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コーヒー好きならマグカップを大きくすべき?

マグカップの2倍半ほどの大きなカップでコーヒーを飲んでみる。コーヒーとミルクが合わさった特有の甘味が感じられない。それは、筒状の特大マグカップでも起こったことだった。さらに、特大すぎるマグカップは指の筋トレかというくらい重たい。いつもマグカップ満タンに入れて飲むので、最初は数センチ持ち上げただけでギブアップだった。8分目までスプーンでのみ、そこからプルプル手を震わせながらやっとひと口飲めた。小さくニンマリ(ひとりドヤ顔?)、小さな達成感、そんな自分にため息。いつものコーヒーカップに変えた途端、あのコーヒー&ミルクのふんわりしたいつもの美味しいコーヒーになった。

多分原因は、自分がカップのキャパに見合ったコーヒーの量が少なかった、ミルクの量も少なかったということになる。しかし、特大カップに見合うコーヒーの量となれば、いつも飲んでいるカップの3倍は入れなければいけないだろうし、ミルクもそうだ。

・たくさん飲みたいけれど、飲みすぎになりたくない(カフェインをとりすぎたくない、砂糖を取りすぎたくない)

エスプレッソが好きな人が、普通のコーヒーを薄く感じるのときっと感覚は似ているのだろう。エスプレッソは、エスプレッソにしか、あの少ない分量でかつ、1日に取得すべき適量のコーヒーの量の三位一体があの小さなカップの量なんだ。

いくらたくさん飲みたいからって、薄めたら台無しだし、相似で多い分量で同じ味をつくっても胃がもたれてりする。小さなケーキのホール型を食べたいと思い食べても満足しないのと同じだった。

先人の知恵はすごい。コーヒーカップも人が美味しいと思うことができる分量で作られている。確かに、スープ皿でコーヒーを飲んでも美味しくない。エスプレッソは、あの小さなカップで濃いコーヒーを少しだけ飲むから美味しいのだ。自分が適量だと思っていることも、過剰になり薄くなっていることもあるのかも知れない。日々何かつまらないと思っている場合、それはキャパ越えしているからなのかも知れない。特大カップで飲むコーヒーくらいがいいと思うこともある。そんな微調整ができる気持ちの余裕を持つ事が大切であり、そんな働き方ができることが理想だ。そうは言ってもなかなか、自分の現況を顧みるなんていう面倒なことは忙しい毎日の中では出来にくいのだろう。

微調整をするためには、キャパを大きくすることが前提なので、やはり常に何か物足りないと思っているくらいが成長の証なのかもしれない。

一方で、特大マグカップを毎日使っていると、その重さにも慣れて来るし、満タン入れてもバランスを崩さない技も身に着けることが出来る。つまり、特大マグカップに慣れてしまえば、それはそれで1つのライフスタイル(マイマグカップ)になるわけである。それは、指の筋肉が少し鍛えられたからなのか、感覚がブラッシュアップされたからなのかは分からない。まあ、薄いコーヒーも美味しいなとなるわけである。しかし、客観的に見ると明らかに前のコーヒーの方が美味しい。それでも特大マグで飲み続ける理由、それは、その特大マグが大好きだからだ。人は、何か1つスキな事があるとすべてがOKになるのかも知れない。そうなると、あの甘い香りのする普通タイプのマグカップは、甘美な思い出と化すのである。さらに、今のマグカップよりも軽すぎて、少なすぎて窮屈だとさえ思うこともある。

結局、自分を見つめ直した心地よさをとるのか、今の現状を心地よくしていくのかは、その人の好みでありその人次第だと言えそうだ。

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