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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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#積読

『成瀬は信じた道をいく』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 宮島未奈著 『成瀬は信じた道をいく』 (新潮社 、2024) 今作も地元ネタが炸裂。 1作目である前作「成瀬は天下を取りにいく」の内容が「成瀬あかりとは…」であるならば、本書は「その成瀬が…」というような内容だ。 前作よりさらに、全体的にスピード感のあるテンポの流れとなっている。 個人的に、2作目は笑い要素が多くなっている気がする。 あらすじ ときめきっ子タイム ときめきっ子タイムとは、大津市立ときめき

『成瀬は天下を取りにいく』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 宮島未奈著 『成瀬は天下を取りにいく』 (新潮社 、2023) 過去に話題となった、野球部のマネージャー的(マネージメントなど)な本かと思って管轄外にしていたら良い意味で全然違っていた。 先入観は時に妨げになりますな。 あらすじ本書は、天才的で変わり者の成瀬あかりを中心に進む物語。 6章立てで構成されている。 ありがとう西武大津店 閉店間際、ローカルテレビでは西武大津店の閉店までのカウントダウンが放映さ

『君のクイズ 』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 小川哲著 『君のクイズ』 (朝日新聞出版 、2022) 本書の表紙デザイン、やたら目に入る。 前から何度も手に取っては、書店の棚に戻していた。 今回、古本で安く買えるチャンス到来だったので読んでみた。 ざっくりあらすじクイズ番組(『Q-1グランプリ』)のファイナルステージ。 勝利を手にするのは、三島か本庄か。 スタジオが静まりかえる緊張の中、問題文が読み上げられる前に本庄がボタンを押す。 問題文が1文字も

『三体II 黒暗森林』 上、下

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 劉慈欣著 『三体II 黒暗森林』 上、下 大森望 / 立原 透耶 /上原かおり/泊功訳 『三体』第二部は、文庫本だと上下巻に分かれているので、2冊紹介する。 第一部では、日常生活から一気に宇宙規模まで連れていかれる壮大なスケール物語で始まった。 続作となる第二部は、第一部をベースにさらに重厚な物語が描かれている。 感想は、思い切りネタバレありで書いてます。 ざっくりあらすじ第一部で、地球侵略の危機が450

『三体』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 劉慈欣著 『三体』 大森望/光吉さくら /ワン チャイ訳  立原透耶監修 (早川書房 、2024) 中国語のペーパーバックは、2008年に発売(私調べ) 日本語版は、2019年にハードカバーが発売された。 そして、個人的に超待望の文庫本は、2024年に発売!! 三体問題は、天体力学の分野。 宇宙という、とてつもなく壮大なスケール舞台での、「そんなバカな」と思うような話がある。 しかし同時に、まったくのファン

『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 渡辺佑基監修 『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』 (宝島社 、2018) 本書は、オールカラー。 すべての説明箇所にイラストも載っています。 また、各チャプターの最後には「南極だより」があり、実際に南極でペンギンを観察する調査隊の目線からのペンギンの暮らし(生態)や、調査隊の南極での生活も説明されています。 情報量もそれなりにあるので、とても面白い!! 本書に書かれているおもしろ内容 ペンギン

『星を継ぐもの』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 ジェイムズ P.ホーガン著 『星を継ぐもの』 池央耿訳 (創元SF文庫 、2023) 「新刊で再販売!!」 そんな感じのポップが置かれていた、この本。 表紙絵が好きになったし、SFという未開拓ジャンル(多分)なので購入した。 私が2024年に購入した本書の初版は、1980年。 原書だと、1977年に書かれたものとなる。70年代!!わお!! 本を開く、その最初からワクワクとドキドキ展開。 本当に、最初から最

『凜として弓を引く 初陣篇』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 碧野圭著 『凜として弓を引く 初陣篇』 (講談社 、2024) ついに3冊目!! 初試合!! 登場人物を9割忘れていたけれど、今回もめちゃくちゃ面白かった。 ざっくり内容 弓道同好会を立ち上げたばかりの高校2年生、楓(主人公、部長)。 部員6人で、初めての試合に出ることに。 それと同時に、文化祭があったり、進路に悩んだり。 審査(級や段を取得する)もあり、楓が弓道を始めることになった弓道会の先輩、乙矢が流鏑

『探しものは北欧で』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 森百合子著 『探しものは北欧で』 (大和書房 、2024) 北欧に行きたいが、まったく行ける気配はない。 いつも北欧に行くことを夢見て、最近本屋で見つけたこの本。 明るい夜。 夜とは、日が沈んでから、日が昇るまでの間のことらしい。 白夜は1度、必ず体験したいもの。 明るい夜とは、どんな感じなのだろう? 国が変われば、「明けない夜はない」が成立しなくなるわけだな。 夜が更けないのだから。 これって、めちゃくち

2月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、2月に読んだ本を紹介します。 原田マハ著 『ゴッホのあしあと』 (幻冬舎、2020) 友人との会話から、急にきたゴッホブーム。 それまで、私には「渦巻いた絵の人」とか、「耳切った人」くらいの知識がなかった。 色々とゴッホと重なるところが私にはあり、つらい&過酷な2月を乗り越えられた理由となった。 同時に、トドメにもなったフィンセント・ファン・ゴッホの壮絶な人生。 そんな彼の人生を大まかに知るには、ピッタリの本でした。 二宮敦人著 『最

『たゆたえども沈まず』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 原田マハ著 『たゆたえども沈まず』 (幻冬舎 、2017) ざっくり内容本書は、4人がメインで話が進む。 日本人2人、林忠正(画商)とその弟子、加納重吉(架空の人物)。 オランダ出身のフィンセント・ファン・ゴッホとその弟、 テオドルス・ファン・ゴッホ。 フランスに憧れる重吉は、林忠正の後を追いかけるようにフランスに行く。 そこで、林と同じく画商として働いていたテオドルス(テオ)と会い、 4人の物語は進んでい

『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 二宮敦人著 『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』 (新潮社、2016) ざっくり内容 本書内では、難関校として、東大の理科三類と比較されている藝大。 天才たちの集まる学校とも言えるし、個性豊かな人たちの集まりとも言えそうだ。 両方か? 本書を読むと、実に様々なタイプの人がいる。 やはり、楽器は幼少期からなのか…など、凡人の私は読みながら考えていた。 また同時に、「普通」であることもだ。 秀才

1月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、1月に読んだ本を紹介します。 コナン・ドイル著 『緋色の研究』改版 延原謙訳 (新潮社 、1953) 初めてまともに読んだシャーロック・ホームズ。 緋色が何色か知らなかったなーって、この記事を書きながら、また忘れている自分に気づいた。 コナン・ドイル著 『四つの署名』改版 延原謙訳 (新潮社、 1953) 2冊目のシャーロック。 さっそくワトスンへの違和感だったり、面白くなる。 ミック・ジャクソン著 『10の奇妙な話』 田内志文訳

『この夏の星を見る』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、本の紹介記事を書きます。 ざっくり内容 コロナ禍真っ盛りの頃。 その年に入学、来年卒業を控える中高生の制限された日常が描かれる。 生徒たちの住む場所は五島、渋谷など、住む所はそれぞれ違う。 部活動や学校行事が様々中止される中、ある学校の天文部が過去、望遠鏡を生徒たちが作成し、スターキャッチを行ったことを知る。 各地に住む在校生は、集まることが難しい中、オンラインで有志者を募り、スターキャッチを行うことを目標にする。 また同時に、それぞれ