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『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、たまたま見つけた本が好き過ぎたので紹介します。


おちまさ子 『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』
(PHP研究所 、2016)

素晴らしい本だった。
藤原一生の意外性や、行動力に感嘆せずにはいられない本だった。
なによりも、この人の人間性を好きになった。

『あせらず、あわてず、あきらめず』

kindle版『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』、41頁。

この言葉がプリントされたTシャツなどを着ている人いるけど、
「先代の言葉らしいよ」とだけ聞いていた。
まさか、日本けん玉協会創始者が言っていたかもしれないとは。

本書は、けん玉好きな人は知っているであろう、日本けん玉協会の創始者の話が書かれている。



何でこの本?

1人のけん玉好きとして、他の人はけん玉を何がキッカケで始めたのか知りたくてネットで調べた。
そしたら、けん玉の歴史や始まりの情報の方が圧倒的多数だった。
しかもYouTube…
違う!!と思いつつ、1つだけ動画を見ることにした。
その動画で紹介されていたのは、日本けん玉協会を創立した藤原一生。
彼は、児童文学作家であった。
さらに、彼の人生が描かれた絵本もあると。

それが、この本。

動画で紹介されている内容が良くて、これが読みたかったのに絶版でどこにもない。
アマゾンにあるっちゃあるけど…ってわけで、藤原一生本人が書いた本ではないけど『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』を読むことにした。

ざっくり内容

本人が書いていないけど、藤原一生の生涯が書いてある本。
記憶のある頃から母はいなく、父は酒に溺れて暴力。
お酒にお金が費やされるので、妹は栄養失調で死ぬ。

常に空腹でも、なんとか上手くしのいでいく。
そんな彼がほしかったのは、けん玉。
上手くやりくりして、手にいれる。

その後、父親が失踪して牧師の家に引き取られる。
空腹に悩まされることはなくなった。
ある日、彼は悪いと知っていながら、牧師の部屋にあった小銭を取ってお菓子を買いに行く。
人の行き交う中、牧師に見つけられる。
牧師は怒らず、幼い藤原一生の前で祈った。
彼を怒る人さえいないのだから、と。

妹が死んでも泣かず、普段笑いもしなかった幼い藤原一生は、この時泣いたそうだ。

小学校を出たら働いて、結婚をし、家庭にも恵まれる。

印刷会社、絵本作家。
小さい子に紙芝居を見せてあげることはあっても、それでは限界があるから、絵本を出すことにしたと。

子どもに伝えたい。

仕事帰り、けん玉遊んでいる子どもを見つける。
かつて彼自身も遊んでいた懐かしさと、持ち方も知らないその子に教えたことから、けん玉協会を創立するところまでいく。

本書によれば級や段、技の名前も藤原一生たちが決めたと言うのだ。
世界大会、文科省認定の大会も。

今、私が練習しているものだ!!

感想

暴力を受けて常に空腹だった子どもが、こんなにも後世にさまざま残すために尽力を尽くしたことに泣ける。

父親と同じにならなくて良かった。
歴史が繰り返されなくて良かった。

牧師が祈ったからだろう。
だから、きっと自伝的な絵本を書いたんだ(私が欲しい絶版の絵本、上記リンク)

最近、やーっともしかめ90回出来るようになって嬉しかったことも思い出した。
けん玉の魅力は「すぐに出来ないところ」もある。
あまりにも出来ないのは嫌だけど。

日本けん玉協会のTシャツ、『あせらず、あわてず、あきらめず』
あのロゴのシャツ絶対欲しい。
前から欲しいけど、今はもっとだ。
大会に行けば、グッズやけん玉もたくさん出ているらしいが、
いかんせん週末に開催されるので行けたことがない。
私も面白さを伝えられるようになりたい!!

というわけで、薄っぺらい言葉になりますが伝えたいのです。
ここまで読んでくれた方、けん玉は最高だぞ。
そして、ここまで記事を読んでくださってありがとうございます。

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