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葬儀司会者のナレ原稿作成時間と開式までの流れ

今日は、葬儀司会の仕事について少し具体的なことを残そうと思います。今後、この仕事に興味が湧きそうな方の参考になればと思います。


仕事のスケジュール

以下の時間設定は、あくまで私の仕事を一例としてご紹介しますので、お世話になる葬儀社さま、また個人の仕事の進め方などによって異なるかと思います。

が、葬儀そのものが急に訪れる出来事なため、火葬までの日にちがタイトな地方であれば、概ね、大きなズレはないかと思われます。

●開式2時間前 ご遺族との顔合わせ→お打ち合わせ

故人さまへのおまいりをしてから、ご遺族にお声がけしてご挨拶。式次第と、電報の読み上げ順・読み方の確認、ナレーション作成のためのインタビュー、全部合わせて10分~15分くらいで行います。

短く感じるかもしれませんが、故人さまに近い方ほど、看病や看取り後の寝不足からのお通夜の接待などで、とても疲れていらっしゃる場合が多いのです。お聞きしたいことはしっかり準備して、できるだけ手早く終われるよう心掛けています。
また、その前後で司会台のセッティング(マイクやBGMなど)も行います。

※ご遺族さまとの打ち合わせは、前日(通夜式前後で)行い、自宅でナレーションを考える、という場合も多いようです。

●開式1時間40分前~開式1時間前 原稿作成

インタビューの内容から、ナレーションの原稿を作ります。私はこの40分で概ね書き上げるようにしています。

●開式1時間前 スタッフミーティング

ご遺族の方との打ち合わせ内容を報告。滞りない進行を行えるよう、焼香のタイミング、遺族挨拶・弔辞などの有無や、弔電のボリューム感などを伝えておきます。

●ミーティング後~開式30分前まで 音読、校正

弔電と、できあがったナレーション原稿を、必ず一度音読するようにしています。弔電は読めない漢字などあると、本番で冷や汗では済みません。シャーペンでフリガナを。また、ナレーションは、自分で作る文章とは言え、一度声に出して読んでみることで、読みづらい部分が分かるので、別の言い回しに変更したりできます。

●開式30分前~10分前 ご寺院さまとお打ち合わせ

だいたいこれくらいの時間にご到着の場合が多いので、ここまでに準備を完了させておくと開式前がスムーズです。

●開式10分前 開式前アナウンス

開式前の注意事項(お客さまへのお願い)をアナウンスしておきます。

●定刻 開式

ご寺院さま入場→開式

以上、毎日こんな感じで開式前までの仕事を進めています。

また、ナレーションの読み上げ本番は、閉式直前の場合がほとんどなので、開式後も進行に支障がない範囲で、読み返したり、ちょっとした手直しなどは可能かと思います。

私の場合、iPadを使って原稿を作っているのですが、毎回、完全オリジナルで、どこかから定型文を借りてきてコピペしたりはしません。同じ人生はないので、同じ文章にはなり得ないからです。

とは言え、30~40分で700~1000文字強、間違いのない文章を作成するには少しコツがあります。今回これと同じ記事上に書こうと思ったのですが、ちょっと長くなりそうなので、また次回にしますね。

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