根拠の行方
根本的にはあの人とは分かり合えないのかもしれない。
最初は似てると思っていた。境遇が。
種類こそは違えど、私の発達系の不自由、社会への溶け込みにくさ
そこらへんに近いところがあって腹割って話せるのだと思っていた。
でもやっぱり根本的には違う。
本人から聞いたり、Wikipediaみたいなサイトや書類を見て
大体の概要や特徴を「知識として」知ることはできる。
でも「実際の症状による苦しみ」を、私は体験したことがない。
まったくの未知。そして相手側からしても同様。
知ったつもりになって色々なことを諭したって、届く度合いはまちまち。
同じ体験を持つ人たちの言葉の重さには勝れない。
あるいは同じ趣味を共有している人たちの理解度には勝れない。
そこにいると、あるはずもない孤立感が増していく。
ならば私が提供できるメリットは何なのか。
唯一無二のもの。そんなものあるのかな。
結局、この手を気にする時点で それは単なる「執着」なのだ。
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