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『凛として弓を引く』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本の紹介をします。

碧野圭著 『凛として弓を引く』 (講談社 、2021)

弓道経験者として、ずーっと読んでみたかった本。
去年から購入を迷って、やっとこ買って読んでみた。

やっぱり「〜道」は良い。

私は茶道(1年ほど)や剣道(1年ほど)も経験したけど、
弓道は弓道部だったので3年間の経験がある。
作法が面倒くさかったり、寒いし暑いし2度と「〜道」と付くものは
やりたくないって思っていたけど、けん玉教室に体験に行ってから変わった。
礼に始まり、礼に終わる。
細かい所作で、その人となりが垣間見える。
人に押し付けないけど、やっぱり礼儀作法って良いな。

弓道では有段者になれなかったので、けん玉こそ有段者になりたいと改めて思った。


ざっくりあらすじ

高校から新しい土地で暮らすことになる主人公(楓)。
春休みに暇な時間、ランニングを始めたら途中の神社で弓道場を発見。
「弓道体験6日間」を春休みに経験。

学校に弓道部はなく、もともとやりたかったテニス部を希望するが、
友人たちに合わせてすぐに辞めてしまう。
帰宅部かなーと思いきや、弓道場に通い始める。
そこでは、有段者になれるまでしっかり練習をみてもらえる。

新しく出来た仲間と色々ありつつ、初段を目指して弓道に一生懸命な
主人公の姿が描かれる。

感想

本書では、流鏑馬も途中で出てくる。
ありゃ一体どうやったら出来るんだ?!とテレビ越しに当時思った。
静かに立っていたって、難しいのに。

私の部活生活では、有段目標ではなくインターハイを目標にしていたので、教本など読んだこともない。
この本で、初段では何を目指すのか知れた。
部活では、口頭指導だったので今さら漢字表記を知るものが多くあった。
小説を読みながら、いくつか発見する面白さがあった。

弓から矢が離れる時の音、的に当たる時の音。
わずかな時間だけど、全ての時が止まるようなあの時。
色々思い起こしながら楽しく読んだ。

弓をしっかりひねっていなければ、顔に弦が当たったこともある。
ものっそ痛い。
今も左腕には傷跡があるくらい、しょっちゅう腕の内側に弦が当たった。
これも、ものっそ痛い。当時はアザもできてたし(バレーやった時のアザみたいな)

この本を読んでいて一瞬戸惑ったのは、弓はもともと殺す道具だったって説明のあったことだ。
これについて考えたことがなかったので、今さらドキリとした。

1つ1つの動きや礼儀作法を面倒くさいと思うかも知れないけど、全てには意味がある。
正座やあぐらをかいてから、手を使わずに立ち上がる。

部活をやっていた当時。
弓や矢を持っているから、正座の状態から手を使わずに立ち上がることは当たり前だった。
今になっても、あぐらだろうが手を使わずに立ち上がるのが平常。
「手を使わないで立つ」ことは、この本によれば昔の武士の動きからきているとか。
昔は筋トレなどなかったから、歩き方や生活のすべてに鍛錬があった、と。
知らない間に筋トレ(?)してた。

今も時々見かける、弓道の試合に行くんだろうなーと思われる学生。
薙刀かな?とも一瞬思ったりもする。
夏は暑いし、冬は寒い。

私の矢と弓道着、カケはどこにいったんだろうか?
弓道はもう良いやって正直思うけど、剣道は今もたまに憧れる。
めちゃくちゃ痛かったから、剣道部は避けたけど。

弓道も楽しいので、ぜひ機会があったらやってみて欲しいと思います。

私は、けん玉で有段者を目指す!!!!



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