映画「PERFECT DAYS」見たささやかな感想
鑑賞してからちょっと日が経ったのだけど
ヴィム・ヴェンダース監督 役所広司主演「PERFECT DAYS」が
素晴らしくよかった
元々この映画は、
渋谷区のトイレをきれいにするため17人の建築家やデザイナーが公衆トイレを設計するという「THE TOKYO TOILET」プロジェクトから派生したもの
という前置きだけを、
通っている美容室の美容師さんから聞き
「おすすめだから見て!」と熱心に勧められ
そのタイミングではどこも上映終了してたにも関わらず、
沿線の短観映画館にちょうど上陸したので運良く見られたのです
ラッキーであります
作品全体を通して
主演の役所広司さんほとんどセリフなし
いつ喋り出すのか待ってたくらい
なんというか
いまと逆行する物語の進み方
展開はゆっくりで
間が多い
音楽はイントロなしギターソロなし
映像も2倍速で見るという今の若い子は
最後まで見られるんだろうか
そんなことを思うくらい
ゆっくりと贅沢に時間を使ってる
表情や背中や周りの景色で
主人公の心の機微を映し
最後のシーンは圧巻
役所広司という役者の凄さも目の当たりにしました
「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの映画だからね
もちろん奇抜で素敵な公衆トイレ達も出てきます
でもね、
もうプロジェクトの映画であってそうじゃない
ただ淡々と毎日を生きる主人公の世界に
どんどん惹き込まれていきます
多くのものが必要か?
と投げかけられているような気にもなり
映画館を後にする時ちょっと背筋伸びました
私の大好きな田中泯さんもホームレス役で出演されており
思わぬ出会いにウキウキしパンフレットも購入
そこに泯さんの直筆の分が掲載されており
私の敬愛する人は字も美しく
また嬉しくなったのでした
(好きな人の字がきれいってポイント高いよね)
映画の中で知ったのだけど
木漏れ日というのは
日本独自の言葉で英語にないのだそう
白が本当に200色あるかは知らないけど
日本語の景色や色を現す言葉の豊かさ
大事にしたいと思う
とにかくですね
つらつら述べてきましたが
何が言いたいかというとですね
役所広司やべえ
まじでやべえ
語彙力失くすくらいやべえ
そりゃカンヌで最優秀男優賞獲るわ
そうそう
なんといっても最高なのは劇中歌!
サントラ欲しい
最後のニーナシモン鳥肌です
以上です
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