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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿35

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第35回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。

第34回から続く


11月27日(日)17時~スペース


NEOさん、皆さま、11月27日(日)17時~スペース
どうぞよろしくお願い致します。

まだ、引き締まっている労働市場。
向こう数か月の失業率の推移、その軟化の行方。

第25回寄稿で、ノートした、
サービスインフレは物価上昇圧力が定着しつつある兆候でもある 
(今をみると、モノからサービスへシフト)

これが、非常に大切なポイントであり、FRBの焦点のひとつはここですよね。

ロイターからの引用~2022年11月20日3:29
米アトランタ連銀総裁、12月FOMCで大幅利上げ「脱却」の用意
ロイター編集~[ワシントン 19日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀ボスティック総裁は19日、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げから「脱却」する用意があると表明し、インフレへの対応で今後100bp以上の利上げは必要ないとの認識を示した。講演準備原稿で「経済が私の予想通りに推移すれば、75─100bpの追加引き締めが正当化されるだろう。政策金利はこの水準で、合理的な時間軸においてインフレを抑制するのに十分だと考えている」と述べた。~引用終

アトランタ連銀のボスティック総裁って、なんかトーンが変っちゃいましたかね。もっと、タカ派寄りの人なのかと思ったこともありましたが。

これまでに何度か、ブレーナード副議長こそが長年FRBにおいて大きな影響力を持って来た、まさにFRBを動かしてきた人であろうと大いに推察される事、そして、そのご発言を引用させて頂き、昨今では「累積的に引き締めてきた、その引き締め効果を見極める必要~」という言葉や姿勢に注意をはらってきました。一言で言えば、大きな影響力を持つハト派。短期間での引き締めすぎに慎重姿勢を示している事がうかがえます。

第28回と第29回で引用させて頂きました、
ブルームバーグから引用~ブレイナード副議長、「近く」利上げペースを減速する可能性に言及 11/15(火) 2:11配信(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は14日、米金融当局が利上げ幅を小さくする時期が近くやってくるとの見解を示した。一方で利上げを停止する用意はまだないことも強調した。~略~「われわれは多くのことを行ってきたが、追加でしなければならないことがある。強調すべき真に重要なことはそれだ」と述べた。~引用終。

そして、第29回で、ブレーナード副議長の先日の発言につきましては、「国際情勢に配慮している事をかなり考慮に入れて、拝聴しております。」と述べました。

今回のボスティック総裁の発言からみるに、ボスティック総裁は、ブレーナード副議長のキャンプの方へシフトしたのかなと思いながら、ご発言を聞いております。

引き締め効果を慎重に見極める事


こうしてコンセンサス(引き締め効果を慎重に見極める事)が作られて行く、というような過程を見ている気さえしています。ブレーナード副議長の大きな影響力をを想像、推察しながら。


サンフランシスコ連銀総裁 デーリー総裁 Mary Daly

インフレを抑制するという事に関して、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁ウォラー理事の発言に、今後も引き続き、注目しています。

パウエル議長が8月の終わりに、ジャクソンホールで8分間スピーチした通りに事が運ぶのかどうかというところがポイントそのものです。その通りに事が運ぶことを望んでもいます。今年3月から利上げ開始して、4会合連続で75ベーシスポイント利上げしてきて。ここにきて、「累積的に引き締めてきた、その引き締め効果を見極める必要~」という姿勢が表に出て来て。

どのように、パエイル議長のジャクソンホールの発言から、今後そこ(累積的に引き締めてきた、その引き締め効果を見極める必要)が実際の行動として、乖離して行くのか、乖離していかないのか。ここを観察しています。ブレーナード副議長のおっしゃっる、引用~「われわれは多くのことを行ってきたが、追加でしなければならないことがある。強調すべき真に重要なことはそれだ」~引用終
「多くの事を行ってきたが、追加でしなければならない」?多くの事?追加?

冒頭に戻って、
・サービスインフレは物価上昇圧力が定着しつつある兆候でもある 
(今をみると、モノからサービスへシフト)
現在、CPI総合7.7% (前年同月比)CPIコア・6.3%(前年同月比)

バランスシートを同時に圧縮


バランスシートを同時に圧縮
している事も理解しています。言葉尻を掴んでどうという気も全くないのですが、そもそも、多くの事とか、追加とか、そういう言葉と言うかトーンが聞こえて参りますので。「不用意にリセッション(景気後退)を起こしたくない」とお考えになっておられるのだろうなと強く推察致します。
FOMCの委員会のハト派的に聞こえるそのトーンを今回ノートしておこうと思っています。

インフレを抑制するという事は、そう言う事ではない気も個人的にはしているですが。まあ、それは個人的な思いなだけであって(笑)テレビでMLB野球観戦している一人の視聴者が、そのプレーや采配について、テレビに向かって何か言うのとなんら同じですから(笑)まあ、せめて、自分の投資や目線にどのような影響を与えるのかよく見るようにしますという事です。(笑)

つい先日、FRBウォラー理事とニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁のご発言を聞いたばかりですし、その内容につきましても、すでに寄稿させて頂きました。

今後も、引き続き、ブレーナード副議長のご発言のトーンとウォラー理事、ニューヨーク連銀総裁のご発言のトーンの違いを心の中でそれぞれに対比しながら、謙虚に、観察したいと思っています。11月24日FOMC議事録見る際には、その時のその報道内容とともに、この部分を、今一度、感じ取る事ができればと思っています。

一般大衆そのものである僕のスタート地点は、真面目に、いつもここです。
“The general population doesn't know what's happening, and it doesn't even know that it doesn't know.”
一般大衆は何が起こっているのかを知らない。そして、自分がそれを知らないという事を、わかっていさえいない(知りさえしない)
― Noam Chomsky-(ノーム・チョムスキー)-
(エイヴラム)ノーム・チョムスキー氏(アメリカ合衆国の哲学者、言語哲学者、論理学者。MIT(マサチューセッツ工科大学)の言語学および言語哲学の教授・名誉教授。

余談ですが、政治でもはたまた他の事でも。
この寄稿で、しばしば、冗談、冗談めかしながら述べさせて頂き、また、長年、トランピズムに対して、真剣に警鐘を鳴らし続けてきた、米各界の専門家が、トランプ氏や氏周辺・デマゴーグ(大衆扇動者)に対して注意を促す時、氏のお決まりのフレーズを用いる事もあります。

「ほとんど多くの人は知らない。気づいてさえいない。でも私には分かっている。私を信じろ。」(笑)

オールド・スクール(旧式)である事に加えて、むしろ、自信のなさばかりが伝わってくるような気さえしてしまいます。(笑)

もちろん、ウォール街ではあまり聞きなれないフレーズですが、米法曹界など、他の業界でもあまり聞きなれないフレーズのようで~。(笑)

政治であろうが、はたまた、なにか別の事であろうが、このトラップに、目を向ける事が無いよう、僕は、すり抜け、避けて通ることを、いつも心がけています。
これは、すでに過去数年以上、その長きにわたって、米各界の専門家が、機会あるごとに、指摘し続けてきた事でもありますので、まあ、せめて、そこからの学習効果くらいは、と、自分に言い聞かせながら。


第36回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


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