『滅多滅多』考察 ①

先日アーカイブ視聴期間も終わってしまいましたね……DVDかBlu-Rayでますかね？？

改めまして。
初めて観た日から「これは考察しがいがあるぞ〜🤔」とメモに色々と書き出しをしていました。千秋楽も終わり、やっと自分の中で纏まり始めたのでちょこちょこ考察書いていこうかと思います。
※以下一部ネタバレを含みます。

滅多滅多│柿喰う客

大まかなストーリーは公式サイトにありました。完結に纏めると本当にこんな感じ↓

大人と子供と「七不思議」による学内抗争を描くホラー・スリラー・ミステリー！！
引用: 柿喰う客 新作本公演『滅多滅多』

『滅多滅多』の世界とか時空とか

滅多滅多、かなりのスピードで場面がかわります。
卒業式のシーンが始まったと思ったら突然補習が始まったり、回想シーンに入ったり。
開始1時間くらいで、なんとなく「過去(回想のシーン)」･「現在」･「異世界っぽいとこ(こっくりさんとかフシギのシーン)」の3つにわけられるのかなーって思ってました。

ところが

終わり20分辺りで教育実習生の田中穂先さん演じる伊笠真白(彼は伊笠真白ですが伊笠真白ではないので、以後ｶｯｺ仮とします)がこんなことを言います。

「短編映画を撮りにおばけが出ると噂の廃墟、旧秋津島小学校に〜」

ん？？旧？？廃墟？？短編映画？？？
ここに来て、秋津島小学校が「廃墟」であり現在は存在していないことが分かりました。
じゃあ私達が今まで見せられたものは一体なんなのか。
一つの仮説として、
『伊笠真白(仮)が残留思念を元に作り出した、幻想世界』
というものを上げてみます。

※『残留思念』についてはご存知の方もいるかもしれないのでどういうものかは以下に。

残留思念とは - Weblio辞書

例えばの話ですが、伊笠(仮)がこの短編映画を撮る為にインターネット等でネタ探し中、秋津島小学校で起きた悲惨な事件の話を見つけたとします。
ネット掲示板にはあの時いた先生は誰だったとか、こういう事が起こっていたとか、昔通っていたんだけど〜なんて、昔のことだから時効でしょ！と思って誰かが色々と書いているわけです。
それを見た彼が、好奇心からか何なのか動機は分かりませんが良いネタみーつけた、とこの話を元に映画を撮ろうと決めます。

ただ普通に廃墟を撮るだけではリアリティが無い。メンバーは酒と麻雀に明け暮れ〜と真面目に演技をやったりする人もいなそうだと伺えますしね。
そこで、伊笠真白(仮)は「演じる人がいないなら、昔の秋津島小学校を再現した世界を作っちゃえば良い！」と考えます。

どうやって作り出したかの手順は置いておきます。(よく異能系探偵小説とかスピリチュアル系番組で現場に残った残留思念から色々解決するっていう話を見かけるのでその類かもしれない)

旧秋津島小に残る残留思念を元に、過去の秋津島小を作り出すことに成功した伊笠(仮)。
更にリアリティを出したい…と思った彼は、自分達も作り出した世界に入り、当時その学校にいた先生を演じることで、もっと近くで過去に入り込む、当時の追体験ができるようになるわけです。
(演じているっていう発想に至ったのは、伊笠(仮)が瑠呼ちゃんの前で福乃ちゃんにまだ保健室のお姉さんを演じててと言われて、「そいつもう私のこと信じてないし〜」っていうシーンからです。)

そうして彼らは当時の先生に成り代わり、あたかも当時現場にいたかのように振る舞いながら事件の真相・真実を見に行く……と。

学校って人が多い場所なので、残留思念が多いって良く言われているのを聞きます。思念が多い故に過去を映し出すだけではなく、そこに残った生徒や先生達の思念がイレギュラーに動き出し、まだ生徒は5年生なのに突然卒業式が始まったりもするわけです。(これは5年生になれずにこっくりさんで死んでしまった生徒達の「皆で卒業したい」っていう思いが元になったのかな、と思ったり。)

それに、実在しない世界なのであれば冒頭で鷺間凱哉くん(長尾友里花さん)が先生たちをぼっこぼっこ殴っても何度も生き返るところのシーンにも都合が合うわけです。だって実在している世界じゃないから何度でも都合の良いところでリセットかけ直せますし。

ここまで書いていて、滅茶苦茶だったりかなりこじつけだったり持論だよな〜と思いますが、私の中で滅多滅多の世界観はこれで落ち着きました。
実はまだ他の方の考察をあんまり読んだりしていないので他の方ってどう考えているんだろう！って思ってます。時間を見つけてちょっと覗きに行こうかな。
あと考察委員会の配信は見逃しました。何やってんだ私……。

考察載せたりしてないけど私はこんなふうに考えてるよ〜！とかあれば、コメントでも当方のTwitterやリプライでも是非お聞かせください！自分の中でも纏まりきっていないので参考にしたい🙇‍♂️

それでは今回はこのあたりで。
次回は伊笠真白(仮)やムラサキカガミについて書きます。