見出し画像

【高校生】会社員人生(生き方)を失敗した大人が伝えたいこと【就職活動】

【読んでほしい対象者】

特に、高校生で
将来の夢(進路活動)で悩んでいる方
将来の夢がない方
就職活動の進め方がわからない方
適当に就活を終わらせようとしている方
そもそも就職活動をどう進めていいのかわからない方etc...

高卒で入社を考えている方に読んでほしいなと思っている。
将来の夢がはっきりしていて進路実現も確実であれば読む必要はないかもしれないけど、読んで損をすることはないかと思うのでお手すきの際に目を通してもらえれば私の役目が果たせると思う。


《高卒求人について》

高校生向けの求人は毎年7月1日に一斉公開される。
たしか、夏休み中だったような...

就活なんてしたことない高校生からするとそこで初めて求人を探すかと思う。
私がそうだった。
ここからして自分は愚かだった。

学校によって違いはあるかもしれないけど、過去の高校生向け求人が教室や進路指導室に置いてあったりする。
就職活動が上手い人は7月1日を待たずにその日以前から就職活動をする。

周りの人から企業の評判を聞いたり、先輩の話を聞いたり、求人がなくとも人の話を聞いてみることはできる。
あとは、高校生向けにどのような求人があるのか過去の求人票を見て調べることもできる。
ここを怠ると良いスタートを切るのは難しいように感じる。

大事なのでもう一度言う。

・求人が一斉公開される前に地元や行きたい地域にどのような求人があるのか調べておく
・先生や親、先輩の話を聞いてみる

この2つは本当に大事。
大人たちはこれが当たり前だと思っているのでこういう風に就職活動するんだよ、なんて教えてくれない。
私は勝手がわからず流れに身を任せてたけど絶対にそれは危ない。

学校の先生はよく
「うちの学校は地元企業に就職する人が多い」
「高卒の初任給で一人暮らしは厳しい」
と言っていた。

前者は学校によりけりだと思う。
たまたまうちの学校が地元貢献心が強く地元ごり押しだっただけかもしれないし。
私は地元から出たかったのでその話は鵜呑みにしなかった。というか無視。
地元企業に就職する生徒が多いだけで0というわけではない。
それか、単に学校が意地でも地元に就職させたいのか。
→うちは地元に貢献します!アピールができるから

学校が地元ごり押しだし自分も地元に就職した方が良いのかなって思う人も少なからずいると思うんだけど、そこは本当に自分の行きたいところに行けばいいと思う。
学校の言いなりにならないこと、先生を上手く活用して就職活動すること。
例えば、進路の先生に希望する地域の求人が来たら教えてほしいとあらかじめ伝えておくとか。
就職活動を私より頑張っていた子はそうしていた。
どうしてあのときもっといろいろな求人を見なかったんだろうと後悔でしかない。
→そのときはそのときで精一杯に感じていたから今でこそそう感じることができる。

《高卒と大卒・専門卒の就職活動の違い》

ぱっと思い浮かぶのは難易度。
ぶっちゃけた話、
高卒求人は校内選考はあるものの、あれは勉強で良い点数を取っていれば余裕で通る気がする。
校内選考についてはこの後話す。

企業側で書類選考をしているかは正直わからない。
していないような感じしかしない。
校内選考通過したら、次は面接日を決めるって感じだった。
面接日までに先生と面接の練習をひたすらやるだけ。
筆記試験があれば一般常識の問題集を解いたり、中にはSPIを実施している企業もあるからそこは求人をよく読んでね。

私は大卒・専門卒ではないし、友人もまだ在学中だからどれぐらい大変かは直に聞いたことはないけど、これだけは言える。

高卒で入社するのは超楽ってこと。

落ちてしまった子もいるかもしれないけど、そこの求人の話を聞く限り大卒メインで採っていて、高卒でたまたま企業が欲しい大卒並みの良い人材と判断されたら受かるというだけなところもある。

あとは、事務系の資格が取れる商業系の学校と普通科目を学ぶ学校。

どちらも簿記資格を持っていて、面接での受け答えもどちらも良かったとしたら、企業がどちらを欲しいと思うか。

断然前者だ。

常日頃から簿記や電卓、Word、Excelを学んでいる商業系の学生の方が欲しいに違いない。
普通科の生徒より資格を沢山取る商業系のような専門的な学校の生徒の方が履歴書に沢山資格を書けるし、印象は良いだろう。

そして、高卒は面接してよっぽどの失敗をしない限り落とされないということ。
当時は、みんな頑張ったから落ちずに済んだね、みたいなところがあったけど、今考えてみれば高卒で落ちることがよくわからない。
面接もしっかり受け答えしていて、資格もそれなりにっていう人が落ちたとしたら、逆に自分を責める必要ないと思う。

それくらい落とされることがないというか、落ちるのが変というか。

面接もしっかりしているような人を落とす企業は見る目がないか、単純に経営が悪化してあまり採用できないとか何かしらあるとしか思えないような気もしなくないから、変に考え込まなくていい。

もし失敗したら専門学校に進路変更もできないわけじゃない。
大変なのには変わりないけどね。
知り合いがそうしていた。

二次選考もあるけどあまり良い企業が残っていることはなかったかな。
そこは妥協すると痛い目みるから、やけくそにならないでね。
やけくそになる気持ちはわかるけど、自分の性格に合わない職種を選択すると病むことだってあるし。
そういうときこそ慎重に。

もちろん倍率が尋常じゃないっていうなら落ちることもあるかもしれない。

だけど自己PRと志望動機がしっかりしていれば大丈夫だと感じた。
そこまで気負うことはない。
最悪、上記のことを聞いてこない企業もある。
これに関してはまた後で話す。

ということで、普通科に通うなら進学を視野に入れていた方が良いなと思った。
もしくは公務員志望。
高卒で働きたいというのであれば商業高校や工業高校のような専門的なことが学べる学校に行くと良いよ。

はい、この高卒に対して大卒・専門卒の就活は結構辛いというイメージを持った。
何が辛いって書類選考があること。
これは企業によるかもしれないけどだいたいはあるかな。
どんなに自分がこんなことできます、と書面上でアピールしても落とされる。
理由はいろいろある。

実は女性希望(男性希望)。
容姿端麗が良い。
未経験OKだけど経験者が来ればそちらを優遇する。

求人票に書けない(書いていない)けど企業が望んでいることは沢山ある。

おまけにフィードバックがないから何がどう駄目なのかもわからない。
就職は縁だというが、そんな一言で言えるものではないと思う。
フィードバックがないって本当に辛いよね。
書類選考で落とされるのが1社だけならまだしも2社、3社となると自分を否定されているように感じる。
社会に必要とされていない感じ。
今転職活動している自分が感じている。

こう考えると如何に高卒が楽に内定もらえるかがわかると思う。
楽にって言うと語弊があるかもしれないね。
でも実際、専門卒の人が死に物狂いで勝ち取った内定って言っていたから本当に大変なんだなって思う。
実際高校時代に悩んでいる人はいたけど死に物狂いで就活しているような人はいなかったように感じる。
頑張るには頑張ってたけど書類選考落ちまくって泣くとか高卒にはないし。

《校内選考について》

応募したい企業を決めたら校内選考をする。

校内選考っていうのは、
例えばA社の事務という求人があって校内では枠が2人と決まっていたとしよう。
事務は人気だから3人応募した。
このときに普段の学校生活や授業での態度、部活、テストの成績など色々な情報を総合的に見て優れているのを2人選ぶ。

ということは、つまりあまり人気のない求人を選ぶのであれば勉強を必死に頑張る必要がないということ。
もちろん勉強するに越したことはない。
極端な話そういうことなんだ。

事務職とかオフィスワークは人気だし、組合系は特に人気だから常日頃からテストの点数とか授業態度とか気にしていた方が良いかな。

せめて、テストの点数上げよう。
学年順位は一桁くらいで学級順位が5位以内がベスト。
そもそも、学年が平均して点数が低かったら総じて順位も変わるから何位が良いというわけでもないけど。
大事なのは点数だね。テストで10教科あったら最低700点くらいはほしい。

《夢があるとき》

将来イラストレーターになりたい。
フォトグラファーになりたい。
この2つは私のなりたかった夢だ。
なぜその進路に進まなかったかというと、1番にあるのは経済的に進学できなかったということ、2番目はこの2つは独学でも突き詰めればなれるということ。

クリエイティブ系は特にそうだと思う。

ゲーム系になると難しいところは出てくるかもしれないけど。

経済的に進学を諦める人を減らすという意味でも奨学金があるんだろうけど、将来が保証されたわけでもないのに安易に借りることはとても不安だった。
もし、なりたい職業に就けなかったら。
もし、就職自体できなかったら。
もし、奨学金のローンを返せなかったら。
奨学金だけじゃ生活できないから、バイトをするにしても自分みたいな性格の人がバイトをしながら学校に集中できるかな。
親からの援助は一切なし。実家から通えるわけでもない。
結構不安だった。

結局のところ、自分に自信がなかったと言えばそれまでである。

そして就職に至ったわけだが、その仕事は激務で趣味をする暇も気力もなかった。
今はその仕事を辞めて失業中。ニートということだ。

小遣い稼ぎぐらいできればいいなと思って絵をもう一回初めて見たけど需要に達していないからか、すぐ売れるわけでもない。

イラストレーターとかフォトグラファーの求人を見てみたけど大体の条件が実務経験がある人、未経験でもフォトショップとイラストレーターを使える人。

フォトショップもイラストレーターも月額制なので貯金のない人にとっては厳しい。
しかもその職に就けるかどうかも見込みがないわけだし安易に手を出せるものではない。

まずこの時点で、お金がないと叶えられない。
お金さえあればなんとかなると思う。

そして、学校に行けるだけのお金があれば入学するのも一つの手。

本当にお金があればこんなに求人がないと嘆く日々から抜け出せる気がする。

私みたいに、専門的なことをやりたいとか大卒の資格がないと働けないとかそういう夢であれば高校の進路を決めるときに覚悟を決めて進みたい道に突き進んだ方が良いなと思った。
後から進路変更するのって本当に難しい。
コネクションがあればまだ何とかなるかもしれないけど、そういうのも一切ない。

それだけ夢って軽いものではないってことなんだね。

《夢がないとき(どこで働けばいいかわからない)》

自分も高校生の頃特に働きたい意志が強かったわけではない。
事務職選んでも志望動機どうするの???って感じでろくに調べもしなかったくらい。
本当に愚か者。

そして、求人票が入ったファイルをパラパラ見ていて咄嗟に目に留まった求人を見てここにすると決めた感じ。
超超考えなし。
職種は接客・サービス。

といっても飲食店とかアパレルとか、そういう系ではなく空港勤務の接客。
単純に空港だし楽しそうってバカでも思いつくような小並感。
ちなみに航空会社に勤務したわけではない。あんなにホワイトなところではない。

わかると思うけど、接客って万年人手不足だからいつでもなろうと思えばなれるんだよね。
航空会社は狭き門だけど。
あと、接客を軽視しているわけでもなく単純に感じたことだから誤解しないでね。
転職サイトだって接客の求人ならたくさんある。
飲食店が特に多いように見えた。
介護もなんやかんやで接客だと思う。

何が言いたいかって、わざわざ新卒の特権を接客に捧げる必要がないということ。
ある企業なんて中途採用しないところだってあるし、本当に良い企業ってあまり中途採用しないように感じる。どこの企業とは言わないけど。

特に夢もない、ここで働きたいというのもなければ迷わずオフィスワークを勧める。
高卒求人に営業ってあるのかな。よくわからないけど、事務職が一番いいかな。

事務職って、
職場環境良し
(外で働くわけじゃないから、暑すぎるとか寒すぎるというのがない)
仕事内容良し
(営業みたいにノルマがあるわけじゃないから精神的疲労は少ない)
座れる
(立ち仕事していると外反母趾気味になったし、将来的に考えても座れる仕事はありがたい)
残業が極端に多いことはほとんどない
(忙しいのは月末月初、業界によってはシーズンに左右される)
休みも多め
(これも業界によるけど完全週休二日制で年間休日123日ぐらい)
就業時間が9時から18時ぐらいなところが多く、シフト制でないので健康的に生活できる。

凄く良いところが多い職種だと思う。

それに対して、前職は
職場環境悪い(室内なのに夏は思考力低下するレベルで暑い、冬震えるくらい寒い)
仕事はルーティンワーク(覚える業務が少ないうえルーティンワークで飽きる、やりがいも感じない)
立ち仕事(仕事中は立ちっぱ、きつい人はきつい)
残業の常態化(多いときは新人で54時間、36協定完全無視、ブラックですね)
休み少ない(接客である以上これはしょうがないというところが大きいかな、でも2連休が一度もないのはきつい、盆休みも、年末年始休みもない)
シフト制(6時から18時、10時から22時、残業のせいで朝から晩まで空港にいる感じ)
会社自体が社員を大事にしようという気遣いを感じないのでこちらも仕事に対して誇りも何もない。

挙句体調崩してるから元も子もない。

人と関わりたいとか、学生時代に接客をやっていてそれをしたいというなら話は別。
自分に向いてない仕事をするのが1番精神衛生上良くない。

《ここ微妙だなという企業の特徴》

簡潔に書きます。
あとから詳しい内容を書くのでしっかりそこも読んでね。
大事なのは内容だから。

・固定残業代が含まれた給料
・アットホームな雰囲気です
・基本給が異常に低い
・謎の手当てが多い
・会社の口コミ情報が悪すぎる

<固定残業代が含まれた給料>
固定残業代(みなし残業)があることがわるいわけではなく、注意してほしいのが固定残業代が何時間分含まれているのかということ。

例えば、36協定で月に時間外労働を45時間以内と決められているのに
「固定残業代45時間分含む、超過分は別途支給」
と書かれていれば月に45時間残業することが常態化していてそれを超える可能性もあるということが考えられる。
ただ、1年変形労働制の会社であればそこは少し変わるかもしれない。

そもそも「35時間分含む」だろうが「20時間分含む」だろうがそう書かれているということは、毎月それくらいの残業が発生するからあらかじめ給料に含めているということの方が多い。

<アットホームな雰囲気です>
これもあまりお勧めしない。

少しアットホームくらいなら大丈夫かもしれないけど、結構なアットホームだとなんでも業務を押し付けられる可能性も無きにしも非ず。
社長や先輩社員から
「俺たち(私たち)家族みたいなもんじゃん」
といい業務を押し付けてくる。
つまり、自分ので手一杯なのでできませんと否定すると家族から抜けるという意味にもつながるのでそういう社風の人たちからはよく思われません。
家族みたいなもんなんだから、休日出勤お願いできる?とか。

簡単に言えば極端にアットホームは良くないと思うよっていうだけ。
なんでもほどほどが良い。
極端なアットホームかどうかは、職場見学に積極的に行って確認してね。
職場見学大事。

<基本給が異常に低い>
学生の頃は基本給もよくわかってなくて総支給18万円だし良くない?って思ってたけど大間違い。
基本給が低いってことは残業代やボーナス額が低くなるってこと。
将来的に関係してくる。
基本給が高いに越したことはない。

事務職であれば基本給15万から16万くらいあるといいかな。
安定している企業なら年2回の賞与4か月分だったりする。
ということは、基本給15万円、夏のボーナスが基本給の二か月分だから30万円。
そこから社会保険とかいろいろ引かれるけど結構な額になると思う。

接客だからか、会社がケチだからかわからないけど私の初ボーナスは一桁万円だった。
本当に小遣いレベル。ないよりはマシだけどね。

<謎の手当てが多い>
基本給を低く設定している企業って謎の手当てが多い気がする。
前職で、調整手当というのがあったけどこれに至っては基本給を抑えて給料の総額を高く見せているという意味合いでしかない物だった。
調整手当の意味合いは会社によってまちまち。
たまたま前の会社がそういう意味でやってただけだと思うから、企業に聞くしかない。

謎の手当てというのも会社独自にあるものなのでこれと言うことはできないけど、多いところは多い。
できるだけ避けた方が良さそうだとは思う。

<会社の口コミ情報が悪すぎる>
企業研究するときはその会社で働いたことがある人の口コミサイトをよく見てみることをお勧めする。
それが正しいとは一概に言えないけど、あまりにも悪い情報が多いのは良くないと思う。
実際、私が働いていた会社の口コミも結構悪かった。


じゃあどういう企業を選べばいいの?となると思う。
60年ぐらいの歴史ある安定企業や、組合系(農業、漁業)、どんなに不景気になっても人々が必要とするようなものを扱っている企業を選ぶと良い。

今回コロナの影響で空港は結構な赤字を出したし、仕事も減った。
だけど、農業や漁業といった食品系や、エネルギー系は需要が減ることはない。仕事量は減ったと聞くけどね。リストラされるレベルではないと思う。
そういった企業をお勧めする。

それ以外が駄目というわけではないが、高卒の実務経験も何もない人が働くにはまずそういうところが良いよというだけ。

あと、会社の就業人数が多い方が精神的には楽。
小さな会社でも慣れている人なら大丈夫かもしれないけど、未経験で教えてもらう身としては先輩が忙しくしていると教えてもらいたくても教えてもらいにくい状況ができてしまう。
それであれば、就業人数が多くて少しゆとりのある会社の方が安心して教えてもらえる。

人間関係にも悩まずに済むし。
会社が小さすぎると人間関係で何かあるととてもストレスに感じると思う。

《最後に》

高校生に一番伝えたいのは、高卒というものを上手く利用しようってこと。
中途でも入れる会社に新卒という武器で入るなんてもったいない。
新卒しか雇ってくれないホワイト企業もあるからね。



もし、この記事が役に立ったと思ったら投げ銭とかいいねとかポチってくれると嬉しい。



画像提供
<a href="https://www.photo-ac.com/profile/638920">FineGraphics</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?