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東南アジアへ旅行に行く若い人へお願い

最近、若い人で東南アジア諸国に行く人が増えています。多分、インフルエンサーやYouTuberの動画などを見てみて自分も行ってみたいと思ったことが大きいかも知れません。

あと、社会学者のカテゴリーに入れていいのかわかりませんが、古市憲寿さんが指摘しているように、「昔のように情報が紙媒体しかなく、内戦などもあったから危険で中々行こうと思う人は居なかったが、今は汚いディズニランド化しててちょっとした非日常を味わえる」とおっしゃっていてたしかにそれもあるかもなと思います。

だから東南アジア諸国にどんどん若い人が行くのはいいことだとぼくも思います。しかしながら、反面ちゃんと礼儀は守ってほしいと思うのです。

東南アジア諸国では服などの市場では値段が特に決まっておらず、値段交渉して買ったりします。だから売主が最初ふっかけてきた値段が高いなと思ったらもう少し値下げした金額でお願いしてみるとか。まあ、そういう文化なんです。

でもね、行き過ぎた値下げ交渉は駄目です。特に日本人の「お客様は神様だ」と考えがちな高圧的な値下げ交渉はもってのほか。

例えば、カンボジアの平均月収は約23000円です。市場で働いている人たちはもっと低いでしょう。だから彼らはぼったくろうとしてふっかけているわけではない。生活がかかっているんです。

それも考えずに、「いくらまで値引きできるかチャレンジ!」とかを日本のYouTuberがやったりして、それを若い人たちに広めることは最悪なことだと思っています。ぼくの友達でも旅系YouTuberがいますが、悪いことは悪いと言えないのであれば、それは友達ではないと思います。それで向こうがぼくを切るならそのレベルの間柄だったんでしょう。

だから東南アジアの市場にいっても気持ち良い金額で買ってあげてください。

逆に中国人なんてすごいですよ。向こうの言い値でじゃんじゃん買いますから。そりゃ中国人がもてはやされるわけです。

あと、まだ東南アジア諸国をどこか我々は下に見ているところありませんか?はっきり言えば、2020年には日本女性の平均年齢は50歳となり、もう少子高齢化の波はどんな政策をうっても止められません。今は治安も良くインフラも整っていますが、10年後20年後は衰退国として没落していきます。

逆に東南アジア諸国の平均年齢はインドネシアは29歳、カンボジアは24歳とこれから発展していく国ばかりです。すでにタイのバンコクでの賃金は日本の地方のフリーターの賃金を超えています。

だから今金があるからって下に見て馬鹿なことを諸外国でするよりも、あの時世話になったなって思ってもらえる、そんな先進国に日本を見てもらいたいなと思うのです。それはそれぞれの国に遊びに行った、あなたたちの行動で変わってきますから。

困った時に助けてもらえるような関係になれればいいなと思っています。

海外に遊びに行くのは大いに結構ですが、ちゃんとその国の経済状況や政治状況にも目を通して馬鹿なことをしないようにお願いします。

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