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沖縄から北海道への子どもたちの旅「Time&Space」誕生のきっかけ①


1期生、北海道十勝にあるロケット開発会社で工場見学をしたときのもの

説明会ではいつもお話ししているのですが・・・毎回同じ話でリピータの方も飽きちゃうかしら、と思い・・・何度かに分けてブログに書くことにしました。

あの世界的なパンデミックで(2020年〜)

私自身は…教育の専門家でもなく、サラリーマン時代は大手から中小までの企業で長く秘書職をしており、その後とあるきっかけから経営者となり(今は名ばかり社長で小さな企業のオーナーでしかありませんが)…そんな経歴なので今こうしていることが不思議です。
とはいえ、私も一人の母親として子育てをしてきましたから喜びも悩みも他のみなさんと同じ経験をしてきました。

ところで、この活動を運営している会社は、そもそもが海外からスポーツ合宿を求めて沖縄にくる小中学生を受け入れるためのインバウンド事業として立ち上がりました。
立ち上げ直後に海外からの1団体を受け入れ充実した日々を過ごした後、彼らが沖縄を離れた直後からあの世界的なパンデミックとなり、私たちは休業せざるを得なくなりました。

2020/04/07 ニュースの画面

そしてその年の夏休み。
相変わらず街は静まり返り、娯楽の少ない沖縄でのお楽しみのひとつはショッピングモールだというのにそこに子どもたちの姿はなく、そそくさと買い物を済ませる大人の姿ばかり、学校はもちろん、習い事稽古事も制限され、公園も運動施設も閉鎖され、子どもの居場所は家の中にしかない状況が続いたこと、みなさんの記憶にもまだ新しいのではないでしょうか。

2020/04/17 閑散とした
イオンモールライカム

私は、そんな子どもたちを憂いただけでなく、このままでは子どもの大切な成長期を逃し、大変なことになるという危機感を抱きました。
そしてふと、あることを思いついたのです。
そうだ、首都圏の私立小学校で導入してもらった電子ブロックの教室を開こう、と。
集まってはいけない、会話もいけない、あれもダメ、これもダメ・・・わかるけど!!じゃぁいつまで??
誰にもわからないことを、ただ何もせずじっと待つだけでは、いま3歳の子が、7歳の子が、10歳の子が・・・大切な今しかないその一瞬を逃してしまう、2度と戻らない大切な成長の時なのに、そう思ったのです。

集まったっていい、そう思うご家族もいるはず。

マスクは無意味って思う人だって、価値観をどこにおくかによって人の考えはさまざまなはず。
同じ考えのひとだけでいいから、、、そう思いました。

すぐに首都圏の自分の会社から道具を取り寄せ、準備を進めました。何十種類の部品を仕分ける木箱を作り、清潔に行うための準備、行政の管轄の場所は閉鎖中だから民間で運営しているレンタルルームや道の駅などをあたり、アナウンスはSNSを駆使して子どもたちやご家族に呼びかけていきました。

沖縄本島の北部・中部・南部の3箇所を私が回る形で移動教室としたところ、多い時は月に40名もの小学生が来場してくれました。

(中部でのお試し開催に来てくれた小学生)


最初こそ外さなかったマスクも…
「みんなもうマスクははずそう!いいものも悪いものも、ちゃんとカラダが判断してカラダのなかで戦ってくれるから。強くなるように気持ちあげていこー!」そういって一人また一人と外しては「すっきりしたー」と嬉しそうにする子ども、また、「高齢者と暮らしているから」とか「学校のルールだから」とか、不安そうにはずせない子どもももちろんいて、それでも私は、徐々に「菌」が弱体化していくことや、強く逞しく育っていこうねという呼びかけは本人たちにもご家族にもしながら3年間運営していきました。
3年経った頃には、子どもたちがもともとやっていたことが徐々に正常化していき、町や村のあちこちで元気な子どもたちを見かけるようになり、「あぁ私の役目も…これでひとつ終わり、でいいよね…」そう思い、皆さんに修了という形を伝えてこの教室を終えました。
その頃に来室してくださったたくさんの子どもたちとご家族には本当にありがとうございました。あの大変ななかで、共に子育てをがんばった戦士であり同志のみなさんだと…いまも思っています。みんな元気かなぁ。。

私から見た沖縄で育つ子どもたち

前置きが長くなりましたが、その3年のお教室での子どもたちとの関わりの中で、私が気づいたことがいろいろとありました。

言葉を選ばずにストレートに言えば・・・
手先不器用な子が多い、
視野が狭い、
経験値が低い、
まずはこの3つを感じました。
同じ頃私は中高生の息子を育てていたので、その友だちたちとの関わりの中でも、そういう小学生時期を過ごしてきた子どもたちが中高生になったときにはこうなるわけだ、とサンプルを見ることができていたのです。

なぜそうなのか、そうであると、その先にどんなことが起きるのか、そんなことを次回以降にお話しできればと思っています。

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このブログは、
毎年夏休みなどを使って、沖縄から北海道・十勝へ未知体験旅行する沖縄で育つ小中学生のためのプログラム「Time&Space Adventure」と、
その準備として約半年間のお付き合いをさせていただく「Time&Space」クラスのことについて、最近は主にお話しさせていただいています。

子どもたちにかけがえのないプレゼントをしていただきたい、と願いながら、一方で毎日毎日がんばっているママたちを応援するクラスも不定期ですが企画しています。

2025年からは冬季プログラムとして北海道での「雪のある暮らしを見て体験する」コースもスタートします。
オンライン説明会などもご案内していきますので、私たちの発信をぜひチェックお願いいたします♡

それではまた次のブログにて!


インバウンド事業のほかに、学ぶこと・生きることに辛さを感じている子育て家庭をサポートする活動もしています。教わる側だけでなく、教える側のモチベーションも大切にしています。 こうして寄り添ってくださるみなさまのお気持ちも、大切にいたします♡