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【番外編】「脱・三日坊主!」学習を続けるための3つのコツ


「また三日坊主だ…😓

「新しく始めたけど、ぜんぜん続かない😩

プログラミングに限らず、学習/習慣関連ではこうした悩みがけっこうあるらしいと分かりました。

なので今回は「番外編」として、「短期間」「中期間」「長期間」の3つのフェーズに分けて、参考になる(かもしれない😅)方法を紹介してみようと思います。

[1. 短期間(1日単位)のコツ: 好調/不調で差をつけない]

「今日は絶好調だー! メチャメチャ進めるぞ!!」
「今日は絶不調だ… 調子が出ないから何もしなくていいや…」

どうも好調・不調で作業量に大きな差をつけてると、スランプにどハマりしやすいとわかりました。

自分の体験では、特に「絶好調が3日間くらい続く」時がマズイ!という感覚。

というのも、絶好調だー!というイキオイにまかせて学習やタスクに数日間没頭したことあったんですが、その後がジゴク。「全くなんの発想も浮かんでこない状態が2週間以上」続きました。

これでは、全く作業できない「絶不調が14日続く」ようなもの。通常ペースに戻るまで2週間以上かかるのでは、絶好調が3日続いたってトータルマイナスもいいところ…

その経験があった頃、映画/アニメーション監督の押井守さんの本を読んでいたら、「ペース配分」についてヒントが載ってました

「どんなに調子が悪くても10枚書く。どんなに調子が良くても10枚でやめる。」

新作映画のための脚本が出来上がったら、次は脚本をもとにして絵コンテ(簡単な画面の設計図)を書くそうです。

で、この絵コンテ作業、「確実に書ける10枚」を基準にやっていくと、1ヶ月でキチンと映画一本分の絵コンテができあがる由。

しかも好調・不調に差をつけないことで、「スランプに陥らない」という効果が。押井守さんは、商業的な理由で監督業ができないことはあっても(切実!)、アイディア面でスランプに陥ったことはないと断言してました。

絶好調からスランプにどハマりした頃だったので、「これだ!」と飛びつきました。以来、「14日なにひとつ思いつかない」というサイアクの状況には陥らずに済んでいます。

ただこの方法論、やってみてわかったんですが、「不調の時に10枚書く」より、「好調の時に10枚でやめる」方が難しい。不調のときは、もうちょっと頑張ればゴールだ!というマラソン感覚で取り組めるんですが、絶好調のときは、もっと食べられるのにハシを置く感覚というか。

人間、調子が悪い時に頑張るよりも、調子が良くても「腹八分目」の方が難しいのかも。

[2. 中期間(1週間単位)のコツ: 1日は完全オフ日を作ろう!]

2つ目のコツは、むしろトレーニングや運動の習慣がある方がピンときそう。

運動やトレーニングの習慣がついたのは良いけれど、「毎日トレーニング!」「毎日運動!」を続けた結果、肝心の試合当日に疲労困憊…

ケガや故障をしないためにも「ちゃんと休む」ことが推奨されますが、これ、学習を続ける上でも同じようなことがあるような。

それについて、むかし、将棋で7タイトルを取った時の羽生善治さんが言ってたんですが、「対局の前は何もしないでぼおっとする」そうな。

対局(= 頭脳をたくさん使う大きな機会)の前に将棋のことを考えてもプラスがないので、書店をウロウロしたり、ぼおっと外を眺めたり。

そういう「空白の時間」があると、タイトル戦のような長い時間の勝負でも、キチンと集中力を発揮できると。

自分のような「回遊魚体質」(= 寝てる時も泳いでいる、止まったらアウト)なタイプは、とかく「何かしてないと落ち着かない」面があるので、羽生さんの「ぼおっとする」発言には衝撃を受けました。

でも確かに、1週間の単位で言っても、6日インプットして、あとの1日ぼおっとした方が「インプットした内容が整理される」ような。

実際、1日の中でも、睡眠がこれにあたるとか。起きてる間にあったことを、寝てる間に脳が整理整頓。

これもなかなか回遊魚体質には難しいチャレンジなのですが、やってみると、ぼおっとした翌日はとにかく作業が捗るので、おおー! 羽生さんの「ぼおっとする」理論は「インプットを整理する」ためにも効果が高いと実感!

長い目で見ると、これも燃え尽き症候群の抑止に良い効果があるみたい。羽生善治さん、ありがとう😄

[3. 長期間(1〜数ヶ月単位)のコツ: 煮詰まったら「カンタンなレベル」に戻ろう!]

ここまで散々、スランプに陥らないやり方を紹介してきたのに、ガクッと調子が落ちる期間があるのだから世話はないというか。

そこまでいかなくても、「伸び悩む」時期は必ずあるものなので、それが続くとさすがにゲンナリ。

こういうときは、その分野のレベルにかじりつくのをやめて、いったん「うんとカンタンなレベルに戻る」と良いそうな。

色川武大さんなんか、これを「自分から二軍に行って」と表現してますが、伸び悩んでる時に無理して一軍にいようとするのはスランプを長引かせるだけみたい。

なので、それこそ最初にやった頃の入門書に戻るとか、はたまたそのジャンルの学習はやめて別なことを始めてみるとか。

そうすると、カンタンなこととはいえ、今現在の実力で臨むと最初の頃とは違った発見もあり、自信回復!

で、そのイキオイで伸び悩みの本題に戻ると、オオー、なぜだか知らないができるようになっている!なんて。

伸び悩むときは自信をなくしてる状態らしいので、いったん距離をとってカンタンなことにチャレンジ、そして自信を取り戻したイキオイで再浮上するのが良いそうな。

なんだろう、高校3年の時点から見ると、中学3年の内容がすごくカンタンに見える、みたいな。でも中学3年当時とは違う発見があったりして。

ずっと実力が上がっていくならいいんですが、ニンゲンは『ドラクエ』のキャラクターと違って「少しの停滞もなくレベルアップ」というのは難しいみたい。

[おまけ: 続けるために1番効果があるのは、実は「書き言葉」の力?]

ここまで、短期、中期、長期に分けて「学習を続けるコツ」を紹介してきましたが、もしかして一番のコツは「書き言葉」の力があることなのかな?と。

というのも、中だるみだったり自信をなくしたり、休むべきときにもガムシャラになりがちなのは、ニンゲンに「ステータス画面」がついてないから。

さっき『ドラクエ 』の例えを出しましたが、あれ、「HPやMPが表示されている」からこそ、宿屋に行こうとなるわけで。なんならワールドマップもボタンひとつで表示可能。

言ってみればニンゲンはそういう「ステータス画面」がなんにも出てないので、いま宿屋に行くべきかとか、自分がどこにいるのかとかも分からなくなりがち。

で、どうもこの「ステータス画面」を表示するために有効なのが、「書き言葉」の能力みたいです。

書き言葉チカラというと漠然としてますが、「書いてある文章の内容を誤解なく読み取って」「自分の考えていることを文章にできる」能力というか。

これはロシアの天才言語学者ヴィゴツキーさんが言ってたんですが、抽象的な思考と書き言葉のチカラには密接な関係がある由。

で、書き言葉の能力がつくと、抽象的な思考を整理できるようになり、ひいては自分の状態も客観視できるようになるのでは?と。

最近「メタ認知」という言葉をよく耳にしますが、これがまさに「自分の状態を客観視できる」能力なんだそうな。

自分の状態を客観視できれば、それはつまり「ステータス画面が表示されている」のと同じこと。

ステータス画面が表示されるようになれば、長い期間の学習もRPG感覚で取り組めるようになるのかなと思ったりします。

なんだか「おまけ」の方が本題みたいな内容でしたが😅、今回は番外編としてそんな話を書いてみました。


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