ビニールマルチをやめてみて、グッときたことの1つ。
今年あたりから、「ビニールマルチ」を使っての栽培をほとんどやめてみました。
今までは基本的にビニールマルチありきでの栽培をしてきたので、かなり手探りしながらの挑戦なんですが、この真夏に差し掛かって、予想以上に「マルチ無し栽培」にしっくりきています。
圧倒的な保湿、保水力
何よりも「良いなぁ」「たまらなんなぁ」とにやけてしまうのが、「保水力」と「保湿力」。
このカンカン照りのクソ暑い毎日でも、畑を歩くと、服がビッチョリ濡れるほどに畑が水分を持っています。
これからの食を考える上で、いろいろ心配になる「〜不足」。その中でも上位に来るのは「水不足」だと思います。そんな中で、「ほとんど水やりをしなくても野菜が育っていく畑」というのは魅力的です。
みずみずしい畑
ぼくの中で、「みずみずしさ」ってめちゃめちゃ重要で、みずみずしい=潤っている。「潤っているのは、生命力がある証拠」というイメージを持っています。
それは植物においても、動物においても、土においても同じことだと思っています。潤いのあるものは、生命力がある。砂漠と熱帯雨林の違い、というイメージになるのかな。
ほら、雨ばっかり降る屋久島も、とんでない杉の木がまだ生きていたり。“うるおい”に生命が宿る気がしてるんです。
そんな中で、「ビニールマルチを使わない」ってことで、感じた一番の「これいいな!」は「草がカバーしてくれるので、とても水保ちが良い」ということ。
これは、思ってたもの以上のリターンでした。
ただ、あんまり良い話ではない
とは言え、世の中では当たり前のようにビニールマルチ、もしくは除草剤の使用がまだまだ主流。それはやっぱり、雑草がもたらすデメリットの方が遥かに大きいからですね。
そのことについても、痛感している日々です。とにかく、日々、野菜が草に埋もれていきます。
ここに「手間」が信じられないほど多く生じるので、それを上回るだけの「見返り」がなければ、こんなことは絶対に「産業化」はしません。
ただ、もう「費用対効果」とか、「生産効率」だとかのキーワードが通用する時代も終わりかけているので、次世代の小さな生産者たちがどう生き残っていけるのか、いろいろ試していこうと思います。
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