とにかく愛があふれてる
わが家の家族構成。
人間1(♀)、中型犬1(♂)、猫4(♀1・♂3)。住民票では一人暮らしだが、実情は親と子・子・子・子。むしろ大家族だ(ちなみに人間の子ども2人は成人して独立)。
子を年齢順に紹介すると、筆頭はボーダーコリーのピノ(12歳男子)。人間の老若男女、犬猫大小みんな大好き、ヤモリやアマガエルなど小動物に至るまで生きとし生けるもの皆おともだちという天然記念物的性格だ。
続いてハチワレ白黒猫のラッキー(7歳女子)。神経質で繊細。傍若無人な弟たちにイラっとすることも多いが、面倒見のいい優しいお姉ちゃん。
そして、双子の4歳男子。茶トラ猫アイルーとグレー猫のんきち。へその緒がついた状態でナイロン袋に入れられ海を漂っていた悲しい過去をみじんも感じさせない天下泰平コンビ。
最後に、昨年12月から家族の一員となった末っ子のキジトラ文吉。推定8カ月。初日から先輩猫に激しく威嚇されるも、絶妙な間の取り方でしずしずじわじわと仲間入りを果たした大物。左目の視力はないが、豹のような身のこなしで人気上昇中。
よく「大きな犬と猫4匹、室内飼いで問題ない?」と聞かれるが、わが家はいたって平和。猫を保護するたび、ピノがお世話係を買ってでるので、どの子にとっても終生“頼りになるお兄ちゃん”。それが群れとしてのまとまりをもたらしている。
彼らとの生活をひとことで言うと「愛があふれてる」。帰宅すると、ドアの内側に必ず全員が集合、ピノは尻尾をぶんぶん、猫たちは「にゃーにゃー」と盛大なすりすりで「おかえりー」「待ってたよー」「寂しかったよー」「おなかすいたー」とにぎやかに迎えてくれる。
家にいるときは、同じ部屋でどの子も思い思いにくつろいでいるが、私が別の部屋へ移動する素ぶりを見せると、一斉に付いてきて民族大移動。気づかずにドアを閉めかけてだれかしらを挟んでしまい、「ごめんごめん」と謝るのは日常茶飯事だ。
パソコンのわきでじっと監視されたり。膝の上で寝られて身動きできなくなったり。「なでてなでて僕も僕も僕も僕もわたしも」。とにかく5匹からの愛の総量が半端ない。ピノが作業犬特有の付き従い癖でストーカーなのは仕方ないとして、猫がそろいもそろってツンデレどころかデレデレ。暑苦しいほど、私、好かれている。と、自信を持って言い切れる。
仕事でやらかしたり、人間関係で心折れたりして意気消沈しているときも、彼らの愛情はストレート。うそがない。私が私であれば、それで十分。それ以上何も求めない。
そこに癒される。「こんな私でいいんだよねー」とダメな自分を甘やかすことができる。みんな、ありがとー! お母さん、明日からまたがんばるよー。と力をもらえる(単純だぁ)。
この子たちと快適に暮らすために、1年前、中古の家を買った。
彼らの愛にこたえて、55歳で組んだ覚悟の15年ローン。
お母さんの愛も、相当だろ?
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