医師への道 OVERVIEW
医学部合格後から医師国家試験合格までの道のりをまとめる。
大学により多少カリキュラムの組み立てや順序に違いはあるが、
大筋は同じである。
(Ⅰ)1~3年次くらい
(1)教養課程
(2)基礎医学:講義と実習
(3)基礎医学:研究室配属
教養課程では将来使わない偏微分や重積分、線形代数、分子軌道を学ぶが、
受験に命をかけてきた人間が多いので、みんな結構ガチである。
もしくは、簡単に脱落するも、試験対策プリントの一夜漬けで乗り切る。
基礎医学は、まあ、始め面白くなかった。
物理選択の自分には、本当に生物のことはチンプンカンプン。
でも、その差は人体に関してはすぐに埋まるし、
まともに臨床したいなら、基礎医学は実はとても大切。
しかし、大抵の大学の教員は研究者であり、教育者ではないので、
将来の臨床医学に役立つような教え方はしてくれない。
だいたい一時期、基礎医学のどこかの教室に配属され、
実験らしいことをする。
自分は実験が嫌で、【生命倫理】を選んだが。
(基礎医学分野について各論的攻略法をいずれアップ予定)
(Ⅱ)2~4年次くらい
(4)臨床医学:講義
(5)臨床実習に向けた準備
a)臨床医学の試験
b)基礎医学と臨床医学の全国標準化試験【CBT】
c)臨床医学の実技試験【OSCE】
基礎医学で脱落し、一夜漬けで試験を乗り切ってきた人は、
臨床医学になっても、大抵その傾向を引きずったままである。
10数年前から、
臨床実習で患者さんの前に出るために全国共通の試験が設けられた。
ちゃんと知識がありますか?ってのが【CBT:Computer Based Test】で、
まともに診察できますか?ってのが【OSCE:Objective Structured Clinical Examination】である。
昔は臨床実習自体が5年生や6年生でやってたのが、
今は4年生くらいから始まり、
しかも、医学に求められる知識は年々膨れ上がって、
今の医学生の習得すべき知識や技術は以前とは雲泥の差である。
(臨床医学分野についても勉強法をいずれアップ予定)
(Ⅲ)4~6年次くらい
(6)臨床実習
(7)病院見学 = 就職先を選ぶ
で、実際に患者さんの前に出て、様々な科で実習し、
何となく医者になる感じが出てきて、
この頃から医学生の勉強の姿勢は結構変わってくる。
そして、2年間の初期臨床研修をどの病院でするのか、
それを真剣に考え始め、
色んな病院へ自分の休日を使って見学に行くのである。
ちなみに、僕は病院見学にいったことがない。
(初期研修の病院選びについてもいずれアップ予定)
(Ⅳ)6年次:もうすぐ医者に
(8)マッチング = 就職試験
(9)卒業試験(+Advanced OSCE)
(10)医師国家試験
そして、6年生にもなると、
実際に初期研修をする病院の面接なり試験なりを受けて、
国家試験(国試)に向けても本格的に勉強しないとやばい、みたいになる。
しかし、国試の前に立ちはだかるのが卒業試験(卒試)である。
卒試を乗り切れば、最終的に国試を受け、
合格すれば医師免許が獲得できる。
(医師国家試験対策についてもいずれアップ予定)
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