マンションを買った話 その2〜モデルルーム見学から決断まで〜

 前回(その1)の続きです

第3の見学

 前回の翌週、Aマンションの営業が教えてくれた「他社のマンションの中では一番オススメ」らしいCマンションの説明を聞きに行く。

 結論から言うと、Cマンションもそれなりによかった。営業マンもなかなかの熱意だったし、マンションの良さについて結構熱心に教えてくれた。ただ、値段的な問題がどうしてもつきまとってきた。Cマンションのある部屋の値段と、Aマンションの同じくらいの値段では、Aマンションの方がひとまわり広いのだ!そして、立地もAマンションの方が好みだった。Cマンションの方が駅近だったけれど、どうも周りの町があんまり好きじゃなかった。こちらも、ガッツリ2時間くらい説明を聞かされる。しかしまー2時間話し続けるってすごいよね。

再度Aマンションへ、内覧

 Cマンションの説明の後、もう一度Aマンションの説明に行く。なぜ二回も説明に行くのか、理由は簡単。前回はまだ「モデルルーム」しか見ることのできない状態だったのだが、今回は実際の部屋の内覧ができると言うことなのだ。

 今回もマンションの説明、買ったとしたときのローンの支払いはどのようになるかなどの説明を聞いた。そして、実際に部屋を見る。手頃な値段で残っていたのは、Aマンションで一番間取りが狭い9階の部屋と、2番目に間取りが狭い7階の部屋である。

 1番狭い、2番目に間取りが狭いといっても、正直あまり違いがわからなかった。平米数で言うとまあそりゃ違うんだろうし、部屋の中に入ったら多少広いなくらいは思った、ただ、大きな違いがあり、7階は隣のビルが影響して眺望があまり良くないのだ!それと比較すると、9階は結構な大パノラマだった。部屋の広さをとるか、眺望をとるか、結構な決断である。ってあれ?なんでもう買うことが前提になってるんや?

決断

 なんだか狐につままれるような感じがしないでもないが、まあ、マンション買いたいなって思ってたし、いろいろな説明を聞くと、前回でも書いたが、やはり立地や眺望などの資産性として、結局「いずれメンタルぶっ壊れたり大病を患ったりして、ローンが払えなくなった時、売却して脱出することができる」と言うマンションの利点があるし、ローンは結局「借金を返している」ことになり、家賃はただただ金が出ていってそれっきりだから、ここでさっさと決断して早いうちからローンを返していくのもありかと思った。と言うことで買うことは買うとして決断した。買うのもAマンションに決めた。立地や価格が明らかに他より優れているからである。まだ見学に行ってないマンション会社もあったが、そこはそもそも高級マンションとして名前が通っているところなので、高いのは行くまでもなく明らかだった。多分、医者とかそう言う金持ちが相手のような感じだろう。

 そこで問題は部屋である。先ほども出てきた問題だが、広さをとって眺めを捨てるか、眺めをとって広さを捨てるか。結局、9階の眺めのいい部屋にした。そっちの方が間取りが狭い分200万ほど安かったこと、眺めを捨ててまで取った広い間取りに200万が釣り合うかと言われると、眺めの面から9階の方がQOLが高くなるであろうこと、そして今は考えてないがいずれ売却という選択肢が出てきたときは、そりゃ「眺めが圧倒的に良い」9階の方が高値で売れるであろうことが予想できたからである。

 買うことを決断したので、本格的にローンの申し込みに入るけれど、その日俺は源泉徴収票も印鑑も何も持っていなかった。当たり前である。初めてマンション見学行ったその次の週にマンションを買うことになるなんて誰が予想できようか。ということで、また次週、印鑑やらなんやらを持って手続きをしていくことになるのだった。続きます。

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