米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿135
第134回から続く
ブルームバーグ記事の引用です。
・「イエレン米財務長官、SVBの預金者ニーズを重視-投資家よりも」
この記事からの引用~「「金融危機が起きた当時は、投資家やシステミックな大手銀行のオーナーらが救済された」と発言。「われわれがそうすることを考えていないのは確かだ。これまでに導入された改革は、再びそうすることはないことを意味する。預金者について懸念しており、彼らのニーズをかなえようと努めることに注力している」と話した。」
本格的な強気相場と言う場合
ブル・マーケット(強気相場)を、どう、定義づけようが、それは自由なんですけど。僕は、この寄稿で述べてきました通り、本格的な強気相場と言う場合、昔の名前で出ています、という古い銘柄が買い戻されて、という事ではなく、新しいセクター、新しい銘柄が出て来て、それらが、その新しいブル・マーケット(強気相場)の新しい牽引役となって行く、と述べてきました。上記のニュースなどを見ておりますと、それには、まだ、いっとき、時間がかかるような気がします。今、ベアマーケット(弱気相場)の中ににいてという認識になんらこれまでと変わりはありません。
今回のシリコンバレー銀行の破綻も、2008年のベアー・スターンズの時同様、3月の金曜日から週末をはさんで、となっています。週末をはさみますから、その分いろいろ憶測が飛び交います。それでこの週末、アメリカでは、もう、たくさん、聞き果てぬほどに議論が活発で。
FRB、日本時間14日未明午前12時30分からミーティング
FRBは、米時間13日月曜日午前11時30分(日本時間14日未明午前12時30分・2023年3月12日日曜日夏時間に切り替わったため)からミーティングを持ちます。
ちょっと、いくつか、週末に一般的に議論されていた前述、それらの憶測例をあげるだけですが、あげて見ますと。
「もし君が、これで、FRBが金利を引き下げるべきだと思わないなら、君は無知だ」とか「FRB、即座に50ベーシスポイントの利下げが行われてしかるべきだ」ですとか。憶測、意見は自由でしょうけど。
僕には、まあ、ずいぶんとピンとがずれている憶測、のように聞こえます。
なにかっちゃあ、利下げ、が想像されるようですが。
そうではなくて、今回の目的は、取り付け騒ぎの発生を回避する事、取り付け騒ぎが起こらないようにする事であって、そこについては対処がなされていると僕は思います。~前述~イエレン財務長官~「預金者について懸念しており、彼らのニーズをかなえようと努めることに注力している」
僕は、「ヤッホー、聞こえてますぅ?おたわむれ、憶測が過ぎやしませんかあ~???」「そんなの(利下げ)ないでしょ~」とは個人的に思います。
米国債利回りは2日間の下げとしては金融危機以来の最大を記録
この記事からの引用~「ビアンコ・リサーチのジム・ビアンコ氏は「12日の週はポジションを取るのが不可能だ」と指摘。
「株式市場が望んでいるのは波及がないことと、米金融当局が積極利上げを思いとどまることだ。このどちらか一方は実現するだろうが、両方はないだろう」と述べた。」
「過去10年余りで最大の米銀破綻が起き、株式相場が大きく下落した先週に、最も衝撃的な動きを見せたのは米国債だったかもしれない。米国債利回りは2日間の下げとしては金融危機以来の最大を記録した。」
アメリカの法律では、銀行の取り付け騒ぎについて、不用意に噂を振りまいた人は厳しく罰せられることになっています。もちろん、刑務所行きも。
「シリコンバレー銀行の破綻」は大きい出来事だと僕は思っています。だから、「シリコンバレー銀行の破綻を過小評価しない事」だと、昨日まず述べました。で、前々回の寄稿でサマーズさんの記事を引用させて頂きました~
「サマーズ氏、SVB由来「システミックリスク」否定―預金保証が前提」~「預金が全額保証される限り金融システムのリスクにはならないと断言した。「この問題がどのように収束しようと、預金者への全額払い戻しが絶対的な前提となる」とサマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで発言。預金が払い戻されるのであれば、銀行の資産価値にはリスクが及ぶとしても「適切に対応されると考える根拠は十分あり、その場合においてこれがシステミックリスクの原因になるとは考えない」と述べた。
伝染・伝染性は今のところ認められない
金融危機というのは、この「システミックリスク」(金融セクター全体に波及して行く、そのリスクからですね。いわゆる、contagion/contagious(伝染・伝染性)です。今回このシリコンバレー銀行の破綻で、このcontagion/contagious(伝染・伝染性)は今のところ認められないと思っています。
ただ、昨日の今日でそれが起こってから時間が経っていませんで、僕はこう思っていますという事だけです。よく見て行きましょうという事を昨日述べました。
ソルベンシー・クライシス(支払能力不足の危機)ではありません。
今回のシリコンバレー銀行の破綻は、2008年の時のようなsolvency crisis・ソルベンシー・クライシス(支払能力不足の危機)ではありません。
上記記事にも「預金が払い戻されるのであれば、銀行の資産価値にはリスクが及ぶとしても「適切に対応されると考える根拠は十分あり、その場合においてこれがシステミックリスクの原因になるとは考えない」と述べた。と記されています。
それで、このシステミックリスクですとか、contagion/contagious(伝染・伝染性)を頭に入れた上で、今、まず、マーケットと対局する当事者として、頭に入れておかなければならない事は、つい先日第132回の寄稿でAyesha Tariq, CFAさんがシェアしてくださったツィートとチャートを引用させて頂きました。昨秋、第1回のスペースの機会を持たせて頂いた際、最速のペースで金利を引き上げて来てという事で、別のソースから、類似したチャートを用いさせて頂きましたが、こちらは直近のものです。引用~「最もアグレッシブな金利引き上げサイクルを目にしています。」という事です。これです。この事が、申し上げるまでもなく、とっても大切な事です。
「最速のペースで金利を引き上げて来て~最もアグレッシブな金利引き上げサイクルを目にしています」~FRBの利上げにより、破綻したシリコンバレー銀行以外に、シリコンバレー銀行と”類似している状態””なのかもしれない””、アメリカの地方銀行が他にもあるのか、ないのか、あるのでは?あったら??というところです。今、それが、表面化していなくても、”いずれどこかでそれが問題になる”かもしれない”そのリスク”。このリスクについて、まずは頭には入れるだけ入れておこうと僕は思っています。
ただ、まあ、僕は、現在、現実にマーケットに対して、売りの姿勢でいて、買いの姿勢を全く持っていませんので、前述の通り、頭に入れるだけは入れておこうという姿勢です。
ヘッジファンドとか、平滑移動平均線使っている
シリコンバレー銀行の破綻のニュースも大事なのですが、僕は、まあ、次、自分が売る時に「突っ込み売らず、戻りを売る」という姿勢が、自分の事として、差し迫った現実です。無理はしませんけど。前回述べた通りです。戻りについては、やはりよく移動平均線を見ながらとか思っています。移動平均線ひとつとっても、単純移動平均線と平滑移動平均線があるわけで。僕は、まあ、平滑移動平均線を見ています。ヘッジファンドとか、平滑移動平均線使っているのかなあとかのイメージからですかね。
この写真は、単に、すごく、ウケました(笑)。説明も大事なんですけど。
こう、写真で、ひと息つかせて頂いて、なんとなく、良いですね(笑)。
こちらは、Markets & Mayhemさんがシェアしてくださったツィート写真です。
写真の上側、「STOP YELLEN AT ME」という箇所は、本来ならば、
「STOP YELLING AT ME・私にどなるの止めてよね」となるところなんですが。
英語で、どなる、というYELLINGという言葉が、わざと意図的に、YELLING(どなる)の代わりに、イエレンさんのYELLEN(イエレン)に置き換えられているんですね」
それで、写真の下側、「I'M SUPPORTING THE ECONOMY・私は経済を支えているのよ」ってニュアンスですね。
イエレンさんという言葉を前面に、”イエレン”さんと”どなる”をかけて、
「私にどなるの止めてよね。私は経済を支えているのよ」というニュアンスですね。それでまあ、笑顔で、カジノで、経済支えるのも、ちょっとギャンブル?ってニュアンスですかね(笑)。
バイデン政権の最重要閣僚のおひとりイエレン財務長官。米国国民の皆さんからすれば、米財務長官は、アメリカ合衆国”国民の”財務長官ですからね。こういうジョークも出てくるのでしょう。
第136回へ続く
最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース
11月27日 第1回スペース 2時間
12月18日 第2回スペース 2時間20分
12月22日 第3回スペース 12分間
12月24日 第4回スペース 20分間
12月30日 第5回スペース 20分間
2023年1月19日 第6回スペース 8分間
2023年2月22日 第7回スペース 18分間
2023年2月25日 第8回スペース 8分間
関連note
私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」
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弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
②投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません。
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。
④『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。
サポート🍓本当にいつも有り難うございます。