マンションを買った話 その1〜思い立ってからモデルルーム見学編まで〜

 あんまり文章を書くのが得意ではないけれども、今後の自身の備忘録も兼ねて、分譲マンションを買うことになった経緯をここに、記憶の限り書き残していきたいとおもう。特定されないように各所はボカしつつ書いていきます。

きっかけ

 なぜ「マンションを買おう」と言う考えに至ったのか。自分は仕事の都合上、現在自分の住み慣れた地元を離れて働いているけれども、今年度いっぱい、つまり来年の4月には地元に帰ることができる段取りがついた。そこで、地元に帰った後の生活について考えると

「賃貸を借りて家賃払うくらいならいっそ持ち家買ってローン払うほうがよくね?家賃は金ドブやけどローンはまあ言えば自分の買ったもんに対して払ってるわけやし…」

と言う考えが出てきた。結局家を買う原動力になったのは何かというとこの考え一点だけで、他は特に考えていなかった。結婚の予定もない。

情報収集

 とりあえず、現代文明のインターネットを使って情報を収集してみる。、必要資金とかはいったん置いといて、単純に戸建てと分譲マンションのメリット、デメリットを調べてみたので、簡単に以下にまとめる。

戸建てのメリット・デメリット

・広い

・駐車場、管理費など月額での出費が発生しない

×台風などで家が傷んだ時の修繕費として急な出費を強いられる可能性がある

×資産価値の目減りが早い、土地の価値はあるが、逆に上物部分がマイナスになってしまう可能性もある

マンションのメリット・デメリット

・セキュリティがしっかりしている

・立地のいいところに建っているので、資産価値が目減りしにくく、収入が断たれた時は売却して脱出がしやすい

・(階層、向きなどにもよるが)眺望が楽しめる

×毎月の駐車場代、管理費などローン以外にも出費を強いられ続ける

×隣、上下の生活音が気になる可能性がある

 まあ概ね上の通りであった。その他にもまあ細々としたメリット、デメリットがあったけど、大きいところではこんなもん。

資料請求

 さて、持ち家を買うためにはどこに相談に行けばいいのだろうか?多分、戸建てを買うなら住宅展示場とかにいくのだろう。俺は結局行かなかったから知らん。マンションは、それぞれマンション会社がやってる相談会やらモデルルームとかそういうのに来場予約をかけていくといいらしい。最近、地元は再開発事業の影響でやたら新築マンションが建ちまくって、あるいは建設中のものがやたらあった。つまり、いろいろなマンションを見比べられる、ということだろう。

 とりあえず、適当にGoogle検索で「○○市 マンション」みたいな感じで検索をかけて、新築マンションのホームページでかたっぱしから資料請求をかけてみた。ホームページとか広告に「3ldk、支払い月○万円台〜」とか書いてるし、届いた資料の「なんとかマンション、間取り広さはこんな感じで、この部屋の値段は何階なら何千万円」みたいなのを見て検討し、いいところがあれば来場予約してモデルルーム見学に行こうと思っていた。

 が、届いた資料に書かれていたのは「このマンションがすごい!」みたいな、いかに立地とかセキュリティみたいな設備だとか近所の公共施設へのアクセスだとかが素晴らしいかについて書かれたパンフレットと、そのマンションにある部屋の間取り図だけだった。5〜6社くらい資料請求をしたが、みんなこんな感じ。結局、部屋の価格については全くわからなかった。

 あと、資料請求して届いたはいいけど、仕事が忙しかったりめんどくささが出て1〜2週間くらいほったらかしにしていたら「○日までにこのチラシを持ってモデルルーム見学に来てくれたら、三千円分の商品券あげます!」みたいなのが同封されてることに、その期日を過ぎてから気がついて結構ショックを受けた。なんでも早め早めに動こうと強く思った瞬間で、そしてその思いが今後の決断に大きな影響を与えることとなる。

モデルルーム見学

 当たり前だけど、資料請求の時に電話番号も入力しないといけなかったので、土日になるたびに知らない番号からやたら電話がかかりまくってきた。もちろんマンションの人間からである。なんで資料請求しようと思ったんですか?見学に来ませんか?次地元に来られる日はいつですか?みたいな感じである。ちょっと資料請求したことを後悔し始めた。向こうも商売だから仕方ないけど。っていうか電話するなら「何日までに来てくれたら商品券あげるから!」って言ってよ。それ言ったらホイホイ言ったよ。

 ただ、電話もやはり会社(営業マン)によって結構温度差があった。基本「ごめーん行きたいけど予定わからないから行けたら行く〜!」「あっごめーんその日約束あるんだ〜!」みたいな、モテない男に遊びに誘われるけど体よく断る女の子みたいなスタンスであったのだが、そうやって行かんぞ!みたいな断りを入れる中でも、今の税制優遇がどうだから得だとか、誘いは断られてるけどいろいろ教えてくれる人もいた。逆に「そうですか、じゃあまたの機会によろしくお願いします。ご都合いい日があればいつでもご連絡ください」みたいなあっさり引き下がる人もいた。会社のスタンスか、その人のやり方かわからんけど、個人的には断れてもなおいろいろ説明してくれるタイプの人は嫌いじゃなかった。熱心なんやなって気持ちを感じた。ただこの辺は人によりけりだとおもう。鬱陶しいって思う人もいるかもしれない。まあ結局自分の真剣度合いやろなぁ

 とりあえず、2つほど来場説明予約をして、行くことにした。最初の説明はAマンション、朝10時からだった。

 そしてAマンションの説明を聞く。地域的な立地のことだとか、他所のマンションと違って補助金が入っているから同じ間取りの部屋でも一回り価格も安くできているとか、将来的な資産性のこととか、今は税制優遇が手厚いだとか、金利が低いとか、よその色んなマンションのことまで、いろんな情報をガッツリ1時間怒涛の勢いで説明を受けた。正直情報過多過ぎて帰りたさしかなかった。そしてシアタールームみたいなところに移動させられてマンション紹介PVを見せられる。このマンションがすごい!みたいな映像だったけど正直ちゃんと見ずに、友達にラインを送っていた。

 そしてモデルルーム見学。ただ、マンションの人は「正直モデルルームは見せたくない、家具とかオプションとかですごくおしゃれにしてるから、実際とかけ離れてる。実際の部屋を見てもらうのが一番いい。」と言っていた。この人はこういうあまり普通言わないような「ぶっちゃけ話」を結構してくれる人で、俺はそういう人は結構好きだった。自分もそういうタイプの人間だからか。モデルルームはめちゃくちゃ綺麗で、まあこんな生活できたらええわなって思えた。

 そしてAマンションの見学、説明会は終わった。ガッツリ2時間も話していた。税制の話とかもそうだが、ものすごくたくさんの情報を2時間も話されて結構疲れた。ただ、ここは他のマンション(つまり競合他社)の情報もおしえてくれた上に、そのマンションの良いところや悪いところまでかなり詳しく解説してくれた。そして「これだけ僕から聞いてもらって、他のところも聞きに行ってみてください。その上でうちよりそっちの方がいいと思うならそれでいいと思います」みたいなことを言ってくれたので、結構信頼できる人なんじゃないかと思った。

 午後から、Bマンションの見学だった。こっちも同様に税金やらなんやらの説明をしてくれたり、Aマンションで教えてもらったように他社のメリットやデメリットを解説しつつ、自分ところの良さを教えてくれたり、逆にAマンションの人が敢えて言わなかったであろうAマンションの欠点などを教えてくれるのかと思いきや、俺みたいな若人がめっちゃラフな格好で一人で来たから本気で買うつもりはない冷やかしと思われたのか、あるいはもっと金持ちを想定してるからテメーみたいな金もってなさそーな奴は来るんじゃねぇ!と思われたのか、説明はかなり適当だった。

 マンションの間取りを見せてもらって、こんな立地の場所ですよーって簡単な説明を受けて「一応、モデルルームあるけど・・・見ます?」みたいな「見ないことが前提」のような言い方をされて、30分もたたないうちに説明、見学の全てが終わってしまった。午前中のAマンションの営業マンの熱意とは大違いである。「顧客になりそうにないしさっさと終わらせよう」感が半端なかった。BマンションはAマンションと対して立地が違わない、御近所さんのくせにこの対応の差はなんなんだ、しかも部屋はAマンションより同じような部屋の広さでも全体的に一回り価格が高いじゃないか、売る気あるのか?って思って、俺の中でBマンションの選択肢は完全に潰えた。

 そうして、いったんのマンションの説明会は終わった。続きます。

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