見出し画像

米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿(12)

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第12回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅


弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


第11回から続く


市場への投資に関して、誰か他人様のお金をお預かりして運用するというような事をこれまで過去にした事はありません。今後も、それをするつもりは、ありません。全て自身個人の自己責任のみで、自分の背丈にあった行動をとっています。相場に、実際に、ついて行く事ができない局面でも、大きな傷を負っているわけでもなく、気長にやってます。(笑)


2番目に買われすぎの状態


引用~これは、まさに、強気派がFRBに送ったメッセージ。

「ありがとう、議長。もうひとつお願いしてもよろしいでしょうかね」

今日のS&P終値ベース・オシレーターは、データが存在する機関(25年)で2番目に買われすぎの状態を示唆してます。

唯一2018年(ACTUAL)ピボットに次いで2番目ですよ。学校は、ファンタジー(幻想)とリアリティ(現実)の違いを教える必要があるんじゃないの。
引用終。

MAC10さん、コメント、チャート、共有して頂き、
先日に引き続きありがとうございます。
このチャートについても、よく目に焼き付けておきます。
どこで行動をとるかをまだ決めているわけではありませんが、当然、FOMC後、それから中間選挙、その後に視線は向いています。

”(議長)もうひとつお願いしてもよろしいでしょうかね。”
次から次にお願いするって、なんか、危ない人のおねだりみたいですね。1つに付け込んで、それがうまくいくと、あと1つだけ、ほんと1つだけ、と言いながら、次から次へと、小出しに。怖いな~。

①第7回の寄稿で引用した元FRBのエコノミストで現在は投資アドバイザリー会社のCEO。この方は、株を投資対象とは見ていない、株に対して悲観的なコメントをお持ちの方です。
S&P500は、3000割れそのさらに下から上は4000までのレンジで見ている」
どちらともとれる、うまい事言うなあ、と聞こえもするのですが。この方のコメントで見落とせないのは、本日時点でS&P500 は、3901。この方がおっしゃるように、4000に向かっている。この先、4000を超えてどんどん上に行くのであれば、この方のコメントは今回は当たりはしなかったのかなと思うだけですが、現在先に、4000方向へ。後に、3000方向、3000割れそのさらに下方向へ推移する事も現時点では考えられるわけです。



マイケル・ウィルソン氏


S&P500が3650を割り込む場合は、再び弱気

②それで、モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏。インスティテューショナル・インベスター誌の最新調査でポートフォリオストラテジストの1位に選ばれた方。これまでの弱気姿勢が評価されたようです。ブルームバーグ・ニュースの報道によると、引用~マイケル・ウィルソン氏~「弱気相場は最終的におそらく来年第1四半期(1-3月)のある時点で終わると考える」と発言。その上で、「こうした見方はずべて修正される可能性がある。相場が再び下がり始め、S&P500が3650を割り込む場合は、再び弱気になるということをはっきりさせておきたい」と述べた。引用終。

前述の①と②の2例だけを切り取って考えた場合、ちょっと極端な例かもしれませんが、あくまで一つの例として。この場合、①と②が、僕に示唆してくれている事、①と②から読み取れるインプリケーションは、「だったら、4000近辺から、次に、3650近辺に行く過程をよく観察した上で、3650近辺で売ってもいいじゃん。この場合、もちろん、チャート・テクニカル分析も欠かさず」

安く売ったと思っても、後により安く買い戻せれば良い

A:「そもそも、安く買って高く売ってやろうとか、高く売って、安く買い戻してやろうとかいうことに、あまり主眼はありません」
B:「高く買ったとその時思っても、後に、より高く売れれば良いわけで。安く売ったと思っても、後により安く買い戻せれば良いと思っています。
Bの方が僕にとっては、はるかに大切な事です。以前にも寄稿させて頂きましたが乖離の修正時とかトレンドとか、そういう事に注目しています。ただ、繰り返しになりますが、トレンドは片方で充分です。

インデックスのレベル感云々も大事ですが、それよりも、むしろ僕は「Easier said than done. 言うは易く行うは難し」こちらといつも葛藤しています。実際にその時が来た時に、本当に全部、考え通り、そう行動できるのかどうか。そいう部分です。

僕の場合は、未来・将来予想図に重きを置くよりも、己がポジションをとった瞬間に生じる忍耐部分に、重きをおいています。この部分について、アメリカの精神・心理学者の方をSNS上で相互フォローさせて頂きながら、かれこれ過去数年間にわたって学んでいます。と同時に、準備運動もしないでいきなり全速力で走る事は僕にはできませんので、以前に寄稿させて頂いた、ちょこちょこバタバタという動きをしています。少量ではなく、微量な行動です。僕にとっては、この微量な行動が大事です。微量、ちょこちょこバタバタ。その時が来た時に、ひいては強弱へ繋がれば、流れとしては良しとしています。

さて、政治の話になると、どうしても、候補者や政治家その人の話になります。
組織の話になると「長」とタイトル名が付く人が話題になりがちです。
会長、社長とか議長とか。
いっぽうで、ウォール街の人達は、
「人の話、人の噂話、事実の羅列」~興味ねぇ~(興味ない)~つまんねぇ~
興味があるのは「アイデアの話」
あふれんばかりのアイデアで、次から次に金融商品が開発され、時代とともに消えて行った商品も。

会社組織。会社は誰のもの?株主のもの。
言うまでもなく、株主と取締役会は全く異なる役割を会社組織において担っています。株主は、発行済株式総数における持ち分に比例する形で、その会社を所有し、取締役会は、その会社における事業をマネージしています。

消えて行った金融商品のように、消えって言った管理職の人達は、何を勘違いするのかよくわかりませんが、事業遂行において、人をマネージしようとして、人をマネージする事ばかりに多くの時間を費やしていたような記憶があります。ビジネスの世界で、長く、その職責に留まり、また、さらなる責任を担う職責に就く人は、人ではなくてビジネスそのものをマネージしていたと記憶しています。トップライン・グロース(売り上げ成長)を意識しながら。株主ではない場合、事業遂行における立場を、その組織の一(いち)優れた機能として遂行できるのか、それとも勘違いして、その職責におけるパワーを真っ先に振りかざすのか。後者は、スキルや専門性のともなわない権威主義者にありがちな傾向のような気がします。ひいては、○○ハラスメントとか。

トランプ氏?その大統領職の職責においてでさえ。上記のようなイメージを持っています。彼が今でもしょっちゅう言っている「多くの人は知らないだろうけど、(神から選ばれた人間である)私は知っている。私を信じろって」
もう僕はこのフレーズ、聞き飽きました。(笑)

「Believe me!} 「私を信じろって!」
「私が連れ来る人は、みんなベスト・ピーブル(最高の人材)だから。」
「間違いないから」(笑) で、その連れ来た人に、毎回スキャンダルが出る度、アメリカの各分野の論客は、「これだよ~。ベスト・ピープル?(よく言うわ)」。で、内部から、内部告発者が出る度に、「Belive me! 私を信じろって!もともと、俺、よくその人達知らないんだよ。聞いた事もない名前だね。コーヒー・ボーイ・お茶くみかなんかしてたのか知らないけど、ホント、俺、そんな人知らないんだわ~」
こういうことばっか。(笑)以降、何か起こるたびに、たぶん、また、コービー・ボーイって言うんだろうな。って揶揄する人達もいます。(笑)

かつて、ニューヨークのトレーディング・フロアーで、[「Believe me.」「私を信じろ」って、なんの根拠もなく言われた瞬間に、その人を信じたくなくなるわ~、たとえ、それが当たってたとしても]と言っていたトレーダーの顔が今でも思い浮かびます。(笑)

ホントは、まず、大統領はこれなんですけど。
引用
Article II, Section 1, Clause 8:
I do solemnly swear (or affirm) that I will faithfully execute the Office of President of the United States, and will to the best of my Ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United States.”引用終

大統領府において、大統領の執務室(オーバル・オフィス~オフィスそのものが楕円形なので)において、大統領職の忠実な職務遂行にあたり、アメリカ合衆国憲法を遵守する事を厳粛に誓う、宣誓する。

これが、無法者トランプ氏には、欠落していました。そもそも、そんな事、良く知りもしないし、興味さえもなかっんでしょう、この人の場合。でも、共和党の大統領候補一番手なのです。僕の中では、もう不思議を通り超えてます。

どこでもそうなのかもしれませんが、無知や勘違いに導かれる権威主義者。身近なレベルから、どこまで行っても、どのレベルまで行っても、果てる事はありません。

国家統治を考える場合、果たして民主主義がベストの方法と言い切れるのかどうか。おそらく、アメリカ合衆国憲法の起草者達や国家の創設者達は、民主主義こそがベストの方法であるのだろうと考えたと思います。
政治にはいろいろな手法や体制があります。たとえば、
Democracy (民主主義)Authoritarianism(権威主義)Totalitarianism(全体主義)
Autocracy(専制政治)
Kleptocracy(盗賊・泥棒政治)(権力者が私腹を肥やす政治体制)
Plutocracy(金権政治)
Pathocracy (虚言癖なども含めて人格障害のある個人によって運営される政治体制)トランプ氏が大統領だった時代、この言葉を頻繁に見かけました。

Gerontocracy(高齢政治・長老支配)

そして、Gerontocracy(高齢政治・長老支配)
日本においてこの事が報道されたり、話題になっているのかどうか、僕にはわかりませんが、アメリカの若い人たちの間で、今、気にされている事のひとつでもある、Gerontocracy(高齢政治・長老支配)。

増え続けるバイオレンスと政治家への脅迫~28日サンフランシスコ~ロイター報道から抜粋引用~米民主党のナンシー・ペロシ下院議長の自宅にハンマー(金槌)を持った男が侵入「ナンシーはどこだ」。ペロシ下院議長はワシントンにいて不在。夫のポール・ペロシ氏(82)が暴行を受けた。頭がい骨骨折、右腕と両手に重傷。容疑者(42)を逮捕。殺人未遂で起訴される見通し。~引用終。
「ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、トランプ氏が2016年に大統領に選出されて以来5年経った2021年時点で、議会所属の議員に対する脅迫記録はそれ以前の10倍以上、2021年に9,625件に達している(合衆国議会警察)。多くの議員が恐怖感とともに生活、生きていると述べている。」

ペロシ下院議長の自宅襲撃のニュースは、昨日、SNS上でも大きな話題になっていましたが、今回の暴徒についてもまた、これまでと同様、トランプ氏は糾弾しきれていない(糾弾する事を避けてさえいるがように)と昨日SNSでの批判が目につきました。

反トランプ団体リンカーン・プロジェクトの創立メンバーのひとりでもあり、長きにわたって共和党のストラテジストでもあったリック・ウィルソン氏。以前にお書きになった本「Everything Trump Touches Dies」「トランプが触れるもの全て、死んでしまう」この本また、読み返そしてみようかなとふと思いました。

第13回へ続く


最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!


関連note

🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

サポート🍓本当にいつも有り難うございます。