年間、リトミックの先生をやってますが、未熟だった頃の方が今よりずっと「わたしは先生!」って感じで、どんどんインプットして、知識と技術を子どもにおろさねば!と思ってました。 でも、今は全然そんな風に思わなくなりました。20年やっても、「教え切る」ってことは一度もなかった。音楽のほんの入口を見せるだけで、あとは 「子ども自身がどう受け取るか」、これでしかない。受け取った、わたしからもらったほんのかけらをどう育てるか。どうふくらませるか。子ども自身が握っている。 そんな風に