あの時から、本来の自分の色でなくなっている。
いつか反旗を翻す。
その時をただ静かに待つ。
そう、静かに待つつもりだった。
それでも偽る自分はつらいものである。
本当は、この色でいたくない。
何に負けてしまったんだろう。
規則に従っただけだ。
周りだって、それが”普通”だと見ていたじゃないか。
パタパタと反旗を翻す仲間が周りに目立つようになる。
まだ自分の番はこないのか。
勝ったら、元の色に戻れたら、どう思うんだろう。
開始早々、色を変えられてしまった。
あれから随分、自分と似たような仲間が周りに増えていった。
元の自分の色は、周りを見るから覚えている。
おぼろげな記憶だ。
自分らしくあれたら、それはどんな気持ちなんだろうか。
今は中盤だろうか。
いつが終盤なのかも分からない。
周りが何度も色を変えるから、周りの最初の色はなんだったのか覚えていない。
こんなに固執するのは自分だけだろうか。
あぁ、ついに自分も元の色に戻る時がくるかもしれない。
自分を偽るのは、こんなにもつらいのか。
始まってすぐに変えられてしまったから、忘れていた。
こんなゲームは早く終わって欲しい。
変えらることで苦痛を感じるのであれば、勝敗なんてどうでも良い。
ただ、早く終わらせたいと願ってしまう。
1度でも認識して自覚する。
それは、とてつもない痛みだ。
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